町山ブログで紹介しとけば、だれかがUpしてくれるだろう・・・と思ったらだれもしないんだよなあ。
俺、スキャナーないんだっつうの。
原文をあらためて読んだが、これは華氏911ではなく、主にボウリング・フォー・コロンバイン批判である。あとオタキング岡田氏のほうが批判的。唐沢氏は一般論としてのドキュメンタリー批評という感じ。
雑誌は90P-95P。
岡田 『ある放送作家の掲示板(註:どこ?)でマイケルムーアを褒めるやつがいたので「許せん!」と書き込んだんです。だいたいマイケル・ムーアを褒めるという根性が嫌いなんですよ(笑)・・・(略)・・・「ボウリング・フォー・コロンバインを見て気づいたんですが、全米ライフル協会のチャールトン・ヘストンのところへムーアが行く。最初ヘストンは紳士的に話しているんですが、途中で嫌になって出て行く。そこでマイケルムーアが後ろから呼び止めて、「この少女(被害者)の写真を見て言うことはないんですか?」と糾弾します。
ところがそれまで1カメだけだったのに、去っていくヘストンと指差してるムーアのカットが交互に入るんです。ドキュメンタリーとしてそれはあり得ないじゃないですか。でもそのことに関してのつっこみは、僕の知っている限りはほとんどなかった。こんなのでドキュメンタリーとか言ってて、みんなは平気なのかと思って・・・』(中略)
唐沢 『たまたま今日、『トンデモ科学の見破りかた』(草思社)という本を読んでいたら、「ライフル協会の言うように銃を普及させれば犯罪率は低下するという説はトンデモかどうか」というのをデータを元に顕彰していたんです。著者の判定は”トンデモ度3(ほぼ確実に真実ではない)”。こういうと銃規制派が喜ぶかもしれないけど、銃を規制すれば犯罪率も低下するという説も”トンデモ度2(真実でない可能性が極めて高い)”くらいで、とても正しいといえるレベルじゃない。要するに・・・銃と犯罪の関連性というのはほとんどないと・・・つまりマイケル・ムーアの言ってることもトンデモなんですね。』
あー疲れた。
岡田氏のいうシーンって、だれか覚えてる?私は覚えてないなあ。
ところで引用文に出ている「トンデモ科学の見破りかた」は統計によって通説・奇説を論破するというもので、俺が好きなテーマ・・・だが拾い読みした範囲では、文章や構成が生硬で読みづらかったな。
この種の本は、ガードナー「奇妙な論理」や、数年前に出た「なぜ人はニセ科学を信じるのか」まで実は翻訳モノに良書が多いんだ。