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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

12月のパンクラス大会感想まとめて。カポエラ出陣!(会場&CS)

いろいろ感想です。

やはり危険と隣り合わせ。藤原大地が腰骨腰椎骨折

会場では「脊椎損傷の疑い」ということで気が沈んだが、腰骨腰椎骨折はしたものの脊髄の損傷は免れたということで不幸中の幸い。
http://www.pancrase.co.jp/tourarchive/2006/1210/itv2/ozaki.html
(会場アナウンスがアナウンスで、心配している人も多いと思うので、見出しに取ったほうがいいと思う)

【補足】コメント欄より。
医療従事者 『いつも拝見させていただいてます。ところで、細かいことですが、『腰骨』という骨はありませんよ。『腰椎』ですね。そして、『腰椎』は『脊椎』のひとつです。『脊髄』は『脊椎』の中に通っています。では、これからも楽しみにしています!』

基本的にはタックルとテイクダウンだからね、怪我につながったのは。
ということは安全性に配慮したアマチュアの試合や怪我は少ないとされるグラップリング試合でも十分ありえることで、やはり危険性を意識しないといけない、ということがよく分かる。
あとディファの思わぬ落とし穴なんだろうけど、救急車が来るまで遠いんだな。
昔のFMWやIWAのデスマッチは救急車にあらかじめ待機してもらったというが(笑)、いまの救急車需要オーバーの時勢では無理だろうな。なにかできないかな。
あと、その救急車の担架が動けない患者のためにタテに二つに割れて、両側から差し込む形になっているというのは感心した。救急技術はさまざまな現場の問題を解決するために日々進歩している。

勝った志田選手、来年は2カ月に一回のペースで試合したいと言ってて、これも楽しみだ。
http://www.pancrase.co.jp/tourarchive/2006/1210/itv2/shida.html
パンクラス、財布をはたいてジョー・ピアソンを呼ぶことは出来ないかね?


佐藤光留がロシアのコマンドサンビストに勝利

最初の会場挨拶で「今日は真面目にやります」と言ってたが・・・。真面目にやったら圧勝しちゃったよおい。
おれ、「怪我なしでリング降りられれば十分」と思ってましたし、最初にワセリン過剰塗布でロシア人が減点1を食らったときも「どうせKO勝ちするんだから問題ないだろう」と(笑)。
よく考えたら、いくらこの前ウマハノフポロニウムなみの強力ジャーマンでKO勝利したとはいえ、同じ所属ジムで同国人だから自動的に強いわけじゃない。桜庭が強かったから松井が自動的に強いのか、てな話で。
それでも佐藤光留、ズバっと全国高校選抜3位に輝くレッグダイブを決めまくり。
そして、足関節をサンビストに!!
これでうまく極まらず殴られまくりのパターンも在るが、極まらなくてもそこから上を取り直せる進化版足関を見せてくれました。これ、所英男も最近そういう風に改良を加えているね。
とにかく見事でして、会場の応援のチビっこたちも喜んだろう。


http://www.pancrase.co.jp/tourarchive/2006/1210/itv2/sato.html

: これで今年最後に…。
佐藤光留:いやいやいやいや。31日出ますよ。『インディー・サミット』。


: マジですか?
佐藤光留:出して欲しいですよ。一回出るっていう話で話が進んだんですよ。超大物選手とシングルで。あったんですけど、色々諸事情があって、なくなったんで。それから向こうから連絡ないんですけど。『静岡プロレス』の佐野直社長が「俺も出る」って勝手にアピールしたんで、俺も…社長じゃないですけど、光留塾の塾長ということで。是非出して欲しいです。絶対出たいです!どんなカードでもいいです。ただ、鈴木さん曰く、「男と男の真剣勝負」。ルールはそれだけ。あとは何だって受けます。とにかく、プロレス界の住人としてあそこにいたいです。でもなあ…近藤さんが男祭りに出たら俺の誰がセコンドにつくんだろう…一人かなあ…。プロレス一人旅ですね。

佐藤光留はともかく、パンクラスはインディーサミット参加資格十分なのが泣かす(笑)。


大石幸史 勝った が

相当、相手のパンチも食らっていまして、先にきれいに当てたもんの勝ち、という感じ。この次に闘っても同じように勝てる、という感じじゃなかったな。相手も強かったが。


アライケンジ、負けた後反省

http://www.pancrase.co.jp/tourarchive/2006/1210/itv2/arai.html
「自信のあることしか練習しないっていうのはダメだって思いました。打撃しか練習してなかったんで」
「組んできたら嫌だなって思ってて、井上の試合とかを見たら組んでなくて。だから組まないだろうって高を括っちゃてて。」


今回の大会はともかく、全体的なパンクラス低迷の理由の一端がよく分かるわ。


デビューの鳥生将大&パンクラス選手の生活水準を示すあるデータ

空手のキャリアを生かしたパンチ、キックは美しかったが、それ以上に、会場で配布されたハイブリッドニュースによると、学生時代は結果的にいくつかのジムや部活を掛け持ちして、長時間練習の毎日だったという。
若手だし、もともとパンクラスは曲がりなりにも指導を含む格闘技一本?で生活している利点を生かし、体力で圧倒するやり方だそうだから、この練習の虫であることはよろし。
http://www.pancrase.co.jp/tourarchive/2006/1210/itv2/toryu.html

また、ひとつ泣かせる話があって、鳥生はいま寮で、大石幸史川村亮と三人での相部屋で生活している(この時点でたいへんやな。大石でも相部屋だなんて)

http://www.pancrase.co.jp/data/news/2006/1210/003.html

●家を出たのは初めてですね。合宿所は誰と一緒なんですか?
鳥生将大:大石さんと川村さんです。


●気を使って大変?
鳥生将大:いいえ、全然。たのしいですよ。


●あ、大石選手の部屋って、エアコンないんじゃなかったっけ。そんな部屋に男3人?
鳥生将大:エアコンは…ぼくが付けました(笑い)。6月くらいに入ったんですけど、川村さんに「夏になると、この部屋すごいよ」って言われて…そうなる前に付けました(笑い)。


●根性ないなぁ(笑い)。大石選手は平気らしいですよ?
鳥生将大:平気ではないと思いますけど(笑い)。

UFC出場の大石も相部屋かあ。新日本プロレスとかでも、デビュー後もずっと相部屋なのかな。
川村亮の「ハードゲイ」がギミックであることを祈ろう(笑)
しかし、入門した新人が「僕のお金でエアコン入れましょう」ってどういう寮だろうか。


アテナの試合が熱かった。

WINDY智美のパンチをまともに何発も食らっても組み付き続け、最終的に腕十字を極めた竹下嘉奈子。
某列伝で「生傷男」ディック・ザ・ブルーザーを評した「やつには痛み、ショックを感じる神経が欠けているんじゃねえか?」というフレーズを思い出しました。
ただ、思ったのは「閾値」というやつで、男子ヘビー級ボクシングの場合、あまり強くない二線級の選手であっても、相手が同じように頑健な巨体の選手であっても、綺麗に当たれば一発KOが生まれる。
逆に、この階級の女性選手は、物理的に相手の意識を断ち切るKOをOFGで生むというのは、WINDYのような一流でも、相手も同階級でもやっぱり難しいのではないかな。物理的に、どこかで衝撃の絶対値みたいなものがあるのだろう。

近藤有己の試合(というよりその相手)については

よく考えると思うところ多々在るのであすの日付に。


書ききれず、このへんで前半終了。