江戸期に既に、しかも民間で情報屋などという商売が成立していたとは
— まとめ管理人 (@1059kanri) 2025年12月30日
幕末大江戸のおまわりさん https://t.co/MaldUUtgeZ pic.twitter.com/1jAwQoyENx
藤岡屋日記ですね。お上の広報から巷の噂話まで玉石混交のあれやこれやを書き物にしてサブスク会員に売っていたというw
— ののまる (@nonomaru116) 2025年12月30日
ホントにやってることは現代と変わらないですねw
— まとめ管理人 (@1059kanri) 2025年12月30日
情報という言葉がない頃から(まあ明治時代に「事情の報せ」から出来た言葉のようですが、intelligenceやinformationの意味はもっと後)こういう「話」の価値を見出して商売にした人がいた、ってのも面白いですね。
— ののまる (@nonomaru116) 2025年12月30日
藤岡屋由蔵は神田御成道の古書店とありますが、実態は下駄屋の軒先を借りた露天商。茣蓙の上に煤けた雑書を形ばかり並べ机代わりの素麺箱で一日中書き物する姿から「御成道の達磨」また「御記録本屋」と呼ばれました。
— 司史生@なんとか生きている (@tsukasafumio) 2025年12月30日
「本由は人の噂で飯を食い」と川柳にも読まれ市中周知の存在だったようです。
歩く週刊文春的なw
— まとめ管理人 (@1059kanri) 2025年12月30日
それが座ったまま全く歩きませんこの達磨親父w
— 司史生@なんとか生きている (@tsukasafumio) 2025年12月30日
いかにもRPGに出てきそうなキャラなんですよね。
使い勝手の良さといい小説やドラマに登場しておかしくないんですが、ほとんど出てこないのが不思議なくらいです。
一種の妖怪ですねえw
— まとめ管理人 (@1059kanri) 2025年12月30日
藤岡屋は明治に入ると、場所を借りていた下駄屋夫婦に大量の記録一切を渡して生国の上州に引退、以後の消息は全く不明というあたりも何やらモノノケっぽいところがあります。
— 司史生@なんとか生きている (@tsukasafumio) 2025年12月30日
いや、いくらなんでもね…
たとえば時代小説の作家が、
「なんかこう、江戸に週刊誌的な存在があったほうがいいよね。どこかに『情報屋』がいて、あらゆる公式情報や町の噂を収集して、それを会員たちが回し読みしてて、そこが情報源になって、記録として残されて…」
とか言ったら、普通の編集者なら
「先生、それはさすがに都合がよすぎて、リアリティのない設定になっちゃいますよ。ハードボイルド小説に出てくる、刑事と顔なじみのホームレスの情報通とか、なろう小説の『ギルド』じゃあるまいし」
とか言うと思うんだ。
しかし、実在して、記録が残って、それが現在の小説やドラマなどにバンバン引用されまくっている……というのだから、まったく江戸文化の強靭さというか多様性というのは驚くべきことで…他の国や文化にも、絶対こういううわさ話が集まるところはあったはず…噂話とおしゃべりは、いつの世もかわらぬ庶民の娯楽であろうけど、それが文字として記され、その写本や原本が残るかどうかはかなりの運だろう。日本は、それだけでも運に恵まれた。
そういえば、同様に
「隠密が日本全国の大名の評判や性格を調べて、一冊にまとめて幕府に報告した本が存在するぅ?そんなね、ご都合主義のラノベ的な史料が…えっ実在するの?」となったことが数年前にあったな。「土芥寇讎記(どかいこうしゅうき)」…
磯田道史が紹介本を書いたんだ
水戸黄門は、名君ではない!
史学界の俊秀が、新潮新書『武士の家計簿』につづいて世に問う新たな歴史像。
幕府の秘密文書による生々しすぎる大名の素顔。
史料「土芥寇讎記(どかいこうしゅうき)」──それは、元禄時代に大名の行状を秘かに探索した報告書だったのか。名君の誉れ高い水戸の黄門様は、じつは悪所通いをしていたと記され、あの赤穂事件の浅野内匠頭は、女色に耽るひきこもりで、事件前から家を滅ぼすと予言されていた。
各種の史料も併用しながら、従来の評価を一変させる大名たちの生々しすぎる姿を史学界の俊秀が活写する歴史エッセイの傑作。「土芥寇讎記(どかいこうしゅうき)」…元禄期に書かれた書物。幕府隠密の「秘密諜報」で、公儀の隠密が探索してきた諸大名の内情を幕府の高官がまとめたもの、とされる。当時の大名243人の人物評価が載っている。現存するのは一冊のみ。
あと、前近代、庶民が政治に参加できない時代は、庶民のほうも政治なんて雲の上の話として関心が無かったろう…ということはなく、もちろん生活に政治は密着もしているけど、おそらくはエンタメとして「偉い人のあれこれ」「政局、政争」のたぐいも庶民は消費したんだろうと思うね。安定した江戸幕府の統治下ではなおさらに。

本題に戻って…こんな貴重な史料があり、それがいろんなネタもとになっているならそれなら、上のツイートでも語られるように
「藤岡屋由蔵」
の名前がもっと知られてもいいだろう。「べらぼう」で、蔦屋重三郎という知る人ぞ知るマイナーな人物が、江戸期の文化、記録、人情の語り部として大河ドラマの主人公になり、その名は不朽のものとなった。なら藤岡屋の名前も、そこから派生して興味を持たれてもいい。
ウィキペディアでははなはだ記述が少ない。不肖わたくしめも少し増やすお手つだいをあとでしておこう。
ja.wikipedia.org
2021年に、彼が主人公の時代小説が出ていた、ようだ。
江戸の町に、世の理不尽と戦う「情報屋」がいた!
その名は、藤岡屋由蔵――。神田旅籠町の一角で、素麺箱に古本を並べ、商売をするこの男が、古本販売を隠れ蓑に売っていたのは、裏が取れた噂や風聞の類。それを買いに来るのは、喉から手が出るほど“情報"がほしい各藩の留守居役や奉行所の役人だった。
由蔵が己の仕事として心に刻み込んでいたのは、真実を見極め、記すこと。
筆一本で戦う由蔵のもとに、ある日、幕府天文方の役人が逃げ込んで来る。その役人は、日の本を震撼させたシーボルト事件に絡んでいた。しかしその騒動のとばっちりで、由蔵の手下が命を落としてしまう。
手下の理不尽な死を許すことができない由蔵は、真実を暴くため、動き始めるのだが……。天下を揺るがす陰謀に、“情報"で挑んだ男を活き活きと描く傑作歴史小説。
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