いやー、「素数」って書くだけで、ぎゃふんな感じ。書く前から心が折れそう。
9/5付紙面で、なぜか朝日新聞が1面を使って「素数特集」をしてて、これが面白かった。
執筆は内村直之氏。
「3と5、5と7といった、差が2の素数の組は無限にある」(双子素数予想)
「2より大きいすべての偶数は3つの素数の和で表される」(ゴールドバッハ予想)
というのがあるそうだ。
・・・これはフェルマーの最終定理の本を読んで思ったんだけど、谷村予想だとかなんとか、数学者予想多すぎ。学者は、証明とかちゃんとしないと発表しないもんだと思ってた。
証明できないものを予想だけしといて、あとでだれかが解けば儲けってことだろうか。
「予想上手の馬券ベタ」は井崎修五郎だったか。
おれの解 「な ん だ っ て い い じ ゃ ね え か」。
あと、素数は暗号のモトになるんです。これは俺はセキュリティと自由主義とか別のところから、本を読んでたんでそのぐらいはしってる。公開鍵とかね。
「暗号戦争」という本はすごく良かった。素因数分解って、手作業でコツコツやるしかないから大変だそうで。それが下の「発見した素数がそのまま特許に」という話につながるんですが。
この記事の中で一番印象に残った話。
ベルギー・ブリュッセルの自然科学博物館に、片方の端に 水晶をはめ込んだ長さ10センチほどの骨がある。 コンゴのイシャンゴ遺跡で60年に見つかったが、何本もの 傷が3列にわたってつけられている。それぞれは明らかに 数字で、その1列は「11、13、17、19」と素数ばかり。 他の列も含めた16数のうち、10個が素数だ。 「カレンダーか、何かの計算結果か…。素数に関する 何らかの数学があったのは確か」と同博物館は見る。 最近の測定は、遺跡が2万年前のものという結果を出し、 数字を持つ最古の文明とされるメソポタミアより1万年 以上古い。
・・どのように彼らが素数を把握していたかはわからんが、少なくともこの旧石器時代の人類は俺の先祖ではないことは間違いない(笑)。
というふうに興味を持つと、「素数の話」とかいう新刊本が書店で目に付いた。
そういうもんだろうね。これまでだったら棚にそんな本があっても気にせず、記憶にも残らなかっただろう。
でもあけたらいきなり「ゼータ関数」ですよ君。刻を越えて@森口博子。
ぱたんと本を閉じ、棚に戻して試合終了のゴングを聞きました。その時間、54秒。