表題は、ただでさえ広い国土と豊富な天然資源に恵まれているブラジルで長く言われてきた言葉だが、最近もあらたに巨大油田が発見された時に時の大統領が思わず発したという。
だが、昨日のUFC大会はその諺が実感をもってこちらに迫ってきた。
以下、引用はhttp://mmaplanet.jp/より。
アンデウソン・シウバに岡見勇信完敗
岡見勇信が挑んで、そして敗れた。
…パンチを振るう岡見に対し、右フックをヒットさせ、再び尻もちをつかせたアンデウソンは、そこからボディにヒザやエルボーを落とし、最後はパウンドで勝負を決めた。
結果自体は十分予想の範疇だったとはいえ、残念である。
されど、岡見という男は、オール・ジャパンの、MMA15年だか20年だかの歴史において、本当の意味で「最高値」に達した選手である。
これを持ってきて、通じなかったのだからもう仕方が無い、と納得するしかない。もちろん日沖発のポテンシャルが、軽量級ならどこまで通じるかという今後の楽しみもあるが。
とにかく、最強、最高峰を目指す日本人の挑戦は、岡見がタイトルマッチに漕ぎ着け、されど大きく及ばなかったことで一区切りがついた。
twitterでの感想つぶやき。
昔アンデウソンvsグリフィンを見て『21世紀、テレビと録画機器があるからこの選手の実在を確信できるが、これが江戸時代とかの存在なら 「(今回の試合の様子)…との逸話が伝わるが、余りに荒唐無稽で、彼の強さを神格化する作り話であろう」と研究者は書く筈』と感想を書いた。それを思い出した
伝説と呼ばれるには早すぎる…ノゲイラ、新鋭をKO葬で復活!
マウリシオ・ショーグンもフォレスト・グリフィンにリベンジを果たしたが。これはまあコンディションを整えて本気になれば予想の範疇。
…右を打ち合った両者。これでダメージを負ったグリフィンは、態勢が前かがみになったところで、ショーグンにテンプルを打ち抜かれる。後方に崩れ落ちたグリフィンにすぐさま鉄槌を連
予想を覆したのは、ミノタウロだった。
シャウブの左が速い。だが、その振りが大きくなったところで、ミノタウロの右ストレートがヒット。腰が崩れそうになったシャウブに、ミノタウロが連打を打ち込むと、前方に倒れ込んだシャウブには、パウンドの追撃は必要なかった。
PRIDEが歴史を閉じてからの年月を考えれば、そこでのトップ選手がトップでなくなっていくことは必然でしかない。ヴァンダレイ・シウバもミルコ・クロコップも。そこに、ミノタウロ・ノゲイラが加わっていくのを見届ける覚悟はできていた。
しかし、ノゲイラは関節マジシャン、と呼ばれる寝技の冴えは見せられなかったものの(※これはテイクダウンを防がれた故で、つまり今後も決して楽観視できないのだが)見事なボクシング技術でKOを見せてくれた。ノゲイラでの立ち技KOは菊田早苗が有名だが、それを髣髴とさせるような。
ノゲイラがPRIDE時代、入場曲に使っていた歌の、歌詞にこうある。
http://www.3131.info/Zz/NO+WAY+OUT/
ここから見る 俺達の確かな 夢のあるすぐに来る明日は
そこにあんじやない shinning on 君にしかない物がある
今まで歩いた道の軌跡も たえまなくあふれだす涙も
Nobody can deny shinning on 正しいと信じていける様に…
My Rock Steady Mind どっかで取り戻せたなら
何もなくていい 希望があふれる言葉どこにも行かない
My Rock Steady Mind 明日に見せるよ僕の全部
数えきれない 大切な物がここにあるから
Yeah I beat this time There's no way out
この歌のとおり、ノゲイラが自分の全部を見せた。そして今まで歩いて来たノゲイラの軌跡が、奇跡を生んだ。その軌跡はどこまで伸び、どこで終わるのかはわからないが、それを見届けたい。
ブラジルをホームにして闘えば、ブラジル人はこんなに強いのか…
会場はナチュラルに暴動寸前の盛り上がりだったわな。
待て待て、ノゲイラ、ショーグンとすごい勝ちかたしたのはうれしいが、これって「ブラジルのこの会場では、ブラジル選手は、通常の3倍の力を発揮する」ってことじゃないか?ただでさえの超強豪にこんなマクー空間の力がプラスされて、岡見はアンデウソンに勝てるんかよ
ってtwitterでつぶやいた(笑)。
マクー空間は各自調査。
応援やブーイングの有無もあれこれとあるけど、何より言葉の通じにくい異国に渡ってそこで調整して闘うって自体でやっぱりハンデなので、主催団体が「この国でやる」と決めるところから勝負だったのだ。
日本MMAの多くの選手がブラジル人を撃破した、その功績にけちをつけるわけじゃないが、やはりそういうハンデはこみこみのものだったんだな。
まあ、すごかったです。