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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

華氏911vsブラッドベリ、続きの雑感


さて、昨日の記事の翻訳を・・・と思ったら、だいたいみな、その朝日の記事とかで知ってるか。

でも偉いと思うのは、その朝日の記事ってサイトにあった記事を紹介するだけ、しかもその記事はスイスのメディアのインタビュー記事を翻訳するという、要はNHBニュースのように孫引きなんだよな(笑)。

いや、ほんとに褒めてるのだよ。
後追いや、孫引きという非・本質的な問題に拘泥して報道を控えるより、他メディアのトピックでも紹介するべき価値があると思えば紹介をためらわないという姿勢こそが、結果的に読者にとってはありがたいことなのだ。このように。



ところでSF作家は、国や民族をある種超越して書けるから、ナショナリズムに関してはよきに付け悪しきにつけ自由に「濃く」も「薄く」も、デフォルメして書きやすい点があると思う。



ブラッドベリナショナリズムは、どういう関連があるのだろうか。
ノスタルジックな郷土愛はけっこう描いているけど、さてよう分からん。

これがハインラインだと、ものすごく保守的、愛国的で、たしか「宇宙の戦士」が日本に翻訳されたときに「右翼っぽくてついていけん」「いや、いいSFだよ」という論争が起こったぐらいらしいよ。


評論家・浅羽通明氏は、その読書人生の最初の段階をSFで踏み出したそうで、この時期の古典はほとんど読んでいるらしい。
かつて酒席の放談で、浅羽氏は「アメリカのナショナリズム、国家意識というものを知ることができる最良の資料は、ハインラインの『月は無慈悲な夜の女王』である」と語っていた(・・・と、俺のうろ覚えであって、誤認誤解があったらご容赦を)。
けっこう深い一言である。


そういえば俺、以前に「田中芳樹銀河英雄伝説と、浅羽通明の近著『ナショナリズム』『アナーキズム』を関連させて書きたい」と書いたけど、まだ未執筆だったな。近々の宿題としておく。そのときの話と、多少関わっている。




そこからまたまた脱線。このパロは笑った。と同時に
本質もついていて、ブラッドベリの不快はもっともだが
同時に文句を言うぐらいのことはできても、それ以上は
どうしようもない・・・という程度なんと違うか、と。

http://d.hatena.ne.jp/c-pete/20040611
>それと昨日のレイ・ブラッドベリとムーア監督のニュースの改変
>コピペをSF板で見つけて笑ってしまった。さらに元は映画板のようですが。

ハヤカワオンライン(電子版)によると、米のSF作家ハーラン・エリスン氏は、スウェーデン紙「ダーゲンス・ニュヘテル」とのインタビューで、 作家片山恭一氏の話題作「世界の中心で、愛を叫ぶ」を、「自著『世界の中心で愛を叫んだ獣』の題名を断りなくまねた」と非難したという。

インタビューは先週、同紙に掲載された。エリスン氏は、「タイトルを盗んで読点を入れた」「柴咲コウは顔が恐い」などと片山氏に憤慨し・・・・・・