放送してから一週間は、NHKプラスで配信されるでしょう。
この落語、以前も紹介してます。
もちろん話し手ごとに違う訳ですが、古今亭志ん生版のテキストで。
えっ、なに、もう煮えてきたの? もういただけるの?この?
んふふっ。
もう大丈夫だそうですよ、いただけるそうですよ。
ええ、 この音がたまらない。こういうものが煮えるときにゴトゴトゴトゴト……ん、この音を聞いてるだけで、あったまってきます。
はははははは。
じゃあ やろうか。 じゃあ一つ、皆さんに箸を…。えっ、箸はそれしかないの?
しょうがねえな、じゃあ回しっこでいこう。回しっこ。
じゃあ先生どうぞ。ええ、ええ、遠慮することはありませんどうぞ。
(先生)ああ、そうですか。おそれいります、それでは皆さんお先に失礼します。
実をもうしますとな、わたしは今日初めて、このシシ(肉)というものをいただきます。
話には聞いてるんでございます。たいへんに体にいいとは聞いておりますが…
ははあ。
ふーーっ、ふーっ、ふふほほふ。・
ん、んーーっ、なるほど 、これはまた。・・・いやあ、大変に美味でございますな 。うーん、これはいい。さっそく明日、娘に買わせましょう。
ほふほふほふふふふ
いいですなあ!!!!!!!こりゃあ!!!!
また色合いといいなんともいえません。へえへえ。いやあ、いいものを教わりました。
またこうして、皆で鍋を食べているというのも、風情があるものですな。
いや、お座敷で食べたりするのもまたけっこうですがこうした番小屋でね、んふふふふ。よろしいですなこれは。
「番小屋で シシを食べてる 火の回り」
「木枯らしや ししなべの音 ゴトゴトと」
(※中略。このへんで、次に回せと怒られる。次の人が箸を入れる)
恐れ入りました。ねっ、 いい味加減だよ。
甘くなく辛くなくね。それでなきゃいけない。
これねぇ、猪の肉ってのは豪気なもんだね 熱いのを口に放りこんでもやけどしない。
ふほふほほほふふふうふ。
さっ、いきましょう
(※と、次に回すが、この人は「シシ肉はどうも、葱だけいただきます」、という。だが…)(続き)27分ごろから。
さっ、伊勢屋さん、いきましょう。
いや、私は、私は,…
おや、お肉はいけませんか?
いえ肉がみんな行けないってわけじゃないんです,
鳥などはいただくんでございますが,
どうも猪(シシ)というのはね,あの姿を思い浮かべますとね、とてもじゃないけど食べる気にはならないんですが…
私はね、ねぎが好きなんですがな、ネギをいただいてよろしいですかな。
結構ですよ、さあさあおやんなさい
ありがとうございます
私はねぎというものにこれ、目が無いんでございます。いつも家でいただいてますが、よく煮えてないとだめなんで。
これ、ね、これだね。
もうね、好きな方になるっていうと「生煮え加減がいい」ってんですが、私はどうもあれツーンとしていけませんですな。
それに歯も悪いもんですからやっぱりね、よく煮えたとろっとしたのがいいんです、こういうやつが。こういうのが。いいですねこれはどうもね、
何でございますな。
よく煮てね、とろっとしてねそういうのがいい。あまみがありましてね、結構なもんですよまあいいですな、どうもね、このネギは……
あれっ、
これね、こういうの(※まだ生煮えで、筒状の形がそのままあるもの)はいけないんですが…まぁ好きですからいただきますがね。
骨を折るんです、食べるのにね、どうも。(もごもごもごもご、うっ、うっつFlkjhgいhjk;lだsh)
どうしました?
だから、私は嫌だってんだ。ええ。
無理に噛むと、芯の中の熱いのがぴっーと飛び出す。それで喉にとーんと付き当たる。
やっぱりよく煮えてねこういうもの。
よく煮えているのがよろしいんです、
よく煮えてね…
ネギてえもんはね……。
どうでもいいけど伊勢屋さんさっきから拝見してるとね、ネギだネギだと言いながら、ネギとネギの間に肉を挟んでますな。
見っかりましたか。
寒い季節には、この話。