ヘビー級の試合、アリスター・オーフレイムがフランシス・ガヌーに 為す術もなく秒殺された。元々、どちらも爆発力にすぐれ、一発先に当たったらそれでKOされるリスクも、するチャンスもあるという試合だったと思うが、それでも若さ、体力の面でやはりガヌーが圧倒的に優勢だったのだろう。
ヘビー級はもともと古い選手が生き残る階級で新顔の登場自体が少ないのだがそこで出てきたがガヌーはやはり圧倒的だ。
ただガヌーはいったん守勢に回った後、粘り強く逆転勝利を狙うような例えばノゲイラみたいな戦い方ができるだろうか。このまま爆発力一本で買って欲しいとも思うし、もっと接戦を制するような引き出しも開いてみてほしいとも思う。
ジョゼ・アルド対マックス・ホロウェイの試合も少し物悲しいものになった。
ジョゼアルドが強い時は本当に強かった。いったい誰が勝てるんだと言って、 そんな挑戦者の顔はすぐに思い浮かばないほどだった。しかしスーパースター「マクレガー」の誕生の肥やし養分になった後、アルドははっきり精彩を欠いた。手術のこともあったのだろうけど、やはり「オーラ」が 失われたファイターは本来の力すら出せなくなるのだろうか。
その一方でエディ・アルバレスがまさにドリーム時代を彷彿させるような一進一退の名勝負をした上で相手を下したことに敬意を表したい。あの試合がある意味全部持っていったと思う 。懐かしのボディ打ちアッパーカットなどもふんだんに見られた。そして最後の勝利につながった組みからの打撃技は、実に鮮やかに決まった。
こういう試合なら日本 MMAとと UFC を繋ぐだろう。