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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

村田諒太デビュー戦はフジにとって「勝てると思ったが惨敗した」象徴的な番組だった…

http://www.news-postseven.com/archives/20130912_210404.html

各局の勢いの差が如実に表われたのが「日曜戦争」だ。
 8月25日は、日本テレビが『24時間テレビ』を放送…森三中大島美幸のゴールが番組終了に間に合わず、夜9時スタートの『行列のできる法律相談所』に……視聴率は27.5%にまで跳ね上がり、一部では「裏番組の『半沢直樹』を露骨に潰し…」との…『半沢直樹』の視聴率は平均29%を記録……翌週9月1日は『半沢』が“倍返し”した。30%を記録し、裏の『行列』(8.2%)を…この間、テレビ朝日も…『過酷!! 真夏の無人島で2泊3日? 0円生活 5時間SP!』は…瞬間最高で15%超をマークした。
 各局しのぎを削るなか、フジだけが“撃沈”した。8月25日はロンドン五輪金メダリストの村田諒太のプロデビュー戦を生中継したが6.6%。9月1日は世界バレー女子の日本対アメリカ戦で9.4%だった。
 局内では「戦える」と期待していた中継だけに落胆は大きかったといい、まさに同局の停滞ムードを表わす結果となってしまった。

はじめ「村田の試合はフジが放送する」と聞いたときは「へえ、当たりを引き当てたね村田のほうも」と思ったけど、テレビ局の盛衰もあるもんだねえ。かつてフジが佐藤大輔映像、かたやTBSは「XXXには闘う理由がある」「格闘技の神があつまって集会」の映像で失笑を買った時代もあったのに。

ただ、村田デビュー戦は「裏番組が強すぎた」という話でもあったのかもしれない。初戦でも強さを見せた村田が、このあと着実に視聴率をあげていけば、ですかな。

「空手バカ一代」「うしろの百太郎」のレジェンド・つのだじろう氏は「引退」していた…。

■漫画界の伝説、つのだじろう氏引退?「うおりゃー!大橋」さんの講演会ルポ
http://togetter.com/li/565002

昨日は、森下文化センターの「『漫画少年』とトキワ荘の時代 つのだじろう講演会」に行ってきました。自分は「つのだじろうのギャグ漫画」の大ファンなので。つのだ先生は千利休みたいな着物姿で登場。「眼が悪くなったので漫画は引退したが、カッコいい爺さんになろうと思ってる」とか。
返信 RT お気に入り uorya_0hashi 2013-09-16 12:06:08

あああああ…
たぶん、関係者はや詳しい人の間では既に周知の事実だったので、ここではさらっと書かれているとおぼしい。有名ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」ブログの管理人もこう語る。

http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20130915(のコメント欄)
この講演には友人知人が何人も聴きに行っているので、講演の内容などはちらほらと耳(目)にしております。
大橋さんのつのだマンガ愛にあふれたツイート、熱くて、興味深いですね!

つのだ先生が引退された…という話は昨年か一昨年に初めて聴いて、「もう人前には出てこられないかもしれない」という見方すらあっただけに、今回こうして講演されたことに驚きと喜びを感じています。
自分が聴講できなかったのが残念ですが(笑)
大橋さんのツイートを拝読すると、つのだ先生関連で今後なにか動きがあるような感じなので、その情報を楽しみにしつつ、つのだ先生が再び人前に姿を現わされる機会があるといいなあ、と希望を抱いております。

つのだ先生は1936年生まれ。年齢的には引退して静かな生活を送られるようになっても何もおかしくない。同年齢のさいとう・たかを氏や、80歳でがんも見つかったあと、まだ新連載をやる藤子不二雄A先生のほうがおかしいのだ(笑)。

ただ自営業たる漫画家、しずかにペンを置いたとしても、それを公表したりどこかに報告したりする義務とかは別に無い。そういう辞め方だって、十分あり得るのだ。

いや、なんか。「つのだ先生が引退されてた」というのは、昨日の講演会に来ているような皆さんには周知のことみたいで。もう何年も前の話らしいですよ。自分もその話聞いたのはごく最近。10年くらい前、つのだ先生自分のサイト開いていたじゃないですか。で、突然なくなった。あの頃の話らしいですよ
返信 RT お気に入り uorya_0hashi 2013-09-17 00:07:50
Content from Twitter

ただ、「引退します」とか宣言しないで。たとえば誰かが仕事頼みに行っても「もうやめたんだ」と断るとか。なんかそういう感じだったのでは。で、編集さんたちの間で「引退されたそうだよ」とか広まって、なんとなく伝わったというか。「なぜやめたのか」は昨日初めて聞きました。
uorya_0hashi 2013-09-17 00:11:58

そうだよな、第一線で、とくに昭和のペースで漫画を描き続けてたら、目をおかしくしてもあり得る話であり…これもまた、いたしかたない。

空手バカ一代」が与えた影響は周知のものだろうけど、自分はある中学時代の、ごく小さな体験を思い出す。その時すでにつのだ氏は週刊、月刊の少年漫画雑誌に連載を持っているというタイプの漫画家ではなく、ある意味子供にとってはなじみのある作家ではなかった。
だが…あるときだれかが持ってきた「恐怖新聞」「うしろの百太郎」がほんとうに”一瞬”で教室にブームを巻き起こし、そしてコックリさんや降霊、守護神そのたもろもろへの興味を恐怖が一気に広まった。たしか学校当局がなんらかの措置をとったのではないかな。ちなみに脈絡無く、一昔前の「リングにかけろ」も一緒にブームだった(笑)
教室、学校単位のブームは「誰かが持ってきた」というかなり個別の理由で発生する。

それにしても、つのだじろうの霊界漫画のインパクトや、空手バカ一代にも通じる、ときどき外部の「客観的」(に見える)データを紹介して説得力を増すという手法はやはり一時代を築いた。
あの時学校図書館閉架措置がとられていたらどんな議論になったかな…と思うが(笑)、図書館でなく生徒がこっそり学校に持ち込む、ある意味本道を歩いていたので何の心配もないのでした。

トキワ荘「通い組」として


もう有名な話で、落語のように何度も多くの話者が語っているエピソードですが、一応。いま「つのだじろう トキワ荘 巻紙」で検索したら、ここが一番詳しかった。

http://ameblo.jp/noboruzark/entry-11103110075.html

当時、つのだじろう先生は、超が何個もつく位の真面目人間で、もっというと、くそ真面目だったんです。
(略)
新漫画党の月例会では、ちっとも建設的な話をせず、馬鹿話が中心で、もっぱら、真面目?な話と言ったら映画の話くらいで、くそ真面目だった、つのだ先生は、作品の品評会やデッサン会とをやろうと提案したのですが、誰も相手にしてくれず、党費で当時、出始めたテープレコーダーをまともな値段では買えないので、半額で買って、何をするかと言えば、くだらない放送劇を吹き込んだりして、ついに、つのだ先生も年下という立場だったけど堪忍袋の緒が切れて、

有名な「巻紙事件」に発展します。

巻紙に毛筆で書いた、まるで果たし状のようなものだったそうです。
主旨はこういう無意味な集会ばかりなら脱党するというもので、怒り、怒りの文面だったそうです。
そして、こういう時に、一番役に立つ人間がなんと当時、あまり社交的とはいえなかった藤子・F・不二雄藤本弘)先生
(略)
藤本先生曰く、「無駄の効用」を書かれたんだそうです。
主旨としては、無駄にみえても、それが結局、血肉になっている。

当時、『宮本武蔵』にこっていた、つのだ先生は、「張りつめた弦(つる)は切れやすい」に感銘を受け・・・謝りにいったそうです。

しかし、藤本先生はその謝りにきたつのだ先生に対して、いよいよ乗り込んできたのか?と…(略)

トキワ荘青春日記―いつも隣に仲間がいた…

トキワ荘青春日記―いつも隣に仲間がいた…

ちなみに藤子・F・不二雄先生は後日、
「それまでつのだ君はクソマジメだったけど、その後はマジメがとれて、ただのクソになった」
という、ドラえもんの作者とは思えない毒舌を発している。そしてつのだ先生は好んでこの評を引用している(笑)。

漫画は辞めても、まだ語りなどで活躍を。

たぶん「空手バカ一代」に関しては、さまざまな事情のゆえにあまり語っていただけないだろうことが残念なのだけど。
今回、講演会という試みが実現したのは一種のサプライズでもあったようで、ここから活動がいただければいいなあ。
てか、つのだじろう引退、というのは宮崎駿引退、と同じ様な文脈で、少なくとも一般メディアを飾るニュース性はあるよね。
個人的にはJ-CASTでもコミックナタリーでも、このことをニュースとして扱って(取材して)記事にしてほしい。本人コメントは仮に取れなくても、森下文化センターでの半ば公的な講演会だから、録音とかもあるだろうし。おおはし先生に尋ねてもいいだろうし。


しかし、いかに十分にやりつくし、歴史に名を残したかたの引退であっても、目の病気だと聞いても、やはり引退はさびしい。
思わす祈ってしまう。

「ウロダ・ノツジ、ウロツ・ダノジ……復活せよ!!!」(これはダメだ)

東京五輪誘致から「誤解されてる日本」を論じたとり・みきコラムは、五輪評論の最高傑作/日本への「微妙な誤解」とその自己模倣とは?

もう次回が出るので急いで。

いや、勝ったのは我々ではない。
とり・みき
013年9月12日(木)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20130911/253287/

…つまりプレゼンを見ていたときに感じていたモヤモヤが「まんまと成功してしまった」と…(略)だが、そのモヤモヤの正体は、まさに「成功してしまったがゆえ」に、なかなか自分でも見極められないでいた。なんだか気持ち悪い違和感がずっと昼間まで続いていたが、やがてこれは「トラ・トラ・トラ!」に対する「ミッドウェイ」や「パール・ハーバー」のようなものだな、と思い至った。

 あるいはまた、アメリカン・ドリームを成し遂げた鉄板焼きのパフォーマンスとか、テリヤキソースの人(ご苦労はあったろうが)のCMとか、プリンセス・テンコー・ショーを眼にするときの、あの、いたたまれない気持ち・・・(略)

少年マガジンの「聲の形」は編集部がストレートすぎるほどストレートに「これは傑作です」と宣伝して話題になった。
その手法を借りれば、このコラムは
とり・みきコラムの、そして五輪誘致を評したコラムの中で最高傑作」
だと断言したい。

・・・と、これだけにするつもりだったけど、テーマである「誤解されがちな(それも微妙に)日本」に関して、格好の補助線となる記事もみつけたので一緒に紹介したい。

漫棚通信
映画原作『ウルヴァリン』の珍ニッポン
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-f62e.html
 テレビ放映するたびに見てしまうのが映画「ラストサムライ」。わたし映画館でも見ましたが、これ好きで好きでたまらん作品なのです。

 よく描かれているようでも微妙にどこか違う感がただよう「日本」がねー、すごく好きなんですよ。横浜か東京かわからない微妙な都市と遠景に見えるお城。奇妙な奇妙な宮城。日本には存在しなさそうな植物や山や荒野。日本人俳優が多く出ていて立ち振る舞いがそれなりだから、なおさら美術や演出の微妙さがめだつところとか・・・(略)