今日は旬なMMAネタがありません。格闘技全体では亀田興毅さんの試合もありますが、もう紹介もしてるし他に任せて、余裕があったら書こうと思っていた、この話を。
Dropkick(ドロップキック) vol.2【またかよ! 元kamiproスタッフが再集結!!】 (晋遊舎ムック)
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円谷プロ公認リングネームが剥奪の危機!?
についてです。聞き手は高崎計三氏。
なんでこれを今更取り上げるかというと・・・このエントリを再録しよう。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20111208/p2
毎回「ウルトラマンロビンの団体が怪獣の版権切れ」という他ブログの記事から来訪者が絶えず不思議
うちのブログにはよく
http://beye2.com/item_29089.html
から来訪者が来る。
一回、トラックバックを送ったのだが、
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20111020/p2それは結局「ある雑誌が出るよ」そこの記事の関連記事はこれです、というちょっとした紹介リンク。しかし、そこから本当に1日50〜90ぐらいの来訪者が、いまだに絶えないんだよ。
「お前らどんだけウルトラマンロビン好きなんだよ!」
「お前らどんだけメフィラス星人の版権問題に興味あるんだよ!」
てな
おはなし。
で、そういう来訪者が上記のエントリに行っても「雑誌が出るよ」という情報しかないのでがっかりだろうと思って、ここに同誌の要約をまとめる。
まあ、単純な話ではあるんですよ。
内容を抜粋すると・・・
・「ウルトラマンロビン」の活動は、旧円谷プロの円谷皐会長、その跡を継いだ円谷一夫会長に許可をもらっていた。
・だけど会社の体制が変わり、経営権がフィールズに移行した
・そしたらメフィラス星人やゼットンを登場させることができなくなった。
・ロビンの公認も、円谷皐会長への直談判の結果としてのものなので新体制下の今は「公認」とは言いがたい。今までのように認めるのは難しい、とは言われているし、相手が怪獣だからウルトラマンの存在価値もあるし・・・キャラを変えるより、ロビンとしてリングを去りたいとも思う。
・ただ最後に、宇宙戦争の中でメフィラスが残した卵が一つ残っていて(後略)……
まあ、そりゃそうだわな、と(笑)。
卵うんぬんはこの際気にしない。そういう伏線を張っていたら、中から出てくる人が変わっちゃった、みたいな「タマアゴ」もあるわけだし。
ネットで情報の拡散力が一気に増えたことも大きいわけで、プロレス会場にその手のキャラクターを生かした選手が出てくる、というのは今は難しいんだろうなと。昔「WINGやIWAは次々と映画キャラクターのレスラーが出てくる。その権利料だけでもたいへんだから、実はお金があるんだろう」と思っていた時期が、おれにもありました。
円谷プロの会長もいーかげんだったな。でも、それもまた良し。
このインタビューでは紙面写真に旧「紙のプロレス」の記事も紹介されている。活動をはじめ4年ぐらいしたときのインタビューで、当時彼に話を聞くメディアも稀だったと思う(笑)。
その時の記事かなあ・・・むだに覚えてるわ俺。
会長と飲み屋かどっかで知り合って、それで気に入られた後に、ウルトラマンロビンの許可を求め、会長さんもかるーく「おお、いいよ!」みたいな口約束でOKが出たという流れだったと記憶している。正式な契約書は、まぁ無いだろうね(笑)。
円谷皐、円谷一夫などの日本特撮界、ウルトラシリーズに対する功罪は・・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%86%E8%B0%B7%E7%9A%90
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%86%E8%B0%B7%E4%B8%80%E5%A4%AB
ウルトラ人気には、いいときも悪いときもあったが、最終的には忘れ去られること無く第1線にいる。功のほうが多いと思うが、これだけの人気キャラクターを持った会社が最終的には大企業の子会社となった、というのを失敗ととる人もいるだろう。
しかし早々に過去の栄光のキャラクターの版権管理だけに汲々とし、攻めの姿勢を見せない、なんてスタンスだったら経営は良くても、あとの物語は生まれないわけで。
なんとも、その評価は難しい。
まあ、確実にいえるのは「ロビンは『五代目円谷昌弘氏からの公認』じゃなくてよかった」と(笑)
http://d.hatena.ne.jp/agemaki/20070913/1189644454
で、公認の話に戻る。
オーナー会長と親しかったことで、大ブランドからの派生?キャラクターがしょぼい地方インディーのレスラー(失礼!)には認められ、細々とやることができた・・・というのは、「そんないい加減だからダメなんだよ!」「ちゃんとこういうのを管理しないと!!」という批判も正論だし、特に正統ウルトラを愛する人は逆にそうおもうだろう。
だけど、自分なんかは「こういう、ゆるい世界があった」というのをちょっとした現代のファンタジー、おとぎばなしとして楽しみたいという思いも正直ある。
花の慶次の「気に入った!これからもその意地を貫き通せ、余が赦す!!」
・・・じゃなくて(笑)、むしろ釣りバカ日誌のスーさん、ハマちゃんのような、そんなおとぎ話。
Dropkick2号には、こうある。
(※ウルトラというキャラだと)イベントの仕事なんかも取れるんですよ。、それでねたまれたりっていうのも凄くありましたよ!影で足を引っ張られたりとかもね。皐会長も「プロレスだから世界観は違うけど(ロビンのことも)ウルトラファミリーの一人だと思ってます」っておっしゃってくれて、それは凄くうれしかったですよ。そういうのがねたまれたりしてね。
文脈はだいぶ違うけど、銀英伝にもあったな。
一面では確かに有能だが、トータル的にはかなりマイナスの部下を断罪するよう言われたラインハルトが、「やつは確かに小物だ。しかしあの男の身の置き場がどこにも無いとしたら、いかにも銀河は狭すぎるではないか」と。(※結局、ラインハルトは部下から問題の重さをさらに指摘されこの男は失脚するんだが)
まあ「宇宙銀河の騎士」でもあるウルトラマンロビンがこうやって大人の事情で消えていく。それは上記・銀英伝風にいうと「伝説が終わり、歴史が始まる」ということなのかもしれない。
(※しれなくありません。)
この記事、ブラックアイの記事にTBを再度張ります。
■ウルトラマン・ロビンとメフィラス星人が歴史的握手〜版権切れて抗争完全終結
http://beye2.com/item_29089.html
これで、興味を持っている人も、一通りの情報は今後得られるだろう。