英国世襲王政の真髄をみた気がします。中・東欧選挙王政では、君主の死去から次王戴冠式までの間に必ず公的な空位期が存在し、戴冠式が即位日となりました。しかし英国では、エリザベス2世死去に際してすでに嫡男に王位が転移しているという前提で、首相が新国王チャールズ3世への神の加護を祈願します
— Tatsuya NAKAZAWA (@NakazawaTatsuya) September 9, 2022
「国王は崩御された。新国王万歳」という有名な皮肉は、いつごろから言われ始めたのだろう。https://t.co/WvzwAE2REK
— INVISIBLE DOJO (@mdojo1) 2022年9月9日
カントローヴィチによれば、固有名詞を省いたle roi est mort! Vice le roi! が最初に現れたのはおそらく1515年だそうですが、元々は1422年、英国王へンリ5世かシャルル6世から認められていたフランス王位継承権を息子のヘンリ6世が確実に継承するたの手段だったとのこと。皮肉ではないと思います。 https://t.co/j5lEad6uqo
— 小鮒史子 (@fumikoamber) September 10, 2022
『王の二つの身体』のこのへんに詳しく書いてありました。 pic.twitter.com/QzuILiJiuN
— 小鮒史子 (@fumikoamber) 2022年9月10日
わが国の今回の御代替わりの儀式は、「退位特例法」により、譲位・受禅践祚が完全否定。平成三十一年四月三十日 先帝陛下(現上皇陛下)のご退位、令和元年五月一日 天皇陛下のご即位とあえて「空位」をつくる皇室伝統に反する儀式を挙行し、「世襲」概念を形骸化。他国の事例は参考になります。 https://t.co/pQe8LqD95W
— ミール (@akilandmark) 2022年9月9日
退位礼正殿の儀から翌日の剣璽等承継の儀まで約十七時間半、時の政府により剣璽が簒奪され宮内庁の金庫に保管されたのが真実なら、由々しき事態ではないのか。https://t.co/Gqw6CHSMQ0
— ミール (@akilandmark) 2022年9月9日
【後醍醐天皇「神器の與奪を許さざるの詔」】神器は歴朝相承け、親ら受授する所にして、時に或いは亂臣ありといえども、未だ恣(ほしいまま)に相與奪したることを聞かず。
— ミール (@akilandmark) 2022年9月9日
(訳) 皇位の御璽(みしるし)である三種の神器は、歴代の朝廷が継承し、 天皇御自ら授受されるものてある。時に不忠の臣もいたが、勝手にこれを授受し奪取したということをいまだ聞いたことがない。(杉本延博氏著『御歴代天皇の詔勅謹解』展転社p106~107)
— ミール (@akilandmark) 2022年9月9日
確かに神聖ローマ帝国とかは建前としては選挙君主制だったからハプスブルク家の時代でも神聖ローマ帝国が崩壊するまで皇太子はいなかったと聞いたことが。こういう時確実に王位継承順位第一位の王族が継承すると決まっている制度は強い・・・ https://t.co/JRSYFD47nU
— ヴォルケン (@volken_knight) 2022年9月9日
"King never dies(王は死なず)の原則"というらしいですね
— せみやしん (@shin_semiya) 2022年9月9日
1.議会によって厳密に王位継承順位は決められる。
2.先王死亡の瞬間、自動的に王太子の即位宣言が出て議会が形式的に承認する。
この手順を踏むので空白期間がほぼゼロという https://t.co/nTdteuyl5J
世襲の順位なりが何らか決まっているだけで避けられる騒動がありますね(なお #鎌倉殿の13人 https://t.co/dLVMQOorVC
— Tochiotome (@Shi2hu4) 2022年9月9日
常に電光石火に後継者が襲位してきたのは迅速に決定して玉座に座らせないとブルボン家やらハプスブル家やらの遠い親戚が権利を主張しだして面倒になるという中世からの教訓なのかもな。 https://t.co/11xbxtMZjk
— 七千夜叉 (@volantverba) 2022年9月9日
>le roi est mort! Vice le roi!
— INVISIBLE DOJO (@mdojo1) 2022年9月10日
というんですね。原文知らなかった
「間髪入れず王位継承をしないと横やりが入るから」が理由だとすれば実に合理的かつ、みもふたもない…。https://t.co/RGgHlUAXBC
私も読み直して初めて覚えました😅 中世までは王位継承に塗油が必須の場合の数がありますから、王権に対する教会権力の介入を排除する側面もあったようです。
— 小鮒史子 (@fumikoamber) 2022年9月10日
ああ、ナポレオンからカール大帝まで直面した「教会権力によって国王の正統性を保障されることのプラス・マイナス」が絡んでくるんですか!https://t.co/pX9r2cFIon
— INVISIBLE DOJO (@mdojo1) 2022年9月10日
・・・と、この前のまとめにつながっていくのである。
さあ、しかしこっからがおもしろい、そして重要。(テキ屋調)
— gryphon(まとめ用RT多) (@gryphonjapan) 2015年11月8日
以下の画像はムロタニ・ツネ象版の「世界の歴史」だが、カール大帝の戴冠は「今日項羽がいきなり不意打ちで戴冠させた」「大帝はそれがちと、気に入らなかった」という描写なんです 。 pic.twitter.com/j79VsOkwN6
……どこの国でも現実の背後に「たてまえ」があり、その「たてまえ」と「現実」とには誤差がある。
従って現実が同じでも「たてまえ」の方向は全く逆で、「現実」を「たてまえ」に近づけていけば、日本と全く正反対になる場合もあって不思議でない。
ハムレットの最後の台詞(せりふ)は「余もまた末期の一票を投じよう」である。
王政では父が死ねば子が位を継ぐ、これが当時の現実である。しかし「たてまえ」としては、あくまでも《王は選挙で選出されたのである》から、あの台詞が出てくる。
一方、日本では逆で、秀吉はあくまで実力で関白になったのであって、家柄のゆえ関白の位を受け継いだのではない。しかし秀吉は、「たてまえ」としては、関白の位を受け継いでいる。
それでも「関白は/位によると/聞きつるに/金にてなるは/これぞ金箔」という落首が記されたことは、「たてまえ」の主張であって、家系によらず実力でなったものは、関白とは認められない、金箔だということであろう。
一方は、実際には家系でありながら、あくまでも選挙という「たてまえ」をとる。
一方は、実際には実力でありながら、あくまでも家系という「たてまえ」をとる