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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

負けちゃダメな時に負ける郷野。その理由は?

再び、紙プロ84号インタビュー。これは前回のタイトルマッチの話だけど・・・

「滅多なことでは負けないと思っていたんですけど、その滅多なことが今回に限って起きてしまったらっていう。”またかよ〜”ってなっちゃいますからね」(略)


−−やっぱり、勝ち運みたいなものを持ってない選手って確実にいると思うんですよ。で、今回”もし自分がそうだったら”と。


「むしろ、これまでの俺は確実にそうでしたからね(笑)。結局、オレはこのまま壁を突き抜けられないで終わる選手なのかなって。それが頭をよぎりましたね」

一試合遅れてやってきただけだったと(笑)。

これで思い出したのが「エリア88」(またかよ)の「ベンジャミン報告(リポート)」。砲煙弾雨降り注ぐ戦場を、幸運や素晴らしい戦友たちのおかげで無事生き延びて契約を満了したベンジャミンさん。
大金を手にして故郷に帰るさなか、今までとは違う平和な環境にとまどいつつ、少しずつ順応していく。
しかし、ロンドン・ヒースロー空港で、この戦場帰りのベテランがつまらないひったくりにナイフで刺されて命を落とす・・・というお話。

「いやだ・・・おれは運が強いんだ・・・・・・こんなところで・・・死んで・・・たまる・・・か・・」という最後の皮肉な台詞は衝撃的で、いくつかのフォロワーも生んでいたはずだ。

運が悪い人っているもんです。
「パンを床に落としたとき、必ずバターの面が下になる」ってやつ。

さらに漫画的にいうなら

これは運とかじゃなくて、潜在的な破滅願望が無意識内にあり、そのためにビッグマッチでの動きに、一瞬のガードの甘さが出てしまうのではないかな。「サイコドクター」楷恭介だったら、その無意識の原因を取り除いてくれるかもしれない。
サイコダイバーのほうがいいかな?

といいつつ、話はわきにそれるのだが、「精神分析」って少なくともこの物語にあるようなのは俺全然信じとらん。いまやフロイトも「死んだ」「ただの文学者」とか言われているし、それより何より香山リカのせいで信じる気になれない(笑)。なんとかしてくれフミ・サイトー。