この種のディベートは内容もさることながら、夕方や次の日のニュースで、1、2分だけ映像が使われるでしょ?その映像を、どっちがゲットするかがコメンテーターのコメントや論理展開より明確な、シビアな判定になる。
「ジャッジ小林、ダン!」「ドールマン、20-10」どころの話じゃないよ(笑)。
今回は小泉首相の「民主党は大幅に議席を減らしたが、どうか『日本を、あきらめない』で・・・・」というワンフレーズ・ポリティックスの前に完敗。
菅直人や辻元清美もそれを分かっていたから質問では「あなたは『やるやる詐欺』だ」とか「度忘れ禁止法を適用したい」という風にネタを仕込んでいるわけね。
こういうのを「バズ・ワード」といって、決定的に重要であることは、ここ10年の日本ノンフィクションにおける最高傑作
ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 (講談社文庫)
- 作者: 高木徹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/06/15
- メディア: 文庫
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に詳しい。今年文庫になったが、「まだ読んでない」という言い訳は聞かんぞ。読まないと絶対に恥ずかしいぞ。特に広報・宣伝に関わるような人は必読中の必読だ。
俺も後でこの本について詳しく書くよ。
また菅直人にいたってはクイズ番組よろしくフィリップを出したし、自民党も野党のときは、細川護煕首相の不透明な小切手を大きく拡大して持参した。
これももちろん、ただ立って質問・答弁するより絵になって、結果的にニュース番組の映像枠をゲットできるからだ。