わしは素人法学談義がけっこう好きなんおだが、なぜかというと、数学が「太さがゼロの線」や「無限に交わらない平行線」などの架空の概念をもとに議論するように、ある種の架空の社会を想定するところから本質を明らかにしていくところがあるでしょう。
(「自然状態」とか)
それが、実はいわゆるセンス・オブ・ワンダー、SFに近いテイストを俺が勝手に感じているからなんだよね。
今回のエントリは、ネットにおける議論の淘汰、質の確保はいかになされるか、という興味深い議論だ。
http://alicia.zive.net/weblog/t-ohya/archives/000311.html
・・・ここではまず、理念型としての匿名掲示板を考えよう。例えば削除人(という「権力者」)がおらず、IDもトラップもないので全員が「名無しさん」であるような「2ちゃんねる」だ。そのような場所で実りのある議論が可能だろうか?
可能である。参加者全員が誠実に議論したいと思っており、そのためのルールに自発的に従うことができれば・・・・
この「移行コスト」といえば亡命者の増加や、工場の移転を「足による投票」と称するという話を聞いたことがある。