・むかし、「修斗はギリシャ神話のヒドラのようなもの。首が切り落とされても生えてくるあの怪物のように、エース・強豪が消えたと思ったらすぐに新しいヒーローが台頭するのが修斗の強みだ」と書いたことがあるが、会場での川尻達也選手の人気・・・というよりも信頼感に、その意を強くした。
実力差のある相手だったとはいえ、日本有数のパウンダーとしての凄みを見せ付けて勝利。
2003年に世界9カ国で286の公式戦を実施し、2000人が協会登録している(「ガチ!MAGAZINE」創刊号による)という層の圧倒的な厚さの生んだたまものだろう。
ただ、佐藤ルミナや桜井速人になれるかといえば、あれは当時の格通が本多編集長であったという部分も多いし、PRIDEもここまで第一人者としての地位を確立しておらず、VTJは十二分にそれに対抗しうるメジャー感があった。彼らの域に、修斗でやるだけで到達しうる環境には、残念ながら今はない。の
「俺が修斗を守る!」と啖呵を切った川尻選手は将来的に「武士道」に”修斗から”出場する(もちろん修斗が行けとか行くなとか決めるという意味でなく、武士道に出て、その後再び公式戦に出ると自他共に確認できてればいいということ)というのも視野にいれていいのではないか。
ある方は「『五味を倒しに、武士道に行く』といえば盛り上がるんじゃないの」と。確かに(笑)。
ただしヴィトー”シャオリン”ヒベイロは強い。やはり卓越して強い。
まさに大一番だ。