RIZIN 48、 文句なしのベストバウト となったのは 太田忍 VS もとやゆうき であった。
これはほとんど 異論がないと思う。
どちらも好きなファイターであり、 そういう点では複雑だったのだが強いて言えば やはり 勢いを増している太田忍が、かつては 元谷の引き出しの多さに敗れたその弱点を克服して、 勝利で 次のバンタム級王座挑戦者の位置をゲットするのではないかと、そう 予測していたが この予想は見事に外れた。
この試合に関して チャーリーが 総合格闘技 じゃんけん 理論という 仮説を出してきた。
ストライカー、 グラップラー、 オールラウンダー、 この3つに選手を分類し ストライカーはグラップラー に不利、グラップラーはオールラウンダーに不利、 オールラウンダーはストライカーに不利…だったかな?
少し????な部分もあるが 逆に無限に否定するわけにもいかない、ちょっとした仮説だ。
今回の試合でつくづく思ったのは、 やはり いくら オリンピック級 レスラーといえども、 4隅に コーナーがあり、 あるいは 金網があり、 その壁を前提に テイクダウンを防ぐ つもりになれば相当に難しいのだという現実だ 。 これは一方で判定基準 も絡んでいて、 コーナーや 金網に押し付けた状況は、押している相手が 制圧していると考え アドバンテージになるならそれでいいのだが、 今世界的にこの場合は プラマイゼロか… 下手したら押してる側が不利になりかねないような時代だ
しかし そんな中で 太田忍が実はレスラーの中でもトップクラスに巧いという( 「明鏡止水」で言ってた)「がぶり」を見せて攻勢に出た時は残り時間の少なさともあいまって「これで勝ちを握ったかな」と思ったものだった。
しかし 五輪 クラスのレスラーから上を取る もう一つの方法…「 両者 寝技の スクランブルの ごちゃごちゃした 動きから上を取る」 この手があったんだなーーー。これはレスリングとはちょっと違うだろうし、 そして元谷は間違いなく これがうまい。
見事に、はまった後で、いわゆるワンハンドチョークを決めての勝利だった。
元谷の実力的には、というか技術的にはおかしくない勝利だけど、一方で 元谷は RIZIN に限っても順調に 白星を重ねる 感じじゃないんだよね 。なぜなんだろか。
1つの可能性としては 元谷はもうそれなりに ベテランの域に達しているから、 金原正徳のに数ヶ月のスパンで体調を整えて大一番に臨めば、またちがってくるんじゃないかという話…
逆に、この元谷に完勝したんだからやはり朝倉海はスペシャルなとびぬけた存在なのかな、と。でももちろん、これこそチャーリーの「ストライカーがオールラウンダーを制圧した」なのかもしれない。
ではこのじゃんけんの最後の一つ「太田忍はストライカー朝倉海をグラップリングを生かして制圧できるか?」であるが、まさに自分はその可能性がすごく高いと思っていて だからこそ 朝倉海vs太田忍の タイトルマッチを見たかった。
UFC行きで幻になったし、仮にいても「おれは元谷に完全勝利しているんだから、太田忍君とはやる意味がないかな?」と言われたんだろうな、と思うと、そこが残念です。
でも元谷にスポットライトが当たるのもまた嬉しい。好きな選手同士の対戦も、こうやってみると救いがある。
負けた側も、多分秒で再浮上するだろう
高校2年から始めたグレコローマン。
— Shinobu ota / 太田忍 (@shinobu_ota_mma) October 1, 2024
日本一になるまで7年、
世界チャンピオンになるまでは10年。
持って生まれた才能もセンスも人並み。
それでも練習量と精神力だけは自信があった。
“地道に勝る近道はなし”
レスリングを始めた頃
コーチだった父親からもらった言葉。
多分父親は能力が平凡なのを… pic.twitter.com/o6Z6UGtzJu
多分父親は能力が平凡なのを
最初から気づいていたんだと思う。MMAを始めて3年半。
同じ相手に2回も負けて
怪我までして正直センスはないし
やめた方がいいのかと思ったけど
そもそもレスリングの時も
負けてばかりだった。
同じ相手に何度も負けたこともあった。今はまだ何もかも足りてない。
きっとセンスも才能もない。
でももう一度すべてをかけて
夢を追っかけさせていただきます。人生最後に勝った奴の勝ち。
目標を達成する力には自信があります!
皆様、もうしばらく
太田忍にお付き合いください!