UFCでは、日本選手の成績を、ぜんぶ合わせて勝率換算すると…ONE FCもROAD FCもかなりきついけどさあ、最高峰のメジャーUFCでもまあたぶん、細かい数字を出すまでもなく大幅負け越しなことは間違いないやね。
だが
しかし。
われらが東洋の神秘、カラテをバックボーンにして戦うファイターの勝率を上げると?これがとたんに極めて好成績になる予感。
まあね、「あなたの戦い方はカラテですね?」という言い方が選び方が恣意的で、バイアスがかかるとは思うんです。それにMMAで空手といっても、ピースにすぎない。でも、それでもなお「貴方はカラテファイターですね?」といいたくなる選手もいるのは事実なわけで。
UFCで、複数出場した選手を挙げると
リョート・マチダ
ジョルジュ・サンピエール
堀口恭司
グンナー・ネルソン(参考 http://mmaplanet.jp/archives/1722632.html)
チャック・リデル(引退)
だ。な?数えるまでもなく、勝率はこちら大幅勝ち越しは間違いないでしょ。
まー、勝ち残ってる選手を例に挙げてきゃそうだろうけども(笑)、でも上の例は恣意をはさまず、純粋に知ってる例を挙げたんだよ。例えば柔道でそれなりにいい成績を上げて転向したUFCファイターは
カロ・パリシャン
高阪剛
秋山成勲
ソクジュ
中村和裕
ロンダ・ラウジー …・・・最後のロンダだけが気を吐いていて、やはりトータル勝率はちょっと残念。キム・ドンヒョンは柔道実績どうだったかな。
さて、そんな中、菊野もUFC第二戦がいよいよ。菊野だって進学校にも関わらず柔道インターハイに出たジュードーファイターかもしれんが、そこはまぁ四捨五入で。
それにUFCでは、インパクトを重視してか、最近の戦いぶりから見るとそうでしょ、ということなのか「オキナワ・ケンポー・カラテ」のキクノ、を強調してることになっているらしい。
迫力満点のスゴみがある!!(梶原一騎調)
twitterによると準備は上々っぽい。
https://twitter.com/kikunokatsunori
菊野克紀 @kikunokatsunori 5月21日
そういやさっきファーガソン選手と会ったけど流石に強そうだった。あんなのと本気で殴り合えるんだから幸せ。格闘家の特権。
菊野克紀 @kikunokatsunori 18時間
今日はよく寝た。そのせいか身体が楽で最終調整の動きも良かった。やるべきことはやった。あとは明日の計量までの体重調整をするだけ。
菊野克紀 @kikunokatsunori 18時間
今僕が見ている景色は一年前の僕にとって宇宙(果てしなくて理解し難いもの)だった。その一年前に見ていた景色も二年前の僕にとっては宇宙だった。沖縄拳法空手に出会ってからどんどん景色が変わっていく。そして生活も仕事も変わっていく。今も、未来も、楽しみ。
最後の水抜き2?、部屋の浴槽が浅いからサウナスーツ着て熱湯シャワーをかぶり、休み、を繰り返しながら約一時間。水抜完了。リミットジャスト。ギリギリまで蓄えてたからわりとすんなり落ちた。一時間半後に計量会場に集合して三時間後に計量開始。計量にファンが3000人以上集まるらしい。
しかし、アメリカ人にはまだそのオキナワケンポーのおそろしさがわからんらしい。
オッズがこんな感じなのだという。
http://naturalborncomics.blogspot.jp/2014/05/ufc173.html
5トニー・ファーガソン-280(1.36倍)
6菊野克紀 (6連勝)+240(3.40倍)
日本のお台場で公式にカジノが出来たら、衛星中継でそこだけUFCに賭けることができたりしてね・・・そんなことがあれば、このキクノへの賭け率は、ドル稼ぎのいいチャンスだな。車の一台も買えそうだ。
ちなみに高島学氏、4月のアブダビで個人的に川尻達也に賭けて大損したらしいが。
まあ、今回のベガスのギャンブラー、オッズメーカーを見返すも喜ばせるも菊野の拳一つ。
そしてkWo(カラテ・ワールド・オーダー)がオクタゴンを占拠するのだ!!!
菊野のオキナワケンポーについてのコラム
イナガキシュウ氏の文章。
http://www.wowow.co.jp/sports/ufc_sp/column63.html
菊野と言えば極真空手時代に鍛えた“三日月蹴り”が代名詞になっている。ミドルキックと前蹴りの中間の軌道で繰り出すこの蹴りは、足先が相手の内蔵にまでえぐり込み、受けた相手は地獄の苦しみを味わうことで有名だ。
(略)
だが今の菊野の武器は、三日月だけではない。ここのところ、パンチの技術も驚くほど向上しているのだ。
現在6連勝中だが、うち3試合はパンチで一撃KOしている(*注:伊藤崇文戦は拳による顔面打撃禁止のルールだったため、掌底による打撃で一撃KO)。これは、菊野が2年ほど前に出会って惚れ込んだ、沖縄拳法空手の、突きの技術を使ったものだ。
いま菊野は、沖縄拳法空手の型であるナイハンチやセイサンを毎日何時間も練習し、動きを体に刷り込む訓練をしている。また、サイなどの沖縄の伝統的武器を使う稽古も積んで、これによってパンチを打つ際に使う重心の移動を磨いている。
(略)
筆者は高阪のジムで菊野と、秋山成勲(UFCファイター)の打撃のマス・スパーを見せてもらったが、ボクシング・スタイルでステップを踏み、頭を振りながら前進してパンチをふるう秋山に対し、菊野は独特の歩法で間合いを詰め、すっと腕を伸ばして相手の顔を触るような感じでパンチを入れていた。
スパーリング後、秋山に感想を聞くと、「菊野君は相手の動きに合わせてパンチをかわし、当てるのがうまいですね。カウンターがコツコツ当たります。あの打ち方は独特で、相手は拍子抜けするんじゃないですかね」。
拍子抜けする、とはどういうことか?菊野は「パンチは注射だ」と言う。
「相手の顔についたご飯粒を取るように、すっと触り、そこから押し込むんです。注射するような感じで」そして歩法については……