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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

NHK問題・・・新しいメディア政治家・安部晋三

「週刊オブイェクト
http://plaza.rakuten.co.jp/obiekt/diary/200501150000/#sorehahyottosite
経由で到着。
http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/000431.html

2005年1月13日 テレビ朝日報道ステーション  安倍晋三自民党幹事長代理生出演全文

をすべてテキスト化するという快挙を成し遂げた。
俺、やじうまワイドパックイン・ジャーナルの1、2分程度の発言を文字起こしするのにヒーヒイ言ってますから、これがどれぐらい労力の要るものかは普通以上に判る。
批判・弁護どちらの立場から論評するにしても貴重な資料と成る、偉業という以外に無い

古舘「本当に凄いところに来てしまっている。それに関して安倍さんはこれはもう皆がわかる事で思想性を超えて理解されている所だと思うんですけど、本当に早くから拉致家族の人たちとも会って拉致の問題解決に向かって動いてきてて、そして今言いましたように拉致が此処まで来てる。暗礁に乗り上げたとも言えるし、ここから日本がどう出るのかというね、こういう大事な局面なんで、余計にね、違うことで味噌がついたりするのは嫌だと思うんですよ。そこで来て頂きたいなというふうに思ったんで、そこで今日はNHKへの政治介入が有ったか否かの問題について絞って聞いて良いですか?」


安倍「ええ、そうしてください」


古舘「いいですか。NHKを安倍さんが呼びつけたというニュアンスも伝わっているんですけど、どうなんでしょう?」
安倍「今のビデオを見ていてですね、報道は怖いな、と思ったのは・・・」(後略)

個人的には前にも言った、中川昭一議員の時系列及び発言についての齟齬が決着するのを待ちたいところだけど、それは別にしてこの安部晋三の出演に関して言うなら、「新しい意味でのテレビ政治家だな」という印象をもちました。


というのは、今までの人気テレビ政治家は、ある程度ホスト側となれあいというか、友好的な関係をテレビの前、もしくはバックステージで結んで、然るのちにテレビ画面でソフトな形で人気を取るという抱き込み方でした。コワモテの闇将軍・野中広務ですらそうで、再就職先がTBSの時事放談だったりするぐらいでね(笑)。


しかし安部ちゃんは、「テレビのキャスター、コメンテーターたちと喧嘩する」という形でインパクトを残そうというのが、意識的か無意識的かあるようだ。それはいい意味での「お坊ちゃん気質」ゆえか、あるいは別の計算ゆえか。


ただの読み屋ではなくニュース選択・編集に関わるアンカーマンだということを必要以上に喧伝している筑紫哲也氏に対して「ニュース23では、数千人が集まった拉致問題抗議集会を取り上げませんでしたね」と言い放って絶句させた場面は今や伝説と化しているし、今回も表面的なディベートとしては北朝鮮の関係者のことに言及するなど完勝といっていいのだろう。
しかし、この路線はこれからもそうそう上手くいくとは思えないのだが。


また、加藤千洋コメンテーターはなんか今回精彩を欠いたが、少なくとも「ニュース・ステーション」に出演した歴代の朝日新聞コメンテーターよりはかなり良質の解説者であり、なんとか巻きなおしてほしいものだ。


ところで、今回の問題で当事者の一人でもある池田恵理子プロデューサーの会見とかはないのだろうか?


また、この発端の1/12朝日新聞記事だが、1面の事件報道としては珍しく署名記事で「本田雅和、高田誠」となっている。高田氏のほうは知らないけど、本田雅和氏は「ゴーマニズム宣言」に出演したことを覚えている人も多いのではないか。


何しろ小林よしのり氏の印象を通した描写ではあるが、ヒゲを伸ばした風貌で、議論とも取材とも付かないやり取りをしていた人。筒井康隆断筆宣言の時も同様に議論じみたインタビューをしてきた、と筒井氏も回想していたはずだ(たしか当時の日記による(記憶))
【補足】2004年の末に出版された筒井の日記シリーズ「笑犬なんとか」に掲載。
初出は文藝春秋に掲載された「断筆解禁宣言」?


最近では、憲法問題取材班などにも入っていたはずだ。

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