ここ1、2か月の新聞から。日本じゃこの種の話は大問題にはならんから、こつこつ記録していかないとね。
◆アメリカの大学が、イスラム教徒の学生の要求に従い足洗い場を設置(イスラムでは一日三回の礼拝前に手足を清める)。キリスト教の学生が政教分離と批判。
大学 「いや、一般的な単なる足洗い施設ですので」
反対派「実質的にイスラム教徒以外使うか? 宗教施設じゃん」
◆フランスでモスク設置に公金援助
世界的にも最も厳しい政教分離国家ゆえにモスクに直接援助はできないが、図書館とかホールを一緒に設置して「文化施設」として援助する裏技があるそうだ。しかし「国民戦線」の地方議員は裁判に訴えるなどして、差し止めることも多いという。
国民戦線は本来、フランス革命自体の正統性を認めないのだが・・・
◆映画「ワルキューレ」主演の宗教が問題に
今、WW2末期の国防軍によるヒトラー暗殺未遂事件がハリウッドで映画化されているのだが、ロケをしているドイツで「暗殺未遂事件の首謀者は、ドイツの真の英雄。それを演じるのがカルト宗教の信者なんて許せない!」との抗議あり。ロケ許可も最終的には認められたが、かなり渋ってたそうな。
主演はトム・クルーズ。彼は「サイエントロジー」信者で、この宗教がカルトかどうかは国により意見が分かれている。
◆朝日新聞9.16書評欄で
「神の法vs人の法 スカーフ論争からみる西欧とイスラームの断層」という本が紹介されていた。
神の法vs.人の法 スカーフ論争からみる西欧とイスラームの断層
- 作者: 内藤正典,阪口正二郎
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2007/07/30
- メディア: 単行本
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書評より
「基底をなす主張は、スカーフをイスラームによる女性への社会的抑圧の象徴と見なす、西欧の視点への疑問だ。西欧はスカーフ着用を、イスラーム社会の女性蔑視、後進主張とみなすが、実際には個人の意思で、自らの倫理規範としてスカーフ着用を選択・・・スカーフばかりを問題視して、政治的イスラーム主義のより直截な表現形態である男性のあごひげには何も言わない西欧の対応こそが女性差別的・・・」
メモです。