連載が始まった時、お題にする映画は見た事がなくても誰もが聞いた事はある映画にしようと思っていたのに、最近は邦高洋低が広がりすぎて、もしかして年寄りしか知らないマニアックな映画ばかり扱う漫画だと思われてるんじゃ…と心配だけどまだまだ頑張る「木根さんの1人でキネマ」の第1話(1/5) pic.twitter.com/CzJI3Q5HMo
— アサイ・1人でキネマよろしくね (@asumithi) May 3, 2023
い…言われてみれば!!
いや、自分もとある協力者の力を借りながら、これは観とけ!な作品が地上波・BSでやるとここで告知してるじゃん。
だけど、2004年以来やってると、もうその映画が6巡ぐらいしてるのね(笑)。……で、どう考えても客観的じゃなく、自分の偏った判断で紹介してると認めざるを得ない。
いや、それでもマシやねんで?
というのは、我ながらだがレーザーディスクが出始めのころとか知ってるの。
その時って、「往年の名画」が中心で、それが100作ぐらい紹介された、ブック仕立てのパンフとかが無料で家電屋で配られてたの。
それを、LDはおろか家にビデオのない哀しさで、何度も繰り返し読んで(実際の映像見てないのに)脳内上映してたの。
だから、ハリウッド白黒時代の名作の概要ぐだい覚えてるの(笑)
その流れで和田誠、淀川長治、小林信彦らの……「作品見られないんだからネタバレしてもいいはずだ!」精神にあふれた著者たちの映画紹介本をたくさん読んだから、まだ最後の「映画を古典教養的に権威づけられて、旧作から教わった世代」だと思うんですわ。
そのあと、「TSUTAYAによって実物が見たいもの見られる世代」「WOWOW、BS普及世代」になり「配信見放題世代」になり………
「BTTFなら誰でも知ってる筈」「スターウォーズが一般常識の筈」「ターミネーターは2が最高傑作なのはお約束」とか、そんなのあと10年もつかもたないか、じゃないだろーか。
すでに木根さんでも、「007」がネタだと勝手に「また古い、マニアックな……」とか思っちゃうからな。勝手なもんだ。
しかし、そこに「日本映画が、アニメを中心に観客動員で洋画を圧倒する時代」が加わるとは思わなんだ。
木根さんの1人でキネマの明日はどっちか…そりゃ、「まず新作を描け」だけどな(笑)