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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

2012年現在、DEEPが「日本最高峰」…これが”12年目の現実”だ

http://www.deep2001.com/blog2/
にもあるように、DEEP57は満員御礼の盛況、そして熱戦が展開されました。


そして実に画期的な「サムライTV完全生中継」があり、その熱気が会場のみならず、日本全国の本当に格闘技を愛する人にはすべて伝わったということです。逆にいえば、この番組が放送されるにも関わらず、サムライに加入しなかった人間に格闘技を語る■、いや資格も、三角もないっ。未加入者は以後語るべからずっ。…と勝手にルール設定。

前田吉朗、大塚に完勝しDEEP王者に

前回が大接戦だった好勝負が、タイトル戦となって再戦。前田といえば(大一番での)不幸、不幸といえば前田ということもあるので、悪い予感をあらかじめした上で観戦に臨んだのだが…1Rでほぼ極めかけた、TAJIRIばりの「タランチュラ・アームバー」(なんのことか分からない人は25日の再放送など)を極めかけた後は2ラウンド、波に乗っての波状攻撃。見事な勝利をば収めました。
これが内容も含めて、一番印象に残った。

郷野聡寛またも計量失敗、ペナルティも響き中村大介に敗れる

何をやってんだか…ですが、面白いことに「郷野は最初から2Pを失っている。勝つにはKO、一本か、3Rですべて上回って3Pを取る(※DEEPは実のところトータルの判定ではあるけど、雰囲気的に)しかない。さあどうする?」という”特殊設定”が加わったことで逆にスリリングになりました。
近年の少年漫画、とくに荒木飛呂彦以降のジャンプで「特殊なルール設定」をした上でバトルを行ってスリリングになるような。
もし、郷野が通常の郷野だったら、もう少し安全運転だったかもしれない。もちろん一発で70kgまで落としていたら、あのパフォーマンスは発揮できなかったかもしれないわけで、これはタラレバの世界ですが。
そして中村大介がタイトル挑戦を希望。はたして現王者・廣田瑞人との対戦は実現するのか。

イカツ敗れる。寝技師との再起戦を

抜群の統率力で「和術慧舟會選手会」をまとめあげた、というだけで、実は2011年日本格闘技界の隠れたMVPであった戸井田カツヤ。プラス昨年は、大晦日に大ブレイクした”川ちゃん固め”ことトイカツ式肩固めの創始者としても、今回の試合は「その肩固めで勝つ」と公言して注目を集めました。彼の談話やコメントを聞くと、例えば修斗での戦いを「トイカツ新人王狩り!」シリーズと称するなど、キャッチな部分をつかんで提示するのが上手いなあと思う。
しかし「新人王狩りシリーズ」も残念ながら敗れてうまく行かなかったように、今回も釜谷真に打撃で敗れてしまった…
勝った釜谷が上にいくのは当然として、今後もDEEPに参戦が続けば、プロモーション的には今成正和との極上のグラップリング対決もあり得る場所。なんとかあの個性を発揮してそこまでつなげてほしい。

ほとんどトーナメント戦の様相

バンタムはこの大会だけで上のトイカツvs釜谷、前田vs大塚に加えてDj.taiki中村優作まで。あと1試合が何かはともかく、もう、実質的にトーナメントですねん。
次の挑戦者に、今回の勝者はなり得るし、勝者同士・・・例えばDJ対釜谷だって面白そうになる。ここに「DREAM経験者」がシード扱いで加わればさらに多彩だ。
まだ「DREEP」(※DREAMと遜色ないDEEP、の意味)の流行語化をあきらめていません(笑)。


それがいいことか悪いことかは分からないが、とにかく2012年に興行を打たず、興行予定も発表しない以上、「DEEP57」によってDEEPは2012年2月現在、日本において天下を取った。さて天下人佐伯繁の、次の一手は何か。
そこに注目が集まる、それがDEEPの「12年目の現実」。