INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

UFNマカオ、日本人1勝1敗。そしてキム・ドンヒョンが”変身”した!

★TUF Chinaフィナーレ:第4試合・徳留一樹 vs. ナム・ウィチョル - 格闘技徒然草
http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20140301/1393677106
  
★TUF Chinaフィナーレ:第5試合・日沖発 vs. アイヴァン・メンジヴァー - 格闘技徒然草
http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20140301/1393679128

徳留vsナムは一進一退の試合で、惜しくも徳留は3R後半に上をとられて惜敗。ファイトオブザナイトを受賞した。

今回初参戦したナム・ウィチョルは久米鷹介に2回勝ったRfc王者、というイメージがあったが

、RoadFCでは何度も日本人との対決が組まれており、岡澤弘太、岩見谷智義、鳥生将大、久米鷹介(×2)のパンクラスランカー陣に全勝。

こんなに勝ってるんかい。アレックス・スティーブリンクがBrazilian Killa(なぜかこのつづり)と名乗ったデンでいえば「Japanese Killa」を十分名乗れるわな。
そこに1R打撃で圧倒されながらも、2Rにテイクダウンして追い込んでいった徳留は見事だった。「連敗だが、FONの内容が評価されてもう一回チャンスがあるんじゃないか」という見立てもあり、そう祈りたい。


問題は日沖発だわあー。判定をつけるならまったく文句無く3-0で妥当だが、やはりスカ勝ちを期待したい場面だった。そしていくら2Rとったとはいえ、3Rではパンチをもらいフラッシュダウンして落とす・・・。連敗脱出だが、それこそマッチメーカーは「今度の負け方の内容次第ではリリース候補」の欄から彼の名前を動かさないと思うよ。

ゴン格でははっきり、日沖本人が「UFCから『当初期待していた働きぶりではない』といわれた」と語っている。外資はシビアだからなあ…


キム・ドンヒョンがドンと変わった!ヒョンと変わった!!そして三沢エルボーでKO!

★TUF Chinaフィナーレ:メインイベント・キム・ドンヒョン vs. ジョン・ハザウェイ - 格闘技徒然草
http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20140301/1393684048
1Rはドンヒョン。前回のエリック・シウバKOで自信をつけたのか、打撃でガンガン攻めこんでいる。しかし大振りでスタミナ消費も激しそう。……
(略)
3R。間合いを詰めるドンヒョン。ハザウェイのパンチを貰っても打ってこいアピール。ドンヒョンのスピニングバックヒジがビッグヒット!!!!ハザウェイ完全失神!!!

KO・オブ・ザ・イヤー級の衝撃。アグレッシブすぎなのが危なっかしくもあったが、このスタイルなら北米でも間違いなく人気が出る。

人気もさることながら、今回でUFCレコードは10勝2敗だって!ジョン・チャンソン+最近登場した新鋭の勝ち星を合わせると、サムスン並みの「貿易黒字」出てるんじゃないか?
だれかUFC記録マニアは、韓国人選手の勝敗を合計してみてほしい。秋山成勲は入れても入れなくても。
そして今後は、ギャラクシーの新型なみのチェ・ドゥホ参戦だからな。


ちなみに日本人選手の白星、黒星を合計して見ると(…涙)


さらにいうと、ゴン格集計によるとRoadFC内での日韓戦は19試合で日本の4勝15敗だとか。

ま、今回はレコードより重要な問題があるのですよ。ちまりキムドンヒョンのファイトスタイルが、自他ともに認めるような変化をしたこと。変化の理由も意味も、実はじつにわかりやすい。

キム・ドンヒョン「タイトル挑戦権が与えられないのでアグレッシブなスタイルに変えた」
http://sadironman.seesaa.net/article/390284192.html
 
「勝利を積み重ねてきたけどタイトル挑戦権が与えられなかった。そこで闘い方を変えてこれまで以上にアグレッシブになった。こうやって印象を残し続ければタイトル挑戦に辿り着けるだろう」

ファイトスタイルって、そんなに簡単に変えられるもんなのかよ、と思ったが、ひとりこういう選手を知っている。

ガイ・メッツァーだ。あまりにカテエ試合スタイルゆえに「難攻不落」というキャッチフレーズがつけられ、それはそれでひとつの個性だったが、批判が多かったゆえに一度キレた(笑)。そしてヤケクソのようにアグレッシブなスタイルに変換し、勝ちも負けもそれに伴うものになった。そしていろいろあって……、大金持ちの未亡人と結婚して引退したという(笑)
 
最後の飛躍がムチャだ(笑)




そんなこんなでアグレッシブ・スタイルになったキム・ドンヒョン
変身でいえば、「サナギマンからイナズマン」ぐらいの変身だった。剛力招来。彼のニックネームは「スタンガン」だしね。うまいが多くの人にそのうまさがわからんぞ。


……だが。
大逆転オブ・ジ・イヤー的エリックシウバ戦、そして今回のKOオブ・ジ・イヤーで、岡見が恐らく足りなかった「スゲーぜポイント」「印象ポイント」「個性ポイント」などをたっぷりと貯めたと思う。おそらくこの後2連敗ぐらいしても「でもあの回転エルボーは凄かったから」でリリースされないんじゃないか。あれだ、ゲームでいえば「1機ふえた」と思う。


このまま、あの大振りな打撃で攻め込むことを続けると…思わぬ落とし穴がありそうでならない。そもそも10勝2敗の彼が10位以内に入れずタイトル挑戦できないのは、上位陣がシャレにならん顔ぶれだから。

ジョニー・ヘンドリックス
カーロス・コンディット
ロビー・ローラー
ローリー・マクドナルド
ジェイク・エレンバーガー
デミアン・マイア
ジェイク・シールズ
マット・ブラウン
タレック・サフィジー
タイロン・ウッドリー
キム・ドンヒョン

これでGSPが抜けて王者が決まると、ひとつ自動的にあがるし、今回の勝ちでさらにあがるだろうけどね。


だから、上の話が変化の理由なら、実のところここからまた固めるスタイルに戻していいんじゃないか・・・とも思う。
もしくは1R固めてポイント有利ならそこから今回のスタイルにするとか、逆に1R打ち合って「いける!」だったらそのまま、「やばい」だったら戻すとか、そんな「スイッチヒッタースタイル」が出来たらすげーんじゃねえかと。


にしても今回の、本当にふつうに「三沢光晴だ!!」といいたくなるような回転エルボー…たぶんどっかでGif画像かなんかになってるから探してみ。
ほらあった。
http://cdn.fansided.com/gif/John_Hathaway_vs._Dong_Hyun_Kim_ktfo.gif