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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

2010年に実現してほしい試合を考える(実現可能性も考慮して)

今日は書くことが無いわ。Dynamite!の感想もいろいろとまだ残っているけど、印象が薄れてしまったことも事実だ。
そんな中で、実現可能性も加味しつつ、2010年の希望カードを。

所英男vs山本KID徳郁

所はやりたいだろうし、KIDは山本篤のときのことを考えるとまだ所のことをなめているだろう。意外にカード決定に慎重なKIDだが、復帰戦として選びたいと思う動機は十分。なにげに少ない、通常DREAMが地上波向けに切れるカードでもある。

横田一則vs菊野克紀

SRCの今後、およびFEGとの協力関係が見えない状態の中での希望的観測なのだが、これはその両者ということでなくDEEPの枠組みですね。
佐伯繁氏は「お客さんが見たいDEEPライト級のタイトル戦は菊野vs帯谷だろう」という非常にごもっともな判断をしているのだが、その一方で、「横田はかならずDEEPに落ちて戻ってくる」とも観ています。
んで、帯谷はこの前の試合でまた怪我をしたらしいのですよ。すると元王者の横田かなと

http://www.deep2001.com/blog2/?p=4071

帯谷君は試合後 忘れ物を取りに帰る!!なんて発言もしていましたが。。。。。。。。。またちょっと怪我しちゃったみたいなんで、今後の経過によると思うんですが。。。。。。。。。。。。。。。やっぱりタイトルマッチに絡んでいくでしょうし、絡んで欲しいですよね!!

佐伯さん「そうなんだよね。横田じゃないんだよね。菊野なんだよね。やっぱり菊野と見たいんだよね。」

そうすると対抗戦テイストもあるし「スピード打撃と、寝技でもつれていつしか上になる」といった技術のある横田を、空手的な打撃を持つ菊野がどう対処するか。菊田早苗vs高阪剛、理論派参謀の対決でもある

マルロン・サンドロvs日沖発

なにげに65kg最強決定戦、といっても文句あるかよあるはずないっ。文句あるならこの勝者との対戦権を、手を挙げたファイターに予約してもよろし。別名「WECゲート」でもあるのだがそれはナイショだ。

前田吉朗vs所英男

本当はKIDより、そういう光を当ててもらいたい思いがあるのと、試合が面白くなりそうだってことなんだが、まあ格的に無理だろうということで。たぶんこれよりは・・・

前田吉朗vs大塚隆史、西浦ウッキィー

ぐらいになるんじゃないかね。ふるいにかけるっていうか。

今成正和vs高谷裕之

かみ合わないかもしれないけど、異色ぶりが面白い試合になるかも

ヒョードルvsアリスター・オーフレイム

いうまでもない話ですが。共催とかいろいろあるだろうけど、なにげに日本での開催があり得ることは、以前のエントリーで書いたとおり。

ジョシュ・バーネットvsアリスター・オーフレイム

これもあるかもしれない。CBS中継枠でヒョードル知名度を高める間に、挑戦者を決定するという形か。以前よりはギャラは高くもないだろう。

中村K太郎vs郷野聡寛

郷野は桜井マッハ速人との頂上対決を制したのはいいが、その後の仕事って実は無いやんけ。
中村K太郎が1、2試合この階級で勝って、価値を高める必要はあるが・・・・



エントリが無いので苦し紛れに書き始めた文章だったが、やってみると面白いし「これを忘れてるよ!」「抜けてるよ!」感じがあるな。
何かみなさんも「2010年に見てみたいカード」があったら教えてください

続編・コメント欄より

doratea 2010/01/14 09:52 DREAMに出てるめんつならDJ×大塚観たいけどなぁ。あと大塚×宮田。DJ×ウィッキー。
他でならDJ×金原、佐々木さん×出、中西さん×佐々木さん。白井×郷野。窪田×中台、久松先生×金原、マキシモ×北岡。
近藤さんが復活したうえでの菊田さん×近藤さん。菊田さんは相手いないなぁ(o´・ω・`o)
ずれましてキックなら山本真弘×石井宏樹。
これ書いていいのかな。格闘秘宝館での話。菊野は東京に出て総合やる際にGRABAKA、アライアンス、吉田道場を考えていて結局アライアンスにしたとのこと。そこで某氏がひとこと。
『菊田じゃだめだったってことだね(笑)』
って。゜(´Д`)゜。
あとK太郎さんはグラップリングに専念とのこと。正直、岩見谷とドローに近い判定勝ちだったし郷野とやるのは早いかも。


nekohaidarake 2010/01/14 18:02 いつも楽しく拝見させていただいております。
王道ですが,青木×メレンデス,長南×マッハor郷野,あたりでしょうか。
前田×所は見たいです。フェザー級はDREAMもSRCも選手の実力が拮抗していると思いますので,いろいろ楽しみな組み合わせがありそうです。

>『菊田じゃだめだったってことだね(笑)』
名参謀という幻想を抱いておきたかったです・・・。
晦日に実現しなかった菊田×桜庭は見たいです。


doratea 2010/01/14 18:42 >nekohaidarakeさん
そんなことばがありましても菊田さんが名参謀で素敵なみんなに信頼されるボスであることには変わらないと思いますよ(*`・ω・´*)
この日だけで4回いじられていたのも愛されてる証拠かと(笑)

菊田さん×桜庭、タムタムって観たいって声が意外に多いんですね。菊田さんのブログコメント欄もそんな意見が多く。
菊田さん信者のわたしですがいまいちピンとこず。贅沢だけどパウロフィリオとかシャンジとやってほしいな(涙)


gryphon 2010/01/14 20:33 他の人の希望カードはよむと面白いですね。長南亮Dj.taiki宮田和幸菊田早苗というのは言われてみれば、ああそうだでした。
長南は昨年1年、カードが温存されてるんでしたね。郷野の相手にはふさわしい。
DJも宮田も、そもそも大晦日や対抗戦に出ないのがおかしいところだった。まあフェザーは以前も書いたけど、戦極・DREAMあわせて、そもそもトーナメント出場者をシャッフルしてランダムに2人選ぶだけで殆どがいい試合になるんですけどね(笑)


gryphon 2010/01/14 20:35 そして菊田早苗は 当然 メルビン・マヌーフとの一戦ですよ!! 離れた、もとえ「独立した」とはいえ、かつての仲間だ盟友だ。いま、菊田の心の中には打倒マヌーフの火がフツフツともえたぎっている筈・・・・

「戦場に駆けるTOYOTA」・・・そして「大仏破壊」と4WD

はてなの人気ブログ「リアリズムと防衛を学ぶ」の
http://d.hatena.ne.jp/zyesuta/20100113
が話題となっている。
なるほどと読んでおりましたところ、以下のような小項目があった。

戦場で活躍したトヨタ

(写真も同ブログから)

 コンピュータ関係ばかりではありません。日本の輸出製品といえば、何といっても車です。チャド内戦ではトヨタ製のトラックがたくさん使われ、かなりの戦果をあげました。上の写真は兵士を満載している様子です。

 よりセンセーショナルだったのは、トヨタのトラックが改造され、荷台に対戦車ミサイルを搭載したことです。この対戦車トラック部隊(トヨタ製)が戦場を駆け巡り、時には敵軍の戦車も撃破して話題になりました。
(略)
・・・チャド内戦ではトヨタ車の軍事利用がとても印象的だったので、話題になり、「TOYOTA WAR(トヨタ戦争)」とまで呼ばれました。


これを読んで、ああ同じような記述があったなぁ、と高木徹氏の著作「大仏破壊」を思い出しました。

大仏破壊―ビンラディン、9・11へのプレリュード (文春文庫)

大仏破壊―ビンラディン、9・11へのプレリュード (文春文庫)

ある種の「亡命者」「居候」だったビンラディンが、タリバンの中で頭角をあらわし、いつしかタリバンそのものを牛耳るようになったきっかけに、やっぱりチャドと同様、日本の4WD車の内戦での大活躍があったというのです。

以下引用・・・とやればカッコいいのですが、この本は図書館で借りて読んだので今、手元にございません。
この前の「司馬遼太郎と軍事評論家」と同じパターンですね、すいません。
でも内容、概要をうろ覚えしておけばグーグル大明神にお伺いを立てられます。「”大仏破壊” 4WD」で検索しピックアップ。

http://gamefish.blog5.fc2.com/blog-entry-9.html

そしてその後タリバン勢力が北部同盟との戦闘で優位に立てなくなるとオサマ・ビン・ラディンが権力を得る。
4WDの車を一挙に50台以上買い与え、戦闘力を向上させるタリバンにとっては非常に旨い仲間と言ったところだろうか。
そして、その力を背景にタリバン内部の権力構造も一変する。
アルカイダの狂信的なイスラム信仰に感化されるオマル氏。
大仏破壊にGOサインを出す。
情報文化次官のホタキは破壊阻止に動くが、ホタキに届けられたのは・・・(略)


http://ameblo.jp/kwin/entry-10066300335.html

ビンラディンは、私たちタリバンの部隊が大きな損害を出し、苦境に陥ったようなときに、4WD車をまとめて4,50台買って送ってくれたんです。そういうことが私の知る限り3回ありました。その援助は戦況に決定的な変化をもたらしました」

タリバンの戦闘シーンの映像資料を・・・ 多くの場合、その車体後部には TOYOTANISSANの文字が書かれていた。ビンラディンがその財力にものを言わせ ・・・・
             「大仏破壊」 第6章 ビンラディンの贈り物 より


これは最後の、独自の趣旨部分がよく分からんが、同書の要約としては大変詳しい(※詳しすぎて「大仏破壊って本、読んでみようかな」と興味を持たれた方には、ややネタバレ気味にもなるのでご注意を)。
http://www.porsonale.co.jp/semi_c191.htm


・・・と、いう次第。
私もナイーブな平和ボケ日本の国民の一人であるので、トヨタとかニッサンとか三菱とかの技術者が精魂込めて設計し、労働者が作り上げた日本車の技術と品質管理の高さが、戦争でたいへん有効に使われていました、と最初に読んだ時には、かなり強いやりきれなさを感じまた。
だが、山地泥濘を駆け抜ける4WDが、それ以上に人命の保護と生活の質の向上にも役立っていることも間違いないだろう。戦争に使われるときだけエンストするって技術は開発されそうもないし、ある程度は呑み込むしかない話なのかなあ・・・・・・・と、上記の感想を持ったそのすぐ後に思ったものです。その一連の感情の動きが、今回のリンク先エントリでプレイバックしました。


あと、「小規模戦闘」というものには以前から興味を持っているのですが、タリバンと当時のアフガン軍閥の戦争がどの程度の規模で展開されていいたかはしらねど、ヘタしたら「50人vs30人」みたいな規模だったかもしれない。そういう戦争であったら、確かに「山の中でもガンガン走れるトヨタの4WD」が「恐怖! 機動ビグ・ザム」とか、「大ふへん者・前田慶次の馬にて候!!」みたいな、そういう無敵の超兵器として活躍するのかもしれない。
そういう目、小規模戦闘をやってる人や集団の感覚って逆にA国vsB国の全面戦争・・・というもの以上に、報道や資料にはないから感覚的にはつかみにくいかもしれない。


「大仏破壊」を大推薦。

軍事マニア的な評価はどうなのか分からないけど、まず2001年・・・911とその後の対米戦争前後のタリバンの指導者一人一人に固有名詞・個性があり、愛憎や裏切り、英雄行為があったという当たり前のことを丹念に追っているし、直接のインタビューなどにも成功している。

また、
「オマル氏は全アフガンの指導者になるよう推薦された時、同国の『伝説のマント』を羽織った」
「9.11とアフガン戦争の前、アメリカを訪問していたタリバン幹部の訪米団は、すっかりアメリカびいきになって帰ってきた」
アメリカ・アフガン戦争の時期、日本外務省の下っ端に、西側諸国の諜報機関が束になっても入手できない極秘の情報を次々と撮ってくる凄腕のインテリジェンス・オフィサーがいた」
などの意外な情報が満載だし、文章の香りも高い。

ここでは「いつか本格的に書評する」とくりかえしつつ、まだ取り残し、ブログ読者から「なんどめだ」といわれている

とあわせて大・大・大仏推薦するものであります。


あと、これらの本の基となったNHKのドキュメンタリー、
みなさまのほうからも、「皆様のNHK」に対して
「また再放送せんかいワレ」「さっさとNHKオンラインで視聴可能にしろや」
とご一緒に”圧力”をかけていただければ幸いです。(私は要望を送っているんだけど・・・)

上記「リアリズムと防衛を学ぶ」の作者はtwitterもやっている。

http://twitter.com/zyesuta

以前の「軍事評論家と民主主義(司馬遼太郎)」について

そうそう、引用したブログではかつて当道場本舗の
江畑謙介氏逝去で思い出したこと。軍事評論家を司馬遼太郎は「民主主義の象徴」と語った
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20091014#p2
というエントリを紹介・考察していただいたのだけれど

江畑謙介氏のメッセージComments
http://d.hatena.ne.jp/zyesuta/20091016/1255636477

そのときうろ覚えの内容を紹介するのみだった司馬の小文、原文をこの機会にUPしました
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20091014#p4