で、あるか。
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――2期目のトランプ政権になって何が起きていますか?多くの科学者たちが不安を抱えています。連邦政府から才能のある人材が次々と排除され、専門知が失われてしまいかねない状況です。研究費の申請などを担っていた人たちも減らされて、手続きがままならなくなる。こうした間接的な影響をこれからすべての研究者が受けることになります。
ある政府系の研究機関では、科学者の10%が解雇されたと聞いている。今後、大学への助成金がどれだけ減らされるのかわかってくると、大学の研究者も安泰ではいられないと心配しています。つまり米国では今後、大量の専門家の失業が明らかになるのです。これは日本や他国が才能のある人材を雇う大きなチャンスです。もし私が大学や会社を運営する立場だったら、一刻も早く人材確保に走るでしょう。
(略)
――米国にとって代わる国は?中国は明らかに最も大きな科学への投資を行っています。彼らは最高水準の科学的成果を上げているといえます。もうすでに、中国から出される科学論文の数は、米国を含むどの国よりも多くなっています。そしてやがて、サイエンス誌に発表される論文の数でも中国は米国を上回るでしょう。これは以前から起きていた事実です。
私の前々任の編集長は2013年に就任し、中国からの質の高い研究論文をサイエンス誌に増やそうと取り組みました。当時は中国からの論文は毎号1本あるかないかでしたが、彼女が退任した16年にはサイエンス誌の表紙を4度飾りました。このままのペースが続けば、5年後には中国からの科学論文が米国よりも多く受理されるだろうと見ていました。例えば材料科学のような分野では、中国はすでに世界のリーダーになっていると言えます。
