自分は昨日、はじめて「あまちゃん」を見ました。3.11震災が描かれた、ということで…。ドラマとしてどういう前提や流れがあったかはまったく知らないので、ドラマについてはコメントしません。
ただ、もし震災当日、そしてその後の、東北ローカル線の運命や人々の努力に興味があるなら、この本を。
3.11、路線の多くを被災した三陸鉄道、通称「さんてつ」。大地震や津波の被害から、前を向いて立ちむかう鉄道マンたちの姿を、「このマンガがすごい!2012」No1の吉本浩二が描く!!さんてつ: 日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録 (バンチコミックス)
- 作者: 吉本浩二
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/03/09
- メディア: コミック
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「さんてつ」ってはてなキーーワードあったかな?
なかったね。今作っておいたので、あとで詳しいリンク集になればいいな。
さて、探すといろいろ詳しい書評もあるだろうけど、作者本人のtwitterがあったことを思い出した。
おっと、町山智浩氏がつぶやいていたか…ならかなり広まっているな、あまり書くまでもないか(笑)
町山智浩 @TomoMachi 8月31日
https://twitter.com/TomoMachi
「あまちゃん」来週の展開が心配な人は『さんてつ』読め!
吉本浩二 @yoshimotokoji 9月1日
https://twitter.com/yoshimotokoji
@TomoMachi 取り上げていただき、ありがとうございます‼
吉本浩二 @yoshimotokoji 1
https://twitter.com/yoshimotokoji
今日の「あまちゃん」、当時の三陸鉄道の状況をドラマ的に忠実に再現されており、とても胸が熱くなりました!…なぜ、“奇跡”なのか?僭越ながら、自著漫画『さんてつ』に詳しいデーターとともに実際の運転士さん、駅員さんたちの奮闘を描いていますので、よろしくお願いします。
そして、自分がこの作品を知ったのは深町秋生ブログ。
■ コミックストリート更新「さんてつ
http://d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI/20120403/
経由で
↓
■安心を与えた市井のヒーロー。直球の3・11ルポ「さんてつ」
http://www.sakuranbo.co.jp/livres/cs/2012/04/post-45.html
……吉本浩二はけっして画がうまいマンガ家ではない。目を見張るようなイケメン&美女キャラの画で、読者を魅了するタイプではない。しかし、太い線で描かれる東北の人々の朴訥な雰囲気は、吉本の画と大変相性がいい。美しすぎるヒーローやヒロインは出なくとも、ごく普通の人々の、地べたを這いずるような土着的な力強さ(それは表紙にも表れている)を濃厚に描ける稀有なマンガ家だろうと思う。
無口で無愛想に見えるが、タフで情に厚い三陸人の奮闘を通じ…
吉本浩二氏は「ブラックジャック創作秘話」の人、というほうが分かりやすいか。今月最新刊発売
![ブラック・ジャック創作秘話~手?治虫の仕事場から~4 (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ) ブラック・ジャック創作秘話~手?治虫の仕事場から~4 (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/518vicLqBSL._SL160_.jpg)
ブラック・ジャック創作秘話~手?治虫の仕事場から~4 (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)
- 作者: 宮崎克(原作):吉本浩二(漫画)
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2013/09/06
- メディア: コミック
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間もなく発売だね(9月6日らしい)。この巻で完結だともどこかで小耳に挟んだが、未確認。
http://www.akitashoten.co.jp/comics/4253132421
ほとばしる創作欲、飽くなき品質への要求。熱が熱を呼び込み、“神様”の仕事現場は加速する。
超実録・手塚伝説!!
大災害発生時に殺到する安否確認の電話…今は自粛でも、何とか技術的に対応できるようにならんもんかね
今回のドラマでも描かれたし、描かれるまでもなくみな記憶しているけど、大震災発生時にはしばらくの間、携帯電話はまったく通じなかった。
自分は次の日、ここのブログのコメント欄で一応安否を書いたっけ。その当日午前、けっこう長文での書評を書いていたんだがその下に
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110311
グリ携帯 2011/03/12 02:16
携帯から 地震お見舞い申し上げます 私も地震にはあいましたがけがなし。
と書いた。
twitterでも
gryphonjapan@gryphonjapan
IN JAPAN BIG EARTHQUAKE IAM SAFE
posted at 17:30:26
と記したな。この前、「バルス!」にも耐えたtwitterは、それなりに今後も安否を確認するツールとなるだろう。
だが、それはそれとして。
国全体で、震災のときにいっせいに電話を使われてしまうとキャパシティを超えてしまう。だから他の地域は自粛すべきだ、というのは分かる…だが、もし被災地に親族友人がいる人たちだったら、やはりその本人に電話して、安否を確認したい…というのは、これは自然な人情だと思うのだ。
幸いにも、携帯電話は有線電話と違って、直接電話線が被害を受けたりはしない。(もちろん中継局は被害を受けるわけだが)要はたくさん電話が掛かってくるから、対応できなくなるわけで……
これは「被災地への電話は我慢しましょう」ということで今は対応するにしても、ごく近い将来、技術のほう、政策のほうを進歩させることによって、被災地への電話の安否確認ができるようにならないか。
これは、大げさに言えば、月への月面着陸とか、ヒトゲノムの解読とか…仮に今現在、技術だがインフラ規模の関係で不可能だとしても、「将来それをできるようにする」という目標を立てて、日本や世界が取り組むに値する課題かと思う。
さて、だとして、どういうふうに進めていけば震災・大災害発生時のその地方に殺到する電話を(一時的に)対応できるのかはさっぱり分からない(笑)。
技術的なブレイクスルーが必要なのか、もう方向性やノウハウは確立していて、あとは大規模予算をつけることにGOの決断をすればいいだけなのか。
自分はSF的に、こんな空想をしている。
震災が発生したとの一方を受け、自衛隊の基地から発進する巨大な飛行船。
その名も「ヒンデンブルグ号3世(仮名)」は、それ自体が巨大な中継局なのだ。
この巨影が空に見えたとき、同時に地上では、これまで不通だった携帯電話の着信音が、いっせいに鳴り響く。まだまだ被災からの避難も復旧も始まったばかりだが、まずは身内に無事を報告できた被災者には、かすかな希望と元気が生まれていった…
というのは、実際にそういうものがあるのかないのかもわからない夢想だが、ただ最近、「震災時に移動式の中継局がやってきて対応する」というのに関する新聞記事を読んだ記憶はあるんだよな。「あ、おれのアイデアに似てる」と思って印象に残っている。
(ちょっと検索したけど、見つからなかった)
NTTドコモのHPより
■災害対策への取組み
http://www.nttdocomo.co.jp/corporate/csr/disaster/index.html
技術者を中心に、いろいろ頑張ってください。5年後、10年後には「どんな大規模の災害があっても、1時間後にはそのエリアで電話の殺到による不通はなくなります」みたいに、…なればいいなあ。