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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

今日はPRIDE武士道・・・だがパンクラスも8/27は横浜。俄然興味の出た試合は?

本日はPRIDE武士道を語る見るのが筋だろうが、ちょっと変化球を。つうかこれ、ボークか(笑)?
PRIDEが地上波撤退ですが、パンクラスも(たぶん)年間最大級?のビッグマッチなのに、スカパーPPVが撤退です。
これはこれで、身の丈にあった形だと思う。尾崎社長はこういう「撤退戦」は上手い。

その中で、このブログ的には。

■ 第4試合 ミドル級戦 5分3ラウンド
ランキング6位 佐藤光留(パンクラスism) vs ランキング1位 竹内出(SKアブソリュート)


5/2(火)後楽園ホール大会で“真・足関十段”花井岳文(TWIST)とキャッチレスリング・ルールで対戦し、互いに一本を狙う緊迫した試合を展開した佐藤。一方、同じく5/2(火)後楽園ホール大会でアザード・アスガロフ(アリエフ・プロフェッショナル・チーム)と対戦。抜群の安定感を誇るグラウンドテクニックで相手に何もさせず完封勝利を挙げた竹内。
常に挑戦し続ける“パンクラスの無差別オトコ”佐藤が自身のテリトリーであるミドル級でトップランカー竹内を相手にパンクラシストの意地と誇りを見せ付けるのか?それとも、約1年越しとなる総帥・松本天心の仇討ちに臨む竹内が底なしのスタミナと不屈のファイトスタイルでコマンドサンビストの強さを証明するのか?
因縁浅からぬ佐藤と竹内が闘志に火をつけ激突する“ism”vs“SK”最大の決戦!

そして佐藤光留
http://www.pancrase.co.jp/tour/2006/0827/rls/0814.html

・・・で、例えばパンクラスを見つつも手のひらを返す気満々の小生とかとは違い、一貫して応援し続ける、例えば
http://d.hatena.ne.jp/hitokui_yoshiki/
ような貴重なファンが、例の尾崎社長批判の書き込みも含め佐藤選手の言動には厳しい(同サイトの前後一週間程度を参照)。


んだが、
個人的にはこの佐藤光留選手に対し、それまでの自分の見方を引っくり返してでんぐりがえる出来事があった。古今亭志ん生風に言えば「座りションベンして馬鹿ンなっちゃった」ってやつだ。
それは、7/28ネオブラッド・トーナメント。スカイAの放送日は見そびれて、8月後半にサムライTVでの放送を見ることになったのだが、それが本当に驚きだった。
TV局は、実に大胆なことに(笑)、この大会で解説に佐藤光留を起用したのだが・・・これが、非常に素晴らしいんだよ!


技術解説は、「おまえにいつTKが憑依したんだ」というように、場面場面に応じて具体的な話をしていく。
P'S LABの選手に関しては、指導を通じて知っている「素顔の○○」「XXのちょっといい話」を交え、同時に「あいつは悪人ですから」というような適度な”からかい”も交える。
同時にもちろん「そこで行け!」的なIsm応援にもなりつつ、敵選手にも「ナイスタックル!」「これは素晴らしいですね」とちゃんとバランスよく、エールを送る。
解説デビューという点を考えると100点満点どころか150点ぐらいあげたい、すばらしい出来だった。


佐藤光留を携帯サイト「公!光留塾」を通して見ると、美濃輪的な意味不明さがウリなのだが、実は佐藤は、アレを知性によって「意味不明」に翻訳することでああいうキャラクターをつくったのだ。
それはハイブリッド・ニュースなどでも多少は感じられなくもなかったのだが「狂人のふりをして街を歩けばすなわち狂人」(徒然草)のデンで、やっぱりそういう人なんだろうな、と信じるようになっていた。

よくぞ、たばかったものよ。


一方の竹内出
地味だ地味だ地味だ地味だ地味だ地味だ地味だ地味だ地味だ地味だ地味だ地味だ地味だ地味だと言われますが(誰もそんなに言っとらん)、まて君、これをごらんあれ。

http://www.pancrase.co.jp/tour/2006/0827/rls/0817.html

佐藤選手の公開練習はご存知ですか?
竹内出:なんにも知らないです。


秋葉原の公園でコスプレをしてスパーリングをするという内容でしたが、今お聞きになってどう思いますか?
竹内出:必死なんだなって思います。


: それは、どうして?
竹内出:実力以上に目立とうとして。


: では、1年前と違って思いいれはそんなに無い?
竹内出:そんなにどころか、何にも無いです。


: では、佐藤選手の印象は?
竹内出:弱い。


ちょっと待て、なんだこの言葉の切れ味は。
今あなた、格闘技コメント史に不朽の金字塔を打ち立ててしまいましたよ。


・・・だが、考えてみると、あれだけ地味な地味な(中略)地味な竹内出選手が、ここまで鋭いコメントを発するようになったのには、やはり触媒としての佐藤光留がいてこその、開花がある。

そういう点で、磁石のNとSというか、割れ鍋に綴じ蓋というか、対照的に見えて実はあまりにぴたりとはまる、二人だったのではないか。


さて、で、9/27に佐藤光留選手は負けるわけだが(断言)、その後の竹内出選手については。
前にもいいました、「秋山成勲狩り」に乗り出してもらいたいわけです。
このコメントの切れ味があれば、一躍キャラクター的にも目立ってくるでしょう。

: リング上でみのもんたと握手して、「柔道最高!」とマイクアピールするという内容でしたが、今お聞きになってどう思いますか?
竹内出:必死なんだなって思います。


: それは、どうして?
竹内出:実力以上に目立とうとして。


: では、秋山選手の印象は?
竹内出:ヌルい。

・・・・・・で、どうやれば竹内出vs秋山成勲が実現しますか?

さあ。

竹内出vs佐藤光留関連エントリ】
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20051002#p2
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20051003
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20051102#p1
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20051103#p3