31日深夜(元日未明)のPPV放送を録画し、2日の夜に見ましたので話題の遅れは失礼。
まず初_| ̄|○は痛恨の録画失敗。というか7時間超えかよ…
留守ゆえにPPVは録画だったのだが、録画した人なら分かるようにPPVは当初の予定だった0時〜午前7時を超えるものとなってしまった。
いや、この種の興行でPPVの延長自体は常に想定し得るので、普通は1時間ほど延長を見込んだ録画時間にしているのですがね。今回、HDDの残量が非常に微妙だったので、ついつい希望的観測で「いくらなんでも7時間を越えるってことはないだろー」とやつてしまひました。
これは1試合(鈴川vsボブ・サップ)がこっそり消滅した上での時間なんだから、あなどれねえよFEGの運営。
青木vs自演乙のチキチキ脱線ゲーム!はゲーム的…というかマンガ的に面白かった。
大黒柱の大黒星。
というのを考えたんですけど、面白いですかね。まあ、前も言ったように一日前に日本格闘技界の大黒柱は新調されている(日沖発に)から、別にいいんですけどね。
に、しても。さらに面白いのは試合展開ですよ。
実は自分も、この「1Rは打撃のみ、2Rは組み技OK」ルールの話が出た時に「あー、こんなの、大車輪蹴りとか回転胴回し蹴りとか・・・そういう捨て身系の蹴りを出してブーン、はい着地、そこからどっこいしょー、とゆーくり立ち上がる…これを繰り返せば3分は経過するんじゃね?須藤元気みたいなアレね」と思ったのよ。でも、それを書くときに「いやいや、いくらなんでもゼロ年代も終わったこのご時勢に、それをやるはずがないだろー。青木もムエタイに自信あるはずだし、基本は逃げとしてもこーいうのは1、2回程度しかやらないはず」と思って書かなかったんだよ(笑)。
だから1R見た時はこっちは「ああっ、しまった!荒唐無稽だと思って書くのを止めたりせず、予言しておけばよかった!」と後悔しまくり(笑)。
しかし、
まさかはそのあと。
組み技OKの2Rになって直後に、低いタックルに行こうと突進して組み付いた青木に、カウンターの膝蹴り一発でKOとはねぇ。ほんと、その前に放送したドリフのオチみたい。僕ははっきり、舞台転換のこの音を脳内で聞いた(笑)
つーかさ、マンガ的とか今書いちゃったけど、このストーリーってマンガにできるか微妙。あの「バクマン。」コンビがだ。
シュージン 「で、このグラップラーが強いけど、いやーなやつなんだよ」
サイコー 「ふんふん」
シュージン 「打撃ルールの1R時、わざと反則と知ってて組み付いたり、当たるはずのないドロップキックをして、そこから立ち上がるまでの時間を稼いだりして、ひたすら1Rが終わるのを待つだけなんだ」
サイコー 「それが成功しちゃうの?」
シュージン 「そう!だけど組み技OKの2R、自分の得意分野になったと自信満々でタックルしようとした相手にキックボクサーが膝蹴り一閃!!これ一発で完全KO!!」
こんなマンガ描いたら、編集長に「ボツだ、いくらなんでも荒唐無稽すぎるだろ」と言われるだけだよ(笑)。
事実は、リアリティを超える。そーいう点では面白かった、と言っていいのかな。「おもしろおかしかった」と言っていいんだろうか。
いやあ前日に日沖発vsマルロン・サンドロを見たから、寛大ですよいろいろと。
高谷裕之vsビビアーノ・フェルナンデス
(※この試合はPPV録画は失敗したけど、偶然地上波で大晦日に見られました)
これはこれで、緊張感があって日沖vsサンドロには遥かに及ばないながらも、水準以上の試合であったといえるのでは。判定に不満の声もあるようだけど、ここはラウンドごとのマストではないはずだし、テイクダウンには大きな重点を置かないはずだし、あれだけ大きなモーションでのパウンドがあればそのダメージがどうかとは別に判定に反映されておかしくないでしょう。
むしろビビアーノがあそこまでいい感じで試合を進め、最後の最後に「引き込み」を選択した勝負の綾に興味が行く。柔術王者の中でもトップレベルのファイターが、自分からガードポジションを仕掛けたのは時間稼ぎとは考えづらい。あそこから何かを王者は狙ったのでしょうな。それを成就させなかった高谷の頑張りの賜物だろうし、また引き込みの裏には、「このままあと2分、3分もスタンドの攻防はしたくない。さりとてテイクダウンも難しそうだし…」という、王者の恐怖があり、そこでビビはイモひいたんと違うやろか。そういうところも含めて、高谷の勝ちでいいと思います。
これも日沖vsサンドロがあるから、そんな気持ちに。
石井慧vsジェロム・レ・バンナ
日沖vsサンドロみたからゆるすゆるす。こういうのもあっても、まあいいよね。
泉浩は、ものすごい大仕事をやってのけたのか?
というのは、昨年秋の石井慧vsミノワマンで
「石井はまだ総合の経験が浅い新人。対するミノワマンは何十試合もやっているベテランであり、ハルクトーナメントを制した強豪。それを考えたら、石井がミノワマンを判定とはいえ圧倒したというのは十分評価に値する」という議論が一部であったんですよ。
いや一部ってkamiproだけかもしれないけど(笑)。
今、例によって手元にはないけど、以前引用してある。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20101126#p1
「(前略)MMA初心者と言っても、このところヘビー級相手に連戦連勝のミノワマンに完勝できるんだから。これはじつに凄いことでもあるし、次に誰とやるかというのは気になりますよね」
(石井本人談) 自分にとってはミノワマン戦だってチャレンジでしたからね。相手はプロで48試合ぐらいやってて、僕は4戦目ですよ。こんなの体格差以上のハンデじゃないですか。
ガンツ ミノワマンなんてぜんぜん弱くないじゃん。
橋本 ミノワマンなんか、スーパーハルク王者だからね。
ガンツ だって石井はミノワマンのことを「凄いヤバい選手だ」と思ってたんだよ。ミノワマンってプロで50戦近くやってるわけだから。それが見せ場なくワンサイドなんだから
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んで、泉浩と石井慧って総合の経験試合数、同じぐらいなんだ(笑)。
両方とも5試合とかそこら(石井は名目上のエキシを入れるかとかで違う)であります。体格を考えたら、今回の泉は100kg超えとはいえ(笑)、現実の階級ではミドルに落とせる選手だからね。そしてしょっぺー判定と大晦日にスカ勝ちのTKO。
うーむ、となると完全に泉がいまや格上といっていいのでしょうか。DRREAMはメルビン・マヌーフとでも戦わせて星を取り返したいだろうけど、2011年はやっぱり石井vs泉に期待が高まる。泉はずっと言い続けてください。
「金メダルvs銀メダル、ミノワマンをTKOした男と判定勝ちの男。どっちが強いか決着を付けようや」
なに、TBSならダマされる。
宮田和幸は「高谷への第一挑戦者」か「戦極抹殺のターミネーター」か。
そんな戦極への派遣話は聞いてないから、順当に行けば前者だけど…みんなTBSの身になって考えてみなさい(笑)けっこう苦労して、また人情話やヤンチャ話でスターに育てようとしている高谷をここでつぶしていいのかねっ。
それなら強くて扱いに困る宮田を、戦極への復讐を命じて派遣すれば。日沖発狩りだって十分可能かもしれないではないか。
実は笹原圭一さんも、PPV解説でアナから「これで宮田は次期挑戦者ですか?」と聞かれて「有力だけど断言は出来ない」と述べていたのです。いくら実権は無いとはいえ、ササヤンがそういう言葉を言っていたのは気になる。
「それは、次のタイトルマッチを開催できるかは断言できない、って意味ですよ」
「ああなるほど。安心しました」
なにが。
アナウンサーで思い出しました
今回のDynamite!PPV放送で一番しょっぱかったのは、実況アナウンサーだと思った。詳しくは機会があれば。