http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20120426
- 作者: 藤子・F・不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/04/25
- メディア: コミック
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『旅人還る』の、壮大なスケールの中に漂う詩情とラストの感動は圧巻です。かと思えば、『倍速』なんてラストが艶笑譚みたいになっていますし、『超兵器ガ壱號』もあのような終わり方をしていて、SF短編の器を借りた落語のような妙味を堪能できます。『裏町裏通り名画館』みたいな、これといって何も起こらない感たっぷりの作品は、オチを見事にキメてくるF先生のSF短編群の中にあって、逆に異色の存在感・・・
「旅人還る」だけ思い出せない(たぶんタイトルだけ失念していて、読めば分かるはずだが)が、あとはみな印象深い傑作。ゴールデンウィーク中に、おとなもこどもも読んで欲しいものだ。まあ文庫版もまだ書店やアマゾンで入手可能だとは思うけど