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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

アンデウソン、大劣勢から劇的大逆転…現在進行形の伝説にピリオドは無かった

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/headlines/20100808-00000012-spnavi-fight.html

残り2分、これまでかと思われたアンデウソンが、三角絞めの状態に入る。尻をつけ、両足のロックをルーズにしようとしたソネンだったが、アンデウソンは左腕を抱え、伸ばしに掛かる。ソネンの右手が宙を舞い、たった一度だったが、ハッキリとアンデウソンの太股に触れた。

 残り1分50秒の大逆転勝利。アンデウソンは勝利をコールされると、道衣をまとい、脇腹を負傷してドクターに出場を止められていたことを明らかにした。

実際に見ていて、どうしてもなじみが深いアンデウソンを応援していたものだが、もうあの三角絞めの時点ではとうに諦めていた。4Rめでちょっとアンデウソンがいい打撃を入れて相手の眉もカット、おおこれでTKOの勝利の可能性おあるかな?と思ったけど、5Rでは逆にソネンがパンチでダウンを奪いまたも攻勢。あそこから逆転できる「寝技の一発」がアンデウソン神話を維持させた。


そしてソネンも”最強の挑戦者”の名に恥じない戦いぶりを見せた。正直、王者になってああいう試合をずっとこの後見せられるのも、なんだかなーと思わないでもなかったが(笑)一度も途切れぬ攻めダルマは石田和洋をバージョンアップしたようだった。
アンデウソンは「医者に欠場を薦められるほど肋骨を痛めていた」という。このあと仮に再戦があったとき、それを納得させるような圧勝劇を見せるのか、それともソネンが雪辱するのか。
これを切り札にしつつ、ミドル級ではさらに激しい試合が続くだろう。

マット・ヒューズが新技「がぶりがそのままチョーク」で一本…あれは普及するのか?

ヒューズポジションからのパウンド、肘打ちでの「首狩り」ならあり得たと思うが、締め落としもやりやがった、それもフロントチョークに関しては世界的名手のヒカルド・アルメイダに対してだ。
技が得意な人は防御もうまいと聞くけど、解説で高阪剛も「あれは、この体勢ならまだ大丈夫と思ったんでしょうね」と言ったように、通常のセオリーにはない締め技だったのだ。
しかし、がぶってそのまま締め上げるというのは実際に有効な技なのだろうか。柔道・レスリングで「けさ固めでそのまま締めてタップを奪う」のはまれにはあるけど普通は極まらない…そんな感じなのかね。
いや、もしこの”新技”がかなりの再現性をもって使えるとするなら、グラップリングの一大革命ですよ。アマレスからの転向者なんかは特に使いやすいだろうし、通常のフロントチョークとも合わせてすごい武器になりそう。路上の喧嘩でも比較的通用しそうだし。
これを「ヒューズチョーク」と命名し、専門雑誌には検証してほしい。


【追記】以前から「技のひとつ」とは認識されていたようです。
ジョシュ・バーネットtwitterでつぶやいていました。
http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/52082129.html
ヒューズ本人談
http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-878.html

・(フィニッシュホールドについて)思いつきの技じゃないよ。カレッジでレスリングをしていた頃から、あの技で多くの人を失神させてたんだ。