少々、彼のことを思い出す機会があったので(後述)石井受刑者のことを調べなおしてみた。
彼の刑期は1年10カ月。そして、収監されたのは昨年のこの月、6月だった。
http://www.47news.jp/CN/200706/CN2007061101000586.html
石井元K−1社長を収監 脱税事件、体調改善受け
東京高検は11日、格闘技イベントの興行会社「K−1」の脱税事件で、法人税法違反と証拠隠滅教唆の罪に問われ、懲役1年10月の実刑判決が確定した元社長石井和義受刑者(54)を東京・小菅の東京拘置所に収監した。 東京高検によると、昨年12月の確定後、石井受刑者の健康状態は悪かったが、体調が改善したため収監したという。
(略)1、2審で懲役1年10月を言い渡され、最高裁でも上告を棄却された。
2007/06/11 10:29 【共同通信】
ということは、刑期の折り返し点を過ぎたということです。
そして、これは推測の話ですが
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1111125196
2.仮釈放 仮釈放に関しては2級者以上に与えられる特典です。2級になると刑務官面接(仮面接)があり、地方公安委員会の面接を受ける権利が与えられます。そして公安委員面接(本面接)があって初めて仮釈放が与えられます。模範囚であっても仮釈放をもらえる期間というのはおおむね刑期の4分の1くらいです。ですから4年の刑期だと1年弱を仮釈放として、社会で普通に過ごすことになります。
えーと石井受刑者の刑期を月にすると22カ月。一番模範的に振る舞うと5カ月半ほど短縮…おお、今回の「DYNAMITEやれんのか!2008」を陣頭で指揮するかもしれないってこった(笑)
彼も驚くほど頭の回転が速く、要領に富んだ人だからしっかり模範囚をやっていると思われる。
戦極vsDREAM抗争も、その時には勝負あった、となりかねない。だから戦極は、今のうちにいろいろな仕掛けを急いでいるのだ…という説は、今俺が考え付いた(笑)
石井氏の知られざる素顔
さて、なんで石井氏(敬称つけよう)のことを思い出したかというと、昨日付のエントリで「TAP」のことを話題にしたが、その話も出た酒席での別の話。
まだK-1を始める前、関西でイベントとしての空手大会を成功させ、しかも正道会館が、他流派大会もばりばり荒らしまわり、空手界で常勝軍団の異名をとっていたころの石井氏を知る人から、当時の思い出話を聞きました。
あ、この人は以前書いた
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20040804#p3
における「ちょっといい話」の話し手でもあります。
ですから以下は伝聞。
※一部詳しく聞いて補足修正しました
関西での話で、その人は正道所属ではなく別流派で、そしていろんな経緯を考えると流派としては同会館と友好的ではないだろう、というところの所属(笑)だったのですが、関係組織と重なる部分があったりとかで、正道会館の全日本大会の雑用仕事を手伝いにいっていました。
そういう、各道場から出てくる道場勢には、幹部や先輩の言うとおりにさまざまな雑用が仰せ付けられるのであるが、ある程度設営が終わって、本番の大会開催を待とうというときに、あらためて石井氏が会場にやってきた。
「おう、ちょっとみんな、リングに上ってくれや」(リングらしいですよ、この大会)
上る各流派の道場生たち。
「ちょっと足崩して」といい、自らもあぐらをかく石井氏。
道場生たちも、それにならうように胡坐をかく。
「君たちのおかげで、ここまで会場を整えることができた。
どの大会でも、君たちがいるから大会を開けるんや。本当に感謝しとる」
と頭を下げる石井氏。
「ほんで、もひとつ頼みがある。君らの学年(年齢)だと、いつも先輩たちのいうこときかなあかんやろ。先輩の命令どおりになんでもやらなあかんやろ。
だけどな、この大会の運営だけは、自分から考えて、自分で動いてみてや。いいと思ったらなんでもやってみてや。
この大会を、君自身が運営していると思ってくれたらいいねん。
それで先輩に何か言われたりしないよう、それは俺のほうから頼んで、言っておいたから。
そういうふうな環境、つくっておいたから。
ぜひ、自分たちから動いて、この大会を成功させてほしい。以上や」
そういって、彼はリングを降りた。
本番のとき、いろいろと臨時で人を必要になる部署や役目が出てくるのだが、そのあとは「3人必要」という意味ですっと館長が指三本を出したら、間髪をいれず(誰かの目を気にせず)すっと手伝いの道場生が自主的に立ち上がり、スムーズな運営に寄与したという。
・・・なんか、どこぞのビジネス書にあるような立志伝経営者の成功エピソードっぽいが、それはそうで、石井氏のK-1も「カリスマ経営者に率いられた、企業の成長物語」には変わりないのだ。
今は塀の中に落ちたとはいえ、そういう”会社”を率いる名経営者の顔が無い筈がない。
だからこそ「戦極よ、汝の日は数えられたり」なのである。もっともドンキホーテの会長が同団体の運営に直々に乗り出したりしたらまた違うのだろう・・・いや、おんなじかな?