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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

東野篤子先生、戸惑う。「番組の欲しいストーリーに合わせられなかった」「『…という流れに持って行きたい』と、正直だったのは救い」


うーむ、これは東野先生がよろしくなかったかもしれない。

「研究者 上手も下手もなかりけり ゆく先々の電波に合わねば」と申します。(※申さねえよ)

そんなにね、上から全く注文が来ないってことはあんまりないようですよ。



それはそれとして「明日OA」というのは本日5月8日。その地上波放送というと・・・・・・・・もし夜の番組だとしたら

www.fujitv.co.jp
2022年5月8日(日) 22:00~23:15
ウクライナ東部反攻か…市民も抗戦▽戦勝記念日に何が起きる?ロシア化で激変する街▽プーチン氏の愛国戦略▽“何でも固める男”厄介物の軽石を土産に…逆転物語

【キャスター】 宮根誠司  三田友梨佳(フジテレビアナウンサー)  【ゲスト】 木村太郎(ジャーナリスト)  岸田雪子(ジャーナリスト)

www.tv-asahi.co.jp


すでに放送も終わった、朝の番組も含めると絞り切れないな・・・・・・うーん



10年前に書いた記事を思い出す
m-dojo.hatenadiary.com

最近読んだ(再読した)本で、そんな話があったのでついでに紹介を。発売当時はけっこう話題になった「絵はがきにされた少年」というノンフィクション短編集です。
あ、文庫にもなっているのか・・・

日本人が忘れた清涼な魂の物語。
今なお、被差別、貧困に満ちたアフリカ。しかしそこには、足ることを知る、純朴な人々が生きている。放っておけば砂塵のように消えてしまう彼らの存在を、言葉を、作者は温かい目で掬いあげ描く。第3回開高健ノンフィクション賞受賞作。

表題作は、話としてはこういうことだ。新聞社のアフリカ特派員であった著者は本社から「情報と20世紀」というテーマで依頼を受ける。
そのときの本社の要請。

「情報だからよ。こう、ジャングルの村みてえなところで、原住民がインターネットやってるとかよお、いろいろあるだろう。ケータイ使ってるマサイ族の話とかよお」(※原文ママ

さらに条件がつく。

「あさっての夜あたりまでに、とりあえず、原稿もらえるか・・・(略)おめえならできる。だから、おめえに頼んでんじゃねえか、おい。何とかなるだろうが、あぁ?」(※原文ママ

そんな取材要請に対して、レソト王国のインテリ老教師をつかまえたものの、あまりインタビューは面白くない・・・しかし別れ際、その老教師はふと思い出し、「自分は、子供の頃1回だけ写真に撮られたことがあるんですよ」と一枚の写真を見せる。。
それが・・・1934年に撮影され、絵はがきにされた「クリケットで遊ぶアフリカ人のこども」(レソトは英国の植民地だった)の写真だという。1934年だからカメラもまだまだ未発達で、ポーズの注文などはまあぶっちゃけ、やらせみたいな感じだったとか。ただ当時は、それがそもそも「写真機」であるとも知らなかった。
彼は「それが絵はがきになった」という連絡なども受けず、第二次大戦後の1945年。英語教師として収入を得て、雑貨店で「つけで買い物ができる」という栄誉(アフリカでは相当なことなのだ)を得た彼がその手続き中、偶然店に飾られた自分の11歳の姿におどろく。そうか、あれが写真機だったんだ!!
そして彼もその絵はがきを入手し、引き伸ばして家の壁に飾った。
という、話。


・・・を取材した著者が報告を入れると、本社がいう。

「なかなか面白そうじゃねえか、え?・・・ただ、なんていうかなあ、そのじじいの話だけじゃ、ちょっと弱えわな。見出しどころっていうとどんなだ・・・問題はそこ(老教師と写真)にどういう意味があるかだな。意味づけだよ、意味づけ。こう、やっぱ、悔しいとかよお、踏みにじられた気持ちっていうのかなあ、差別されたアフリカ人のよお・・・」
 
(作者「いや、とにかく嬉しかったみたいですね」)
 
「いや、それだけじゃねえだろう。そりゃいろいろ、おめえ、言いたいこともあるんじゃねえか。ブリティッシュの連中によお。大体、あいつらはごう慢なんだよ。アフリカ人の怒り、怨念ってものも相当なもんじゃねえのか、え? その辺の、ま、虐げられてきたアフリカ人の感情の機微っていうか、こう、人間の心のひだ、みてえなもんを描くのが、おめえの仕事じゃねえのか、え?」