もともと、ＮＨＫ会長というのは国会でいじめられるのが仕事で、その場所が変わっただけという気も。昔は聞く議員のほうも理不尽なのが多かったりな。
平成の闇将軍・野中広務が頭角を現したのも、島圭次会長をスキャンダルで失脚させたことがきっかけだった。（島会長もナベツネ的な、旧時代の敏腕記者で、事件現場に平然と警察の非常線を超えて乗り込み、警官が制止すると「おれは島ケイジだ！！」と一喝、「島刑事」と警官に勘違いさせて取材に当たったとか・・・・閑話休題）
不祥事の内容とか、あんまり気にならんが、このへんの内部情報を聞くとあのアナウンサーやそのディレクター、この記者も、その派閥の人脈でいろいろあるんだろうな、と思わせてしまうよな。
例えばワシントン支局長の手嶋龍一氏は「ニッポンＦＳＸを撃て」「一九九一年 日本の敗戦」などの良質ルポを発表した実力派ジャーナリストだが、これもだれの派閥に入って出世したか、とか言われてしまうわけで。
ＴＢＳでもかつてドラマ、文芸では数々の金字塔を打ち立てた鴨下信一氏がオウム関連スキャンダル当時は役員だったため、畑違いの問題の弁明をしなければならず可哀想だったことを思い出した。
しかし、エビ会長は顔が「悪」の一文字だねえ。新日本の草間社長とかもすごいけど、あの顔で「皆様のＮＨＫ」とかいわれてもなあ。
で、これは全て前ふり、こっからが本番。前振りが長いよ！
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__264962/detail
海老沢招致ＮＨＫやらぬなら…朝日ニュースターやる ＮＨＫの元プロデューサーによる横領事件などで９日に衆議院総務委員会 で行われる海老沢勝二会長（７０）の参考人招致が衛星チャンネル「朝日 ニュースター」でほぼノーカット中継されることになった。 同委員会は午後１時３０分からの予定で、同チャンネルでは「非常に話題 性のあるものと判断し、中継を決めた」として午後４時１０分からの番組 「速報！！記者会見」内で放送する。 同チャンネルは朝日新聞社系のニュース専門チャンネルでケーブルテレビ やスカパーなどに加入していないと視聴できないが、海老沢会長が「編集権 の問題」としてＮＨＫでは中継しないだけに注目されそうだ。
少し前に、放送法の「公平原則」撤廃の是非をめぐって、町山ブログやbakuhatugoroブログなどを巻き込んでちょっと議論したことがありました。
詳細は
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040725
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20040730
http://d.hatena.ne.jp/bakuhatugoro/20040802
などの通りですが、要は小生は「地上波電波は物理的に数が少なく、自由競争が不可能だから”公平原則”を守らせる放送法が存在した。しかしスカパー、ケーブルによって番組が増やせるなら、右でも左でも自由な『立場』を取る放送局はあっていい」というもので、町山氏らは
「『報道』と『主張』は分けるべきで、ドキュメンタリー（華氏911含む）などはそう宣言しているのだから主張を盛り込んでもいいが、報道は公平を守らせるべきだ」との意見。
しかし、今回ＮＨＫが放送しない中継を朝日ニュースターが放送したという経緯は、２点で私の主張の補強になったのではないかな、と思っている。
もちろん言論界の主導権争いもたっぷり含みながらも、今回、多様なチャンネルの相互牽制がなったという点がひとつ。
あとひとつは、ＮＨＫは今回「報道」の規制を守り、どっちか一方の主張をがなりたてたわけではなく、実際放送法上の「公平原則」は遵守していた。
しかし「取捨選択」という”編集権”を利用すれば、それだけでご都合主義的に片方の見方を提示できる・・・という点。ＴＢＳの某ニュースほど露骨ではないがね。
このことも、前に指摘していた。
