数日前、3時間版K-1MAXも放送され、激闘にあらためて感銘・・・と言いたいところだが、多忙で録画したけどまだ見てません(笑)。
だけれども、K-1判定に関しては公式サイトとかをふくめていろいろと主催者が説明(言い訳)している。
実を言うと、あの佐藤嘉洋vs魔裟斗の試合に、9-8というジャッジをつけるというのは、展開的には非常に筋が通っているし、論理的にも分かる。ついでにいうと、素朴な感性的にもしっくりくる。
だから「9-8」それ自体は全然問題じゃない。というかきちんと決めていればダウンは3Pマイナスでも、100点で採点してもそれは全然かまわない
問題なのは、
(1)なぜかそれがルールブックには書いてない。というかそういう採点はしないよ、と明記されている
(2)つうか、後付けだったんじゃないか?と疑われている
という話なんだよ。
で、これについてゴング格闘技で角田信朗が説明している。今月のゴン格は石井慧特集だけではない。

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「僕はあえてオフィシャルルール上に記載されている、ペーパー上の『一方を10とし』ということに例外を設けました」
「それは僕が事前に、大会前のミーティングで『例外的にこういう付け方もありだよ』と」
なーんだ。
っていいたいけど。おかしい。オカシイ。当日の記者会見の記録。
http://www.kamipro.com/news/?id=1222886209
…また、魔裟斗vs佐藤嘉洋戦に関しては記者から「K-1ルールブックによると、必ず優勢の選手に10ポイントをつけるということが記されているが、魔裟斗vs佐藤嘉洋戦のジャッジで9-8がついている。これはどういう判断か」という質問が飛んだ。この指摘に対し、角田氏は「その表記に関しては、指摘があって変更するというのも恐縮ですが、必ず優勢の選手10にするということは、すぐに訂正したいと思います」と、なんとも驚きの電撃ルール変更! この変更について角田氏は「優勢の選手が常に10というのは、相手にどれだけダメージを与えたのかがわかりづらい」と話し、ルール変更の説明に代えた。
橋本宗洋氏が「常識に即して考えず、ルールの不備をつつくだけのような質問」と一喝した(?)この質問だが、まあたしかにこの質問が無かったらその場は丸く収まり、謎は人知れず消えたかもしれない。それがいいことか悪いことかはわからねど。
ところで、私は色々毀誉褒貶はあれど、角田信朗の頭の回転の速さ、アドリブ性、論理的な話し振りや説得力など、そのインテリジェンス(というよりいわゆる”地頭”のよさ)は極めて高く評価している。
ほんとに頭がいい。出たがりだけど(笑)
だが、その頭のいい人間がこの問題の根本を取り違えたという。
「9-8がいかに論理的で合理的か」を百万語費やして語るより
「9-8もあるよと事前にミーティングで話していましたよ」とヒトコト語るべきだった・・・のだが。
どころか、そのときは「すぐに訂正したいと思います」と未来形で語っているし。
というか、角田が頭の回転の速すぎる切れモノだからこそ、「事前に説明した」という一番重要な核心部分をついうっかりスルーしたとは到底思えないのだよ。
これは第三者の、ミーティング出席者が「ああ、たしかに会議でその話は出ていましたよ」という証言があれば解決もするんだが。