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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

今の桜庭和志は、誰を相手に選べばいい試合になるのか?結構考え甲斐あるテーマだ

格闘技雑誌の話がけっこう続くが、今日はFight&Life(ファイライと読む)で取り上げられた芹澤健市のインタビューを取り上げたい。
といっても単純な要約だが、つまり一度現役を引退し、レフェリーやジャッジを長年やってきた芹澤選手は現役復帰に当たって
「自分はもう、チャンピオンになりたいとかトップに立ちたいとかそういう願望があるわけではない。戦うのは一種のマスターベーション。ただ、そういう自分なりの試合を見せたいと思っている」

と、そういう趣旨のことを言っている。
総合格闘技、ガチンコの扉が1993年に開いたとするなら、もう15年以上の歳月が流れた。昨日放送があったDEEPでも三島☆ド根性ノ助中尾受太郎など、オールドファンには馴染み深い名前が落日の気配とともに黒星を相手に献上している。


で、この前のDREAM、あの、へんな小芝居をはさんで(笑)桜庭和志が近く試合を行うことを表明した。
さて、相手はだれがいいのでしょうかね?というのが、まぁテーマです。

桜庭、なんだかんだというても、ミノワマンからサブミッションでの一本勝ちを・・・と言いたい所だけど、あれからもずいぶん経っているよなあ。今、どれぐらいの相手と戦えるのか。考えてみると分からないですよ。アンドリュース・ナカハラに一本で勝ったのは、今から逆算するとすごいな、ってことになるんだけどね。


「年齢」の部分で考えてみると、同じような水準では
ムリーロ・ブスタマンチ
を思い出しますが、なんと後楽園の試合(DEEP)で一千万円のギャラを取っていくつわものだ。ペイしない気がする


金泰泳
この前の田村話でも出てきたな。「ぼくは寝技スパーでもほとんど一本とられない」と豪語するので本当にそこまで寝技(の防御)がすごいのか桜庭相手に証明してほしい。でもHERO'S時代、桜庭とは相当交流があるとも聞くから、同じチームっぽくなっているのかもな
政治的には、もちろんDREAMでカードを組む障害は皆無。


滑川康仁
DEEPでなにげに、それなりの相手にそれなりに勝っている。U系といえばU系でスタイル的に手が合うかもしれないです。
政治的には、もちろんDREAMでカードを組む障害は皆無。



こんなところが私の思いつきですがいかがでしょうか。

おまけ。パンクラスで見たい芹沢健市選手のカード

芹沢健市vs伊藤崇文
この前の芹澤選手の相手は、若くてがんがん勢いよく、打撃で攻めるタイプで、そりゃスタイル的に鬼門だ。(桜庭vsマヌーフみたいな)
このカードならコクがある。濃厚とんこつらーめんから揚げ入りなみにコクがある。

上の関連で思いついた。パンクラスですっごく見たいカード

桜庭和志のエントリはひとつ上)

イアン・ナイvsキム・キーボン。



ともにパンクラスで堂々メインイベンターを務めた。
この二人の選手の名前をいまだに覚えている人間は日本に30人いるかいないかだと思うが、私がアブダビの王子に生まれていたら油田を質に入れても見たい(実現させたい)メガマッチだ。

民主党政権下でも「学校武道必修化」は続くか?格闘技雑誌が鳩山首相(予定)に直接聞いてください

政権交代前夜祭】
うわ、麻生太郎のことを書いて盛り上がれるのもあと3日しかないじゃないか。政治関係のエントリを片付けてかないと。


さて、これまで何度か『民主党政権ができたときにやるべきことは、本質的な意味はないが抵抗も少なく、象徴的で簡単にできる「スモール・アーリー・サクセス」を連続して行うことだ』と書いたはずだ。
補足するなら、それは「XXXを行う」より「前政権のXXXをやめる」のほうが簡単だってことはある。オバマはグアンタモ基地の尋問を制限することで弾みをつけた。
民主党は、前にも書いたが「歴史的な日米密約の存在確認と公開」「アニメの殿堂の中止」「母子加算復活」なんかをやってくるだろうが、最近の報道では「全国一律学力テストをやめて抽出テストにする」という方針も決めたという。
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009082401000878.html

民主、全国学力テストを大幅縮小 11年度から抽出方式の方針


 民主党は24日、衆院選で政権を獲得した場合、全国の小学6年と中学3年の児童・生徒を対象に毎年行われている全国学力テストについて、2011年度から一部の学校に絞る「抽出方式」へ大幅縮小する方向で見直す方針を固めた。学校、地域間の競争激化や序列化につながりかねないと懸念する教育現場の声を取り入れる。見直しが間に合わない来年度については中止も含め検討する。

 民主党は、政府の無駄遣いを精査する「事業仕分け」を行った際、全国一斉方式の学力テストを「抽出調査で十分。毎年実施する必要があるか検討すべきだ」として「改善」の対象に位置付けた。その上で、抽出方式への切り替えにより学力テストに関する文部科学省の09年度事業費49億円のうち40億円が削減できると主張していた(略)


で、2007年を思い出してください。今から思うと、その後参院選敗北で自民党が新政策を打ち出すのが困難になるこをと見越したように、安倍晋三首相は強硬な国会運営をしつつ、新法をつぎつぎ作っていった。

その、「安倍教育改革」というのはセットになっていて、いまぱっと思い出す限りでは
・上記 全国学力テスト
・教員免許更新制度
・そして「中学での武道必修化」

を打ち出していった。
個人的な意見でいえば、教育改革ということ自体にあまり関心がない。これをやったら学力があがるとか下がるとか、本当に決め手があるのかい?という全体的な不信があるからだがここでは詳述しないです。
ただ、安倍改革の際の、東京新聞朝日新聞の批判のほうは、そっちのほうが説得力ないなぁ・・・と思うものが多かった。これも簡単にいうと「現場は反対だ・現場の声(教員の声)を聞け、を錦の御旗にしてますが、現場の教員って言い換えると『=利害関係者・既得権益の業界人』だからねえ。」ってことです。たとえば自分に何かの資格があれば、、持っている人はそれは更新なしでずっと持ち続けていたいに決まっているんだから。
これも詳述する余裕がないので略。


というところで本題にやっと入るが、この「安倍教育改革」は民主党のスモール・アーリー・サクセスに非常にぴったりだ。民主党にも保守派はいるとはいえ、とくにこの見直しに猛反発するとは思えないし、左派は拍手喝さい、連立相手の社民党も喜ぶだろう。そして何より、朝日新聞東京新聞毎日新聞も?)は確実に高い評価をすることは見えている。プラスマイナスを換算するとおいしいところだ。
なんでマニフェストに「教員免許更新は中止」と書かなかったんだろう?書いてるのかな?それとも例の日教組議員のあれがあるから争点化したくなかったのかも。


となれば、「中学校武道必修化」はどうなるのか?
これは実は、格闘技(つっても柔道と剣道だけどさ)を学ぶ若者の就職先、そして武道館のない学校に格技場が作られるかにも絡んでくる。ので、格闘技ファンにはたいへん興味深い。


そこで、さらにとっぴな提案をする。
きちんんとした形のある格闘技メディア、いやネット格闘技メディアでもいいんですけど、鳩山さんに直接聞いてほしいんです。首相になった鳩山さんに。

ミルコばりに「お前は何を言ってるんだ」と思われるでしょうが、いやいやいやいや。これを再度ごらんあれ

−−ジャーナリストの上杉隆と申します。3月4日以来の記者会見で代表が説明責任を果たそうと私のようなフリーランス、雑誌記者、海外メディアに開放したことについて敬意を表したい。自民党首相官邸、全官公庁、警察を含め私のような記者が質問する権利はない。政権交代が実現したら記者クラブを開放して首相官邸に入るのか

 「私は政治も行政も経済社会も日本はもっとオープンな社会にならなくてはいけない。ディスクロージャー。横文字、カタカナを使えばそういうことですが、それが大事だと思っております。これは自民党の幹事長をしていたとき以来、どなたとでもお話をしますということを言ってきた思いもございます。そしてまた、それ以降も特に制限は全くしておりません。どなたでも会見にはおいでくださいということを申し上げております。この考えは変わりません


小沢退陣後、鳩山由紀夫もこれを踏襲する発言をした。
会見の原文はいまちょっと見つからないが、それを報じた記事はあった。

http://www.data-max.co.jp/2009/05/18_093133.html


な、わけでkamiproでもゴン格でもミルホンネットでもスポナビでもGBRでもいいんです。
首相会見に取材を申請してください。格闘技雑誌の立場から、「民主党新政権は自民党政権下で決まった武道必修化を見直すのか?継続するのか?」うん、だれはばかることなく聞く資格がありますよね。一般マスコミ以上に聞くにふさわしい、といえる。


もちろん、提案者の本音でいえば「格闘技雑誌(ネットメディア)が一国の記者会見に出席して、質問する」というそれ自体を行うことが目的でもある。


この場合、質問を行うこと自体が、政治であった(司馬遼太郎風)。


最初にやれば、それはよきにつけあしきにつけ歴史になる。歴史に残る。
ひょっとして新聞テレビが逆に「一般開放したらどうでもいいプロレス雑誌まで来やがった!これが記者クラブ開放の弊害だ!」というキャンペーン材料になるかもしれんが、それはそれでよし。悪名は無名にまさる。


あと、そうはいっても「本当に民主党政権は首相会見を開放するのかい?どういう基準で?限度無く?」という疑問が今あるので、実際にどんなものなのか、知りたいということもある(笑)。


とまあ、そんな提案を政権交代前夜にしておきます。

あ、そうだ「鳩山首相」のキーワードをおれがフライングでつくっちゃお。