これほどの驚きは無かった。
自分はメーンは、「まあヴェラスケスが一方的に勝つんだろう。「どの程度まで暴れ馬のファブリシオが抵抗できるかを見よう」、と思って録画をチェックし…そしてあの結果を見た。
★UFC188:メインイベント・ケイン・ヴェラスケス vs. ファブリシオ・ヴェウドゥム - http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20150614/1434255183
まず驚きなのは、打撃戦や寝技だけでなく「スタミナ」「打たれ強さ」の点であのヴェラスケスを上回っていたことだ。「打撃へのタフさは消耗品」であって、本来はPRIDE戦士のほとんどがそうなっているように、打撃については否応無くもろくなっていてもおかしくないのに…寝技世界一の柔術が、この試合でもそうだったように相手のパウンドを躊躇させるからだろうか。
にしても、まずはふらつき、スタミナをロスしたのがケインだとは。
血がメキシコでホームだとしても、現地、高地のトレーニング期間はファブリシオのほうが長かったというからね。
https://twitter.com/tamagomma/status/610025248776257536
tama @tamagomma
ヴェラスケスは今回、メキシコシティ(標高2133m)で2週間の準備を行った. 一方、ファブリシオはそこから60km程度離れた場所、トルーカ(標高3048M)で40日のキャンプを張った. また、前回のハント戦では2ヶ月のキャンプを張っており、標高に対する準備にかなりの差があった様子
稲垣 收 @ShuInagaki
https://twitter.com/ShuInagaki/status/609947191327637504
UFC188敗れたベラスケス、コーチのハビアーは、かなり早くから現地入りし、高地順応するよう勧めたが、ベラスケスは応じず。「何とか説得して2週間前に入るようにさせたんだ」とハビアー。それでも足りなかった。ヴェウドゥムの方が、勝つためにできることをすべてやる、という決意の面で勝った
メキシコの空気の薄さは、ケインがメキシコ出身であっても容赦なく襲い掛かったのだろうか。
こ
JDSとケインがあまりに二強過ぎる状態だったが、ここからどう展開するのだろう。当分メキシコ大会はないから、高地の変数もないだろうし……ファブリシオがJDSやミオシッチより圧倒的に強いイメージも無い。
ファブリシオの下からの寝技と、いまや柔術キラーのジョシュ・バーネットのキャッチもこうなると見てみたいが、ジョシュの次戦はランキング下位を迎え撃つ試合だから、上昇させて挑戦機運を掴むのはちょっと長く掛かるか。
どちらにせよ、もし自分がUFCに金を賭けられる状態だったら、今回は大損していました(笑)