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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 報道、記録、文化のために

「アオイホノオ」実写化、膨大複雑な「本人の許可」はどう取ったか?⇒島本和彦本人に電話させた(笑)~資料見つかったので紹介

時々、話題にしながら、肝心の部分の資料を見つけられなかったんだが、最近蔵書の中から出てきたので紹介しておきたい。


島本和彦先生の出した「同人誌」の一環である。
・表題は「アウェイホノオ」。撮影現場、制作現場では原作者の俺が「アウェイ」だったとの意味。

※全4巻らしい

アウェイホノオ

・当然ながらアオイホノオの放送年…の発行だったと思う。奥付ちゃんと確認しないと
・当時、当方の知人にコミックマーケットの参加者がいて、送ってくだすったもの。そこ以外でいま、どうやったら買えるかどうかはわかんない…



自分は、ここで読んだ挿話を
「他人のフィクションや設定、あるいは見聞きした他人の言動を、自分の物語に登場させる」
「その時に許可を得る」といった事例に関して、何度も便利な「観測地点」の一つとして思い出すのです。だからここに保存したいし、皆さんも共有したい……


さて…本来なら猛烈に面白くてぜんぶ紹介したいし、ほんとは全部紹介しないと話がつながらないんだけど、そこはやむを得ず


・島本の仕事場に、福田雄一がやって来た。
 
・島本視点「この男はいつも私の作品を映像化したいと言って、実現せずに私をぬか喜びさせる男だ!」(※でも「逆境ナイン」の実写化実績は当時あったんです)

・しかし、「アオイホノオ」ドラマ化の話が始まる…それも1丁目1番地にして最大の難関、「登場人物の許可」。そこで福田はとんでもない提案をする……

アウェイホノオ


・前代未聞の発想だが、日本の巨悪(笑)デンツーからも「是非」とのお願い。
「一番手っ取り早いし。そもそもみんなの連絡先知ってるし(福田)」

アウェイホノオ


岡田斗志夫の反応。まず「自分を出演させろ」って話になり「そもそも了解なんですか」と(笑)

岡田斗志夫

・芸大の同級生・高橋さんは、ドラマ登場の許可とかより原作中の、1号ライダーのマスクの色に関する言及のほうが気になったらしい(笑)。いやどうでもいいよ(笑)

アウェイホノオ

その他、これまた最近の話題につながるが、福田雄一氏はメディアの話題を番組に向けさせるため、記者会見で島本和彦氏の言動をおもしろおかしく膨らませることを辞さなかったらしく、ね(笑)

島本和彦

しかし、あらためて見ると、「原作は島本和彦氏の人脈・人徳あってこそ許されてる。もう一度許可をテレビ東京福田雄一電通サイドからとろうとしても難航必至だろうから、島本氏が『直接』再度許可を取ったほうがいい」
というのは実に何というかリアリズムで、こんな大胆な(そして厚かましい)ことを思いつき、実行した福田雄一氏のプロデューサーとしての手腕に、再度敬意を覚える。



許可とか容認とか黙認とか(笑)、こういう関係性がないと何もできないよ、ということでもあるのだろうな。
そういえば最近、異世界なろうものでも「自分の得意なのは魔法とか武術でなく『人脈』なんです」みたいな昭和サラリーマンみたいなやつがあるらしい
あ、これだ


一方で、アメリカ映画では「実録映画は本人の許可がそもそもいらない。それがフェアユースだ」という原則が有り、その結果数々の傑作が生まれているのだから、それもまた一つの道だろう。




www.youtube.com


「PRIDEの映画を撮りたいんですが!登場する選手やスタッフの許可が必要なので!」
みたいな話になったら
石坂徳州先生にやっていただくのが一番手っ取り早いんですよ!!」って話になっちゃうがな(解説は略す)