コナーマクレガーの試合、当然ながら自分も唖然としながら1ラウンドで終わるこの”ショートショート”を眺めることになった。
ま、もちろんあの notorious の打撃が入れば短期決戦で終わることは可能性としてはあったが…何より驚いたのが最初に試合の形勢を傾けさせた「肩パンチ」だった。
決め手は左ハイキック、これで面食らったセラーニ鬼ラッシュで一気に削りきってパウンドでまとめて終わり、マクレガーにとって理想の復帰戦になった#UFC #UFC246
— トーラス (@_6NNTN) January 19, 2020
pic.twitter.com/cu8TzinUW2
肩パンチ。
自分は郷野聡寛か、マリオ・スペーヒーが元祖だったんじゃないかなー、と思っているんだけど、この辺は観測バイアスもあるし「私的にそうだった」とだけ言っておきます。 GO のはスタンド(コーナーでの膠着状態)で、スペ―ヒーはグラウンドでの膠着状態で…どちらもお互いが手の動きを封じあっている状態から放つものであった。
ただ、これはそういう両方が手の動きを止めあっている時に「やらないよりマシ」「判定でちょっと有利になる」ということだけで放っているようなもので、 これが大きなダメージに直結するというイメージはなかった。
ほら、プロも「あなどれない」とは言いつつも『セコ技』だと(笑)
出た!代表48のセコ技のひとつ!めっちや懐かしい。
— 中蔵隆志 Takashi Nakakura (@nakakura_t) January 20, 2020
この頃、俺と外薗の中で肩パンがブームだったような気がする。
外薗は膝と混ぜてテークダウンに繋げてたな、俺は首相撲とか差しの攻防で使ってました。
ビッグヒットすると鼻とかひん曲がるから侮れないw https://t.co/FxYABpMml7
コナーの肩が爆発的な「パンチ力」を持っていたかというとそうではなく、要は相手が「意識していなかった」時に放つ技がいかに衝撃力が大きいかということだろう。
木村政彦も「力道山の空手チョップは(八百長の約束があった)自分が完全に油断している時に頸動脈にガチで入れてきたので、大ダメージを受けてしまった」と語っているし、交通事故であっても…一瞬だけ「あっぶつかる」と思って肩をすくめるのと 、そんな意識がなくて後方から突然ぶつかられた時のむち打ち的ダメージが違うのも同じことなんだろうな。
だからバキのトーナメントで、プロレスラーの猪狩と戦った時に、猪狩が「プロレスラーは覚悟の量が違うんだ」と言って、通常の攻撃では無類のタフネスを誇っていたのに、バキが「相手の意識の外から繰り出す”見えないパンチ”」を放った時には一転して大ダメージを受ける…… という展開が描かれたのはさすが、さすがだった、と今回の UFC を見て改めてそう思ったりしたのでした。
この「意識していれば、耐えられる」というモチーフは今やっている大相撲編でも登場してましたね。