http://omasuki.blog.drecom.jp/archive/1347
……記者会見でクートゥアは、UFCをやめたのはリスペクトが感じられなかったこと、引退ではなく辞職であることを再度強調。
ゴンザガ戦のあとボーナスがなかったことが不信感を強めた。なぜボーナスがないのか尋ね、2週間半待ったが、ダナからの説明はなかった。そこで辞職を申し出た。
ボーナスは試合後ロッカールームで手渡しされており、その金額は気まぐれで秘密主義であった。ボーナスの額は契約書にも書いておらず、何らかの基準も示されていなかった
リンク先でも分析されているけど、こういう臨時ボーナスは必ずしも悪いものではなく、うまく使えば選手の忠誠心を高める効果もある。というか高くするためにやらないと意味がないでしょう。
でも賞罰というのは韓非子の時代から、上に立つものには悩みの種で契約にないものを払ったら払ったで「本来もらえるべきものをもらえず、上が恣意的にやってるんじゃないか?」「あいつがこっそり、俺よりもらっているんじゃないか?」となりやすい。
ク−トゥアといえば、やはり知名度と好印象という部分で大きい人だからやはりきめ細かいケアーをすべきでしたね。
以前、バラさん絶頂期にこの史料を引用したことがある。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20040612#p5
http://www.geocities.jp/syutendoji28110/mitsuhide061.htm
一信長之代、五年三年者持たるべく候。明年辺者、公家などに成さるべく候かと見及び申し候。左候て後、高ころびにあをのけにころばれ候ずると見え申し候。・・・
(信長の天下は、3年から5年は続くだろうし、高い地位にも上り詰めるかと思います。ですがその後、絶頂のところを足元をすくわれ、派手にひっくり返って転落していきそうです…)
どうもこれはだれがだれに似ているというよりも、比類なき絶頂を急速に極めたものの、普遍的な原理らしい。
そもそも、ヨアキム・ハンセンレベルでさえ「PRIDEよりUFCのオファーのほうが低い」というのは不可解だ。中村和裕とかはまあ当然として(笑)。
トップ中のトップは王様のようなファイトマネー、二番手以降とは大きな差をつける。だから頂点を目指しみな必死に努力する・・・という発想も分からなくはないけど、やっぱり長い目で見れば「中堅以上に活躍するトップグループ」を厚く遇するほうがいいような気がするのは日本人的発想かな。
でも、昔だったら今回ランディが公開した1試合25万ドルってのも、目の飛び出るような額だったでしょうけどねえ。パンクラスの契約書もだれか公開してくれないかな(笑)。
すっかり「パンクラス貧乏オチ」というジャンルが。