2020年7月31日の「朝まで生テレビ」感想。
やはり、田原総一朗氏はもう司会を退いた方がいい。
それは、どんなにかつては敏腕だったジャーナリスト、名司会だろうと、やはり基本的には年齢による衰えが来ているのだ。
「論理の反射神経」という部分、誰かの長い話を聞き、要点を頭の中で整理し、それに自ら質問したり、反対意見を持つ人にふる能力……それが、「衰えて」きた(元からあったかどうかはともかく、そういうことにしといてくれ)
それは主観の問題だ、と本人が言うかもしれないが、それなら客観的に分かる「滑舌が衰え、しゃべってることがもごもごして視聴者が聞き取りづらい」ということを理由にしてもいい。
それでも視聴者は構わないと思って聞いてくれる、というのは永六輔か秋山ちえ子的な、古い客を持ったラジオDJぐらいなものではないか(笑)
そこで。
「もう、若手にその場を譲ってほしい、だけど大物過ぎて、かつては番組の顔にし過ぎたんで、そのままクビにするのもちょっと苦しい」
ときにですね、そのひとを
「向こう正面」
に配置する、というのはどうでしょう。もちろん、その視点から全体を見て頂き、時々ずばっと全体像を斬ってもらうために、向こう正面という重要なポジションをお願いするんです。
「向こう正面」をそんなふうにつかった例があるか、ないかはわかりませんが。
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三浦瑠麗氏に「基調演説」を担われると違和感。
自分は、氏が朝生に出ること自体は反対ではない。というか、はっきりいって最近のレギュラー的に登場するひとは、政治家も含めて、彼女よりさらーに下、少なくとも興味を持てないような論者が多いと思う。
それは純粋な識見の面でも、「大島渚」や「野坂昭如」「小田実」「西部邁」らがやったような、暴走激論をするテレビ芸人としての意味でもである。
だけれども、三浦氏が、実際番組では田原総一朗から、大幅に時間と「節目」の部分、総括的なポジションを与えられていることは明白でな……。
つまりだ、木村健吾にメインを任せますか。タイガー戸口にメインを任せますか。
そういうものでしょ。
一時期、荻上チキ氏や宮崎哲弥氏が、体調不良の田原氏にかわって司会をしたときは、そういう総括役を自分が兼任していて、まだそっちのほうがよかったと思うのです。
以上、感想。