ヴァンダレイ・シウバvsチャック・リデル。「ネットPPV視聴」が日本に根付くか&他の放送形態について
http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20071209#1197179621
にて、ちょっとばかり心配だった近藤有己と大石幸史が出場するフィリピンでのMMA大会の内容が報告されている。なんとか両者とも勝利したそうで、まあよし。
しかし驚いたのは、リンク先の報告はネットPPVを観戦しての報告だということだ。
UFCで、これが行われているのは当然承知の介だが、まさかどこの馬の骨だかどこのウマハノフだかも分からないRing of Fireが、こんなもん行っているとは。すげーたまげた。
ただ、これはいきなり「フィリピンのMMA大会」などというからこっちが場末感を勝手に感じているんで、各チームの「総監督」はどれもバトルトーク、いや格闘伝説(笑)な顔ぶれだし、選手もそれなりに名を聞く選手が集まっている。とりあえず最初の最初としてはある程度大規模な投資をしているのかもしれない。
ここの進んでいるところは、さすがアジアでの大会ゆえか英語やブラジルのポルトガル語以外に日本語、韓国語、中国語が並んでいるところだ・・・
といってもリンク先でも突っ込まれている通り
http://www.globaldesignevents.com/?lang=japan
プラチナの戦いは、プロダクションのみを選択してかけるワールドワイドチャンピオンシップイベント。それは非常に有益な mmaとしては、スポーツや芸術としての権利を取得するような暴露します。時計をしているペイパービューや上映時間は、プロエリート北米や高品位インターネットワールドワイドペイパービュー、ここを世界のチームに挑戦する権利は、火災の指輪のイベントに開催される2007年12月9日、マニラで開催フィリピンます。
というようなアレなのだが(笑)、いやいやそれでも、やっぱり日本語ページを開いているだけでそれは大したものだ。
あとでボランティアで、日本語の修正文章をメールで送ったりすれば修正されるだろうし。
http://www.puroresupower.com/
にも、日本語の挨拶文があるが、それは当方がこんなのはどうだろうかと画像にして送ったものだ。
で、こっからが本題その1なのだが、UFCは以前、ダナ・ホワイトに堀江ガンツ氏がインタビューしたときに「日本語でネットPPVの手続きが出来るページが無いので、諦めている人も多いんですよ」「なるほど気付かなかった、日本語ページはいいアイデアだ、すぐ用意しよう」というやり取りをしていた。
http://www.ufc.com/
http://79.ufc.com/
ざっと見る限り、まだ日本語版には手をつけてないっぽい・・・
ダナはたしかに超多忙なのだろうが、彼らの日本マーケットへの意欲や期待もまあ、それ相応なのだろう。何しろ同じ英語圏であっても、英国への進出は人気沸騰はしたもののまだ先行投資段階。企業としては、日本市場なんかには力を割くのも面倒だろう。
しかし。
UFC79、シウバvsリデルは、これは日本市場開拓にとって最後のビッグチャンスのはず。ミルコ、ショーグンの誤算と言える敗退はUFCにとっては泣き笑いだったが、これは切り札。
「この試合ぐらいは、ネットPPVを買ってもいいかな?」という層もあるはずだ。
ここで攻勢をかければ、かなりの人が「ネットPPVもまあまあじゃん」といってたまには視る消費者になったかもしれない。
手続きの不慣れさ、不安が壁だという人も多いからね。
今から言っても時間的にアレですから無理でしょうしあっちにそもそも届かないでしょうが、早いところUFCも余裕を出してもらい、そういうページからの日本浸透にも意欲をぶつけて欲しいものです。
あと、日本の業者で、これらの英語版のサイトを作成できる自身のある業者は、ぜひ積極的に諸外国のMMA団体に営業をしてもらいたいもんです(笑)。
今、無料のストリーミングやPPVも含め、相当に試合のネット中継というのは広がっているから、どっかが引っかかるかもしれないじゃないか。
ところでもうひとつの本題はそういう「ネットPPV」に加えてこんど「やれんのか」をアメリカでも放送するというHDnetや、12月からスマックガールを放送するというBSフジ・・・のような「技術発展で広がる放送の選択肢」、その他ストライクフォースやエリートXCなんかの話なんですけど、とりあえず後日。
その前の予習・・・・・といったら失礼だが
【コラム】米国のMMA中継に関して、知人に尋ねまくりました。/高島学
http://www.fnlweb.com/column/2007/11/post_16.php
をぜひお読みください。というかこれだけ読めば話が終わっちゃうかも。
あ、これも「地元のMMAを支える層」の話として重要だ。
【コラム】LA周辺について、なんとなく。/高島学
http://www.fnlweb.com/column/2007/10/post_15.php
「日本の港の国際競争力」論再び−コメント欄から。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20071209#p4
で紹介した、猪瀬直樹東京都副知事の「港競争」について寄せられたコメントです。
bass & co. 2007/12/09 18:34
ていうか、そもそも東京と横浜みたいな至近にデカイ港ふたつもこさえてるのが一番の問題なんですが。。。 貨物が分散されて両方廻らないといけない。そんな面倒くさい国にはそもそも寄りたくないんだよ。これは大阪と神戸、博多と門司にも当て嵌まる。
更に、コンテナ船っていうのはコンテナを使って貨物を運ぶ船で、そのコンテナっていうのは箱。で、東京と横浜で何が起きるかというと、東京は消費地で生産地じゃないから輸入で使って空になったコンテナが余る、横浜は生産地で消費地じゃないから輸出に対応するだけの空のコンテナが足りない。そうすると、船会社では東京であまってる空コンテナを横浜まで輸送しなきゃならない。それは当然運賃に反映されるべきだが、世の中そんなに甘くない。
39382b 2007/12/09 18:46
猪瀬直樹が本気なのは伝わってくるし、個人的にも期待したいが、一港だけが頑張ってもどうしようもない問題なので、どんどんマスに伝わる形で問題提起していき、国を動かして欲しい。この問題を大衆に伝える術を持ってるのは彼だけですからね。
うーむ、横浜に大きな港があるのは元はと言えばペリーのせいで、やむを得ざるところだけれど、それが分散→競争力低下を招いているとはとは。
それに続く「一港だけが頑張ってもどうしようもない」「問題提起していき、国を動かして欲しい」というとおり、これは壮大なグラウンド・デザインと戦略論がないと難しいのだろう。
ただ、今はこれも指摘の通り「どうアジェンダ・セッティング(何が議論の争点かの設定)するか」の段階なので、まずはニュースのネタにならないと、というのは正論ですね。産経新聞の例の「やばいぞ日本」では以前紹介の通り1面記事化された
(再読 http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/071007/fnc0710070304000-n1.htm )
が、あとは猪瀬の孤軍奮闘。
まあ、微力もいいとこながら、ブログでもこうやって紹介することで世論化に貢献できれば。