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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

「父親の暴力で、僕は痛みを切り離すことを覚えた」マーク・ハントの人生は、壮絶すぎた…(OMASUKI FIGHT)/ペザォンとの再戦、15日にWOWOWで放送

日曜のUFCの試合のひとつが…

http://www.wowow.co.jp/sports/ufc/preview/
マーク・ハント vs アントニオ・シウバ

激闘再び! ロイをKOした元K-1王者ハントvs“皇帝”ヒョードルにTKO勝ちしたアントニオ・シウバ

ハントは元K-1王者で、昨年9月20日のUFCJAPAN 2014ではメインイベントに登場し、打たれ強いロイ・ネルソンを2R KOしてさいたまスーパーアリーナを大いに沸かせた。
その後2ヵ月もたたない11月15日のUFC180で、ファブリシオ・ヴェウドゥムとのヘビー級暫定王座決定戦に出陣し、激戦を繰り広げた。この試合はもともと王者ケイン・ベラスケスvsヴェウドウムのヘビー級タイトル戦の予定だったが、ベラスケスのケガのため、急きょハントが代打出場し、暫定王座を争うことになった。
試合が行われたメキシコ・シティーは標高2200メートルで、…(略)…ハントは代打参戦なので、わずか数週間前の現地入りで、高地順応に十分な時間が取れなかった。 ハントは1R終了後スタミナ切れを起こし、2Rにヴェウドゥムの飛びヒザ蹴りでKOされるという不覚を取ったのだ…(略)5月にスティーペ・ミオシッチに5R KO負けを喫し、タイトル戦線から一歩後退してしまった。
だからこそ今回はなんとしても勝利し、再び王座獲りに名乗りを上げたい・・・(後略)


ハントvsペザオンは、薬物検出の絡みで無効試合となってしまったが、ファイト・オブ・ディケードと言われるほどすごい試合だった。
その再現、というほど都合よくはいかないだろうが。



ところで。

パソコンが壊れていたせいで、ネット巡回が不可能ではないにせよ制限され、よみのがすブログも多かったのだが、それをまとめて読む。
そして、OMASUKI FIGHTには

マーク・ハント:過去との戦い http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-1784.html

という記事があった。ハントが自伝を出す、という話は聞いていたので、その話というのはすぐ了解した。
しかし…自分は、K-1の谷川、PRIDE/DREAMの佐藤大輔という、ふたりの黒魔術使いの魔術に染め上げられていたので、ハントの半生というのは、金がなくなりゃ稼ぐ、あれば遊ぶ。そんなノンシャランとした野性味たっぷり、悩みナシの「あばれはっちゃく」や「トム・ソーヤ」のような少年時代を送っていたに違いない、と思い込んでいた。


とんでもない。


引用するぞ…だが、その前に
(こどもへの虐待の描写が、文章であってもどうしても苦手、という人がけっこうな割合でいると聞いています。そういう人は、これ以降を読まないでくだっさい)

…こどもの頃、ハントは両手両足を縛られ、背中の皮が剥けるまで、リンゴの木の枝でむち打たれた。「そのおかげで3週間ほど学校を休めたから、それも悪くなかったけどね」とハントは笑う。「オレの親父は冷酷な人だった。子どもたちをしょっちゅう脅していた。叩く前にはメンタルゲームも愉しんでいた。ガレージで両手を頭の上で縛られて、ほうきで殴られたこともあった。どうにか逃げ出したら、兄貴たちが追いかけてきて、頼むから戻ってきてくれ、そうでないと俺らみんながやられてしまう、と言った」

しかし、ハントの経験は、姉のビクトリアと比べればまだマシであった。ビクトリアは6歳の時から、家を出ることになった18歳まで、(中略)。ハントはそのことについてあまり覚えていないと言うが、(中略)父が愛用していた石けんの匂いは覚えている。「あの石けんの匂いをかぐと、いまだに耐えられない気持ちになる」とハントは語っている。

実はこれよりもっと詳しい紹介が同じ書き手によって

マーク・ハントの壮絶人生「BORN TO FIGHT」■MMA Unleashed http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar905747 #blomaga

で書かれている。(全文は会員のみ)
ハントのタフさは、これもおもしろおかしくユーモラスに「頭蓋骨の厚さが常人の二倍。レントゲンも通らない」「軽自動車とぶつかってもけがはなく、車が壊れた」などなどと語られてきたが…そういう物理的タフさもあるが、心理的に「痛みを自分から切り離す」ことができたのも理由だという。
つまり…父親の暴力の経験によって

父の暴力は、まるで交響曲の音符のようだった。父に殴られているときの感覚はぼんやりとしか覚えていない。ジュニオールドスサントスやスティペ・ミオシッチにパウンドを食らう経験をへた今でも、あんな感覚にはけして慣れることがない。ある時点で僕は痛みを頭の外に置いておく方法を身につけた。痛みはどこかにあるのだけれど、試合を止められてしまうような場所にはない

こんなことがあっていいのか…といっても、「あった」のである。
いろいろとこちらも、心の整理はつかないところもあるが、それでも、そんな経験を乗り越えてMMAファイターとして活躍するマーク・ハントの試合を、やはり見続けよう。
15日正午から放送。