偽議員バッジで外務省侵入 “偉い人の気分になりたかった”
2022年8月31日 14時24分
偽の議員バッジを着けて国会議員を装い、東京 霞が関の外務省に不正に立ち入ったとして、22歳の容疑者が警視庁に逮捕されました。
(略)
入り口にいた守衛は、バッジを着けたスーツ姿の容疑者を国会議員だと思い込んで呼び止めなかったということですが、その後、不審に思い、防犯カメラの映像を確認したところ、庁舎内をうろつく姿が写っていたため、警視庁に通報したということです。調べに対し「バッジはインターネットで買った。偉い人になった気分になりたかった」と供述し、容疑を認めているということです。
また「同様の手口でほかの省庁にも入った」と供述
ブクマもにぎわう。
[B! セキュリティ] 偽議員バッジで外務省侵入 “偉い人の気分になりたかった” | NHK
さて、この小ニュースを紹介した上で、以前も書いた「クロード・X」をもう一度歴史にとどめたい。
2回ほど、紹介している。
ニューズウィーク(切り抜きのため何年かは不明だが、文中を見る限り1995年?)
今年5月、フランスのエリゼ宮で華やかに行われた戦勝50周年式典。
そこで撮影された一枚の写真に、報道写真家たちはずっと頭を悩ましてきた。
ミッテラン大統領(当時)と、次期大統領に決まったばかりのジャック・シラクとの間に立っている人物が、誰だかわからなかったのだ。
先週、その正体がついに判明した。フランスの週刊誌によれば、男の名前はクロード・X。場外馬券売り場の元職員で、現在は年金暮らし。
生きがいは、招待されてもいない公式行事に忍び込んで列席者のふりをすることだとか。
爆弾テロの対策だけでも、警備関係者は十分いそがしいのに。
こういう「こっそり乱入系」の人間は「列伝」を作れるほどいる話。
ただ、その中でも頂点に立つであろう「クロード・X」 こと本名 Claude Khazizian 氏、また懐かしくなったので再度検索してみた。
どうも、フランスで彼にまつわる本が一冊出版されているらしい、とはわかった。
Monsieur Claude
Mais qui c'est celui-là ?
by Claude KhazizianSynopsis
Monsieur Claude... c'est ce monsieur... vous savez bien... qui se faufile partout, qui s’invite partout... Il a réussi, le 8 mai 1995, pour la commémoration du 50e anniversaire de la Victoire, à se faire photographier aux côtés de Jacques Chirac, de François Mitterrand et de tous les chefs d’État présents ce jour-là sur le perron de l’Élysée. Il s’amuse comme un gamin et ses blagues vous enchanteront. Vous verrez de quelle façon il s’introduit dans des endroits incroyables... et comment il y est chaleureusement reçu !
ムッシュ・クロード... それはこの紳士です... あなたはよく知っています... どこにでも忍び寄り、どこにでも自分自身を招待する人です.ジャック・シラク、フランソワ・ミッテラン、そしてその日にエリゼ通りの階段に出席したすべての国家元首と並んで。 彼は子供のように楽しんでいて、彼のジョークはあなたを楽しませてくれます。 彼がどのように信じられないような場所に足を踏み入れたのか...そして彼がそこでどれほど温かく迎えられたかがわかります!
さて、ここまでが限界。俺の能力不足。フランス語圏のネット情報には、それなりにもっといろんな情報もあるだろうし、何より本まで出ているらしいじゃないか。
しかし自分の力では、いま、ご存命かどうかもわからない。(彼が肩を並べて笑顔で写真を撮ったミッテランもジャック・シラクも、既に黄泉に旅立たれた)
もっと語学力や検索力があって、このアルセーヌ・ルパンの系譜を継ぐともいえる怪人に興味を持つ人がいたら、調べて情報を教えてください。
いつかは日本版ウィキペディアにも項目を立てたいものだ。(フランス語のウィキペディアには無いのかねえ…??本名「 Claude Khazizian」)