7月12日(日) よる10:10 7月14日(火) よる6:40
ヘビー級王座統一戦
ヘビー級正規王者ブロック・レスナーvs暫定王者フランク・ミアウェルター級タイトルマッチ
ジョルジュ・サン・ピエール(カナダ)vsチアゴ・アウヴェス(ブラジル)
ミドル級
秋山成勲(日本)vsアラン・ベルチャー(アメリカ)
人気・実力・選手層の厚さで、世界の総合格闘技界の頂点に君臨するUFC。記念すべき100回大会のメインカードは、ヘビー級王座統一戦。ヘビー級の正規王者ブロック・レスナーと暫定王者フランク・ミアが、人類最強を決める究極バトルで雌雄を決する。元WWEのスター選手として、実力と人気をかね備えたブロック・レスナーは、昨年11月のUFC91でヘビー級正規王者のランディー・クートゥアと対戦し、世間の予想を覆す圧倒的な内容で勝利。一躍「世界一強い男」として認知された。一方のフランク・ミアは、その翌月のUFC92で柔術最強の男アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラを衝撃のTKOで下し、ヘビー級の暫定王座を手に入れた。2008年2月に行われたUFC81以来の対戦となるこの両者、その時は試合巧者ミアが、UFCデビュー戦のレスナーを1 ラウンドで下している。リマッチとなる今回、果たしてどのような結果が待ち受けているのか?また、ウェルター級チャンピオン、ジョルジュ・サン・ピエールが4回目の防衛戦に臨む。今年1月末にBJ・ペンを終始圧倒したパウンド・フォー・パウンド最強の呼び声高い王者に、UFC系列大会を含め7連勝と勢いに乗るチアゴ・アウヴェスが挑む。
さらに秋山成勲のUFCデビュー戦が決定! 初陣の相手はアラン・ベルチャー。“日本の金網エース”岡見勇信に判定負けした過去をもつアメリカ人ファイターが、秋山の前に立ちはだかる。秋山のUFCでの試金石になる重要な一戦だ。
八角形の金網に囲まれたリング“オクタゴン”を舞台に繰り広げられる究極のリアルファイトの数々をお届けする!
100という数は、あらためて感慨深い。
1大会に1人ずつ、イナバの物置に乗ったとして、それでもやっぱりイナバだ大丈夫、そんな数である100って。
最初の段階で比喩が失敗したが、
とにかく第一回大会の衝撃ってゆとりでYOUTUBEでtwitterでIpodな、平成のデルフィンの皆さんにもわかってもらえるかしら。
いま、ディファ有明周辺のみに生息する希少種(絶滅危惧種?)パンクラスは、実はこのほんの少し前に先んじて旗揚げしている。NKホールで華々しく出発したこの団体は、その大会とほぼ同時に「外国人エースのウェイン・シャムロック(後の表記はケン・シャムロック)がアメリカで何でもありの大会に参加します!」と発表した。
雑誌を読んでいたぼくは「ふーん、アメリカにもそんな大会あるのか。でもゴッチの流れをくむサブミッションを知っているシャムロックに、だれが太刀打ちできるのかねえ・・・」
とか思ってたら、格闘技通信で大特集が組まれた。
「シャムロック、ゴルドーを撃破した、謎のブラジル人柔術家が優勝!UFCとグレイシー柔術とは?」
あのとき海外特派員を派遣し、また大特集を組んだのは谷川貞治時代の格闘技通信だった。
なんだかんだと今は黒魔術師扱いをされている氏だが、UFC大会の第一報(たぶん最初は映像を見ていないはず)を聞き、あれだけの大特集を組んだ、その決断は自分の運命も、おそらくは世界も大きく変えた。
その結果をマイナー大会のアクシデント扱いし、小さなトピックとすることも十分可能だったのだ。(実際、いまでは信じられないかもしれないが、ゴング格闘技ははっきりUFCに否定的で、扱いは小さくは無いが野蛮でレベルが低い、というキャンペーン一色だった。当時のK編集長の意向による)
ただ、同時に偶然にもラッキーパンチなり何なりでホイス・グレイシーが敗れていたらそこで終わっていたろうし、あの怪しげなキャリアと技術で参加した中から死人が出ていればやはり終わっていただろう。歴史にIfはないが当時、そういう結果のすえ「やはりリングスルール、パンクラスルール(ともに旧ルール)が総合的に技術を争うルールとしては一番完成されている」という話に、世界的になっていた可能性も否定できない。
あと、あの時UFCというのがものすごい可能性を秘めたイベントであり、格闘技の今までの常識を根底から覆すものだと論陣を張ったのはセンセイ・ホリベであったことも記憶に遺す価値がある。本当は今回の大会で、特別にUFC殿堂入りしていいぐらいだ(笑)。いや言論面では、ほんとに影響力があったのよそのころ。
「なんで掌底はUFCで出ないんですか?」「素手のパンチ(※当時のUFC)は切り裂くパンチだからです」とか、即座の修正を施していたのもある意味凄かったし(笑)