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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「出馬」考

本日も忙しさにまぎれエントリはごく少なめなので、ちょっとにぎやかしに

http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2007/08/post_3939.html
有田芳生ブログ。

選挙に「出馬」の意味を求めて


 ・・・・選挙で経験したことをいずれまとめなければならないなと思っている。まずは感性的な疑問から。どうして選挙に立候補することを「出馬する」というのだろうか。ずっと疑問に思っていた。そこで『日本国語大辞典』を開いてみた。すると「出馬」の項目のひとつに「選挙に立候補すること」とだけあった。根拠が説明されていない。そこでネットや書棚を見ていたら、おおむね理解できる説明に出会った。馬が主要な交通手段だった時代、馬に乗って出かけることは一大事だった。戦時にあっては「出馬する」ことが戦場に向う意味に使われるようになった。そこから選挙に立候補することが、平時ではあっても戦場に臨むほど大変なことだと理解されるようになったというのだ。なるほどなと思う。その「戦場」にあって、わたしたちの手段はこの身体一つ。


コレ自体は失礼ながら、取り立てて取り上げるほどのことはない単純な感慨で、次の日付の「宮本顕治の思い出」のほうがはるかに語るべきことは多い。

が、つい最近、どこかの本で森喜朗元首相のインタビューを読んだんだな。

彼の在職中の失言、もしくは失言と周囲から批判された発言は枚挙にいとまがないが、その中にこういうのがあった。

http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/seikaimeigenn.htm

「連立のみなさんのために(私は)全国をかけ回る。古い言葉を使うとしかられるかもしれないが,若い記者は理解しないかもしれないが,銃後のこと,前線で戦ってまいりますので,この地区はみなさんでお守りいただきたい」(森喜朗首相の00年6月10日午前,参院石川選挙区補選応援のため,就任後初めて地元・石川県入りのため小松空港に到着後,加賀市内の親族の墓参りをし,集まった支持者らを前に語る)。


朝日新聞天声人語などで
「「神の国」「国体」「銃後」などの発言を続けた森首相」とひとくくりにしている。


で、あたしが読んだ森インタビューでは

出陣式とか出馬とか、戦争にちなんだ用語は選挙で一般的に使われるのになんで「銃後」だけ批判されるんだ」と。

そういわれてもなァ、と思わんでもないが、まあ論理的には反論しにくい。
そんな一件。
しかし、何で読んだんだっけ?あとで調査しておきます。