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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 報道、記録、文化のために

「無敗のふたり」45話、外国ルーツ選手の描き方が、いかにも遠藤浩輝の真骨頂。

必読回、いわゆる「神回」。45話とメモしとこう。

※あらかじめ断っとくが、画像多めの貼り付けは今回、ぜひぜひ許して!!!

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無敗のふたり 外国ルーツ


まず大前提だが「ヨルバ人」は実在する。しかも実に興味深い歴史と伝統を持つ。

ja.wikipedia.org
宗教
キリスト教60%、イスラム教30%、アフリカ伝統宗教
 
紀元前10世紀ごろには、ヨルバ人は現在の地域に住んでいたと考えられている。ヨルバの伝説では、オドゥドゥワ王という伝説の王が、イフェの地に降臨し、イフェの王となり、そこからすべてのヨルバ諸国が建国されていったという。そのため、イフェの王(オニ)はすべてのヨルバ諸国に対し祭祀権を持ち、ヨルバ諸国の王は即位時にイフェまで赴き、イフェの聖王に認証してもらわねばならなかった。

ヨルバ諸国は都市国家群であり、熱帯雨林やサバンナの中に点在する城壁に囲まれた都市を中心に周辺地域を支配した。

イフェ王国は1100年ごろから1700年ごろまで栄えていたが、やがてより西方のオヨ王国が実権を握り、軍事力でヨルバ諸都市に覇を唱えた。しかし聖権は引き続きイフェの王の下にあり、聖権(イフェ)と軍権(オヨ)との二重権力体制が確立した。

19世紀に入ると、オヨの内乱に乗じてイロリン王国が勢力を拡大し、オヨは滅亡した。難民はさらに南方に逃れ、イバダン王国やアベオクタなどに住み着き、この両都市が勢力を強めていった。

1886年、イギリス王立ニジェール会社(英語版)軍の進撃により、ヨルバ人はイギリスの支配下に入った。


最後の「イギリスの支配下」というのがちょっと剣呑で…ただ単に「圧政の被害者」とかと言い切れるか。一般的に、植民支配国の支配下に入った、しかもキリスト教化された現地少数派は「侵略者の代理人/傭兵」的な立場に置かれることになりがちで…しかも、独立回復後はそれが原因で憎まれたりも…



だからむしろ、出身国はそうなのに、イスラム的な慣習などには怒りがあるようで…というか、日本の中で、二世三世のそういう慣習や教義との距離感が描かれてる。「嫌な顔」はされるけど、それが絶対否定というわけではないし、「恋人が豚肉を食べるのは嫌だけど自分はヒジャブは被らない」みたいなグラデーションがある。

無敗のふたり
無敗のふたり
無敗のふたり 外国ルーツ


そして最初の「ヨルバ人と日本人のミックスは最強」は、別に科学的根拠があるではない思い込みであり、悪くいけばそれこそ人種優越論や排外主義に繋がるだろう、というツッコミがある。
しかし、それを心のよりどころ、誇りの源泉としていた時、それは責められるのか???

無敗のふたり

しかし、見た目や体格で、社会の目は……

無敗のふたり

そして、こういう人が、もし挫折、道をたがえたら、「乱暴者の不良・アウトロー」になるかといえば、そういう人物ばかりではない。
日本社会に生まれ育っているのだ、当然「海外二世の引きこもり」も出てくるだろう。

無敗のふたり ひきこもり ヨルバ人

この引きこもり?の弟も、かつてはスポーツエリートの卵だったらしいが……




そしてさらに!!
その親も、大変に苦労して日本での抑圧や貧困に耐えている、とかとは限らない。
むしろ世界を飛び回る、ルーツの国では上流階級の超エリート、その目から見れば日本はワンオブゼム、どころか「落ち目の国」を日本を見下したりしてる(既に自分は日本を離れている)のだ。

無敗のふたり 45話

そして令和のヴィランNo.1 迷惑系配信者の魔の手が迫る……。

無敗のふたり 迷惑系YOUTUBE

で、こんなキャラだが、そもそも主人公ではない(爆笑)。
次の対戦相手キャラ、その人物像を丸々一話使って描くのだ。効果的だが、昔の雑誌連載的にはそういう回の人気が落ちたりするらしいな…オールラウンダー廻でもやってたけどさ!!!

「影の薄い主人公」の系譜に、やはり遠藤浩輝の格闘技作品なら躍り出るのかもしれない
そういや主人公の名前覚えてない・・・・・・・・・


すでに5巻か。マンガ大賞の範囲は「既刊8巻まで」だったな。今年あたり受賞してほしいが…


そして偶然、次の回の無料公開日だったらしい。46話
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