ひところはどんな連続ドラマも、根気が続かず見られなかったけど、最近は慣れも出てきて連続テレビ小説まで「まんぷく」に続いて見ている。
なんか今日、こんなことで盛り上がったな(笑)みんなこういうの好きなんだよな
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「なつぞら」は前半が、戦災で両親を失った主人公が、北海道で酪農に携わるまでを描くそうだ。
で、見てるとその話って、同じく北海道で実家が酪農をやり、なつと同様に女性ながら、その仕事をばんばん実地で手伝っていた荒川弘氏の農業エッセイ漫画「百姓貴族」で、これまで描かれたエピソードとあまりにもニアミスが多い(笑)
このマンガは既に大ベストセラーといっていい人気だが、このドラマを機会に再度あらためて読まれてもいいと思うので、ドラマでも描かれた話題について抜き出す。
はてなブログって、データの大きい画像がダイアリーと違ってダイレクトに反映されて大きく映り、それで逆にこういう漫画コマ紹介はちょっとビビる感じがあるんだけど(笑)、「元の漫画を紹介したい、読んでもらいたい」という赤誠を感じていただき、アレについてはアレしていただければ。
これから数回ぐらい、話の中心となる「独立心旺盛な酪農家と、農協の対立」も、描かれている。
農協との利害関係
良い牛乳をつくり、自前で信用できる業者に売れると自負する酪農家は、牛乳を一手に農協が集めて、個別ブランドも何もなく混ぜて売る、が非常に腹の立つものであること分かるでしょう。その一方で、牛乳は「毎日一定量が出て、それをすぐ売りさばかねばならない」という特徴があり、なにがしかの助け合いの仕組み、システムがないと…という農協の主張も、説得力を持つでしょう。
今後「なつぞら」で展開されるのは、おそらくはそんな話です。
ちょっとカムイ伝で「夢屋」が貧しい漁村をカツオ節産業で発展させたものの、独立独歩の気風が失われ、それに反発する独立心旺盛な若者が…みたいなエピソードを思い出したりも。
過去のドラマのエピソードも「百姓貴族」を参考にするとよくわかる。
北海道を開墾する苦労
バター作りの大変さ(そもそもどうやって作るの?)
牛の出産
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百姓貴族は、鋼の錬金術師の時代からおまけ四コマなどで見せたユーモアセンスがさく裂していて、「体験談や知識がそれだけで面白い」というエッセイ漫画はそれはそれで価値があるけど、そこから一段も二段も上の水準で描かれていて、これが売れるというのは市場が正しいことの証明でもあるなあ、と思います。
もう260万部も売れているんだって。
・・・・・・と、これを書いて紹介する中で、6巻の発売告知がされている!!
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百姓貴族 (6) 特装版「百姓貴族」フィギュア付き (ウィングス・コミックス)
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・・・ん?11月???すっげー早いな、告知が!!!
つまり、それだけ待望する読者がいて、プロモーションにも力を入れているってことなんだろう。それもけだし当然。
もちろん、この農業体験を荒川先生がフィクションとして描いた「銀の匙」も、農業高校の青春模様は多く「なつぞら」ともかかわっていて、それもぜひ読んでほしいところです。
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東京アニメーター編になったら漫画やアニメファンの人が見てくれるといいなと思っていたが、十勝編からすでに
— cdb (@C4Dbeginner) 2019年4月14日
「『動物のお医者さん』!」
「『銀の匙』!」
「『じゃじゃ馬グルーミンUP』!」
「もうずっと酪農でいい」
みたいになっているこの予想外の風潮#なつぞら
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自分は最初に「銀の匙」がハジマタとき「シチュエーションが『じゃじゃ馬』とかぶってないか?同じサンデーで大丈夫か?」と思ったのでした。
それプラス「動物のお医者さん」もあるか。北海道と、自然と、大地と、学校と学びにかかわる青春…
これ、もう「なつぞら」も含めて同一世界に存在するものととして、クロスオーバーしたらいいんじゃないか??とも思ったり。