大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、アニメ「平家物語」放送なら、再度大きく、この時代の映像化の歴史にも光が当たるだろう。
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平家物語が頻繁にTLに出てくるので思い出したエピソード
— 鳥居 (@shinmeitorii1) February 17, 2022
1966年の大河ドラマ「源義経」で、壇ノ浦、敗れた平家方の女官たちが入水するシーンの撮影。
飛び込んだ女官たちが水中を沈んでいくカットを撮りたくて、当時草創期だったシンクロの選手たちに装束を着てもらい撮影に臨んだ。(続く)
撮影が始まり、女官役のシンクロ選手たちは、次々に水に飛び込んだが、いっこうに沈んでくれない。スタッフがみなさん潜ってください〜とお願いしたら、着ている装束で、浮き輪のように浮力が生じてしまい、まったく潜れないのだという。
— 鳥居 (@shinmeitorii1) 2022年2月17日
考えたすえ、鉄板を用意し胸にあてオモリにし、その上に衣装を着こむことで水底に沈んでいく女官たちのシーンが撮影できたという。
— 鳥居 (@shinmeitorii1) 2022年2月17日
史実でも建礼門院徳子や女官の多くが入水を試みるが死にきれず救助されてる。
つまりは着物のため沈めなかったんだろうとドラマ撮影により歴史の一場面を垣間見た逸話
書名は忘れてしまったが、「源義経」の演出だった吉田直哉氏の著書にあり、とても印象に残っているエピソード。
— 鳥居 (@shinmeitorii1) 2022年2月17日
大河ドラマ「源義経」は総集編が保存されていて、この女官たちの入水シーンも映像が残っている。水の中、ゆらゆらと衣をなびかせ漂うように沈んでいく姿は美しく幻想的でした。
— 鳥居 (@shinmeitorii1) 2022年2月17日
平知盛が碇を担いでとか、二領の鎧を重ね着して入水したというのは、理にかなったことだとわかる。
— 鳥居 (@shinmeitorii1) 2022年2月17日
「見るべきほどのことは見つ」と言い放ったあと、波間にプカプカ浮いてたらサマにならないもんね。
「源義経」、主演は四代目尾上菊之助(現尾上菊五郎)、静御前は藤純子(富司純子)
— 鳥居 (@shinmeitorii1) 2022年2月17日
この作品の共演がきっかけで結婚されたので、これがなければ寺島しのぶさんも尾上菊之助さん(カムカムのモモケン)もこの世に存在しないのだ。
演出の吉田直哉氏は、前年の「太閤記」に続き2年連続で全話演出を担当。また「太閤記」で主役だった緒形拳さんは武蔵坊弁慶役という主要キャストで、こちらも2年連続の登板。
— 鳥居 (@shinmeitorii1) 2022年2月17日
昔の大河、無茶しやがるぜ。
NHKのサイトで、壇ノ浦のシーンはないけど、弁慶立ち往生は見られる。
— 鳥居 (@shinmeitorii1) 2022年2月17日
大河ドラマ 源義経 | NHK放送史(動画・記事) https://t.co/VOwUxBrlRb
「源義経」残念ながらNHKオンデマンド配信はなかった。代わりと言ってはなんだが吉田直哉氏の前作「太閤記」はオンデマンドで見られる。(現存する一話分)
— 鳥居 (@shinmeitorii1) 2022年2月17日
「信長を殺すな」と助命嘆願が殺到し本能寺の変が当初の放送予定より2ヶ月延びたという伝説
第四十二回「本能寺」 https://t.co/vyarzltc9v
で、その「太閤記」で助命嘆願が殺到した織田信長役の高橋幸治さん、最推しの俳優さんなんで、ここでもすかさず推しておく。 https://t.co/nijM3u07QP
— 鳥居 (@shinmeitorii1) 2022年2月17日
吉田直哉氏が2008年に亡くなった時、NHKは NHKアーカイブスで追悼番組を放送していた。「テレビの可能性・吉田直哉が残したもの」
— 鳥居 (@shinmeitorii1) 2022年2月18日
ドキュメンタリーや大河ドラマに吉田氏の仕事が与えた影響は計り知れない。https://t.co/UHYlIzKzWV
吉田直哉さんの著書やエッセイ、テレビ草創期の興味深いエピソードだけではなく面白い話がいろいろあった。今、手元にないのでうろ覚えなんだけど。
— 鳥居 (@shinmeitorii1) 2022年2月19日
例えば子供の頃、父親(病理学者の吉田富三)が水槽で飼育していたオオサンショウウオが大雨で冠水し逃げ出し、近所で怪物が出たと騒動になったとか
FF外から失礼します。
— Vuvan (@Vuvantom) 2022年2月18日
まだ学生の頃バイトでNHKのドキュメンタリー(番組名:ドキュメント昭和)を手伝ってました。その時に初めて直哉さん(皆さんがそう呼んでました)にお会いしましたが小柄ですが芯がどっしりした感じの歩く頭脳のような方でした。
はじめまして。
— ゆきや(表) (@SinonomeYukiya) 2022年2月17日
人間はそのままでは水に浮きますが、重い着物を着ていたら沈むと思っていたのですが、逆なんですね。
貴重なエピソードをありがとうございました。
ぼくも大好きなひとだし、この話を読んでいるので、口を挟んだ。
自分はこの話、吉田氏の「思い出し半笑い」という文庫本で読みました。
— INVISIBLE DOJO (@mdojo1) 2022年2月17日
ただ、そこでの続きの記述は「あるベテランスタッフは、『たぶん平家の女性は「そのままだと沈まない」とわかったうえで飛び込み、救助を待ってたのでは』とシビアなことを言っていた」という…(笑)https://t.co/2A4MFzkcvf
「太閤記」は信長除名嘆願も有名ながら、初回に現在との歴史の繋がりを象徴する新幹線画像を入れたら「時代劇で新幹線?放送事故だ!」と大騒ぎになり、その後「斬新すぎるドラマ演出をした場合は、放送管理担当者に一報を入れよ」というNHKの新規則ができたという(笑)https://t.co/DOvRnQTTnF
— INVISIBLE DOJO (@mdojo1) 2022年2月17日
※信長除名嘆願→「信長助命嘆願」ね。
吉田直哉氏の本は、なにしろテレビ創成期の人なので、試行錯誤の珍談奇談もあれば、超有名人の横顔なども良く知っている立場から描かれる。「映像」の意味についてもいろいろ考えてる人だ。
つまりは超絶面白い。
司馬遼太郎や山本七平との親交も厚かった。
吉田氏の「NHK卒業制作」が、司馬遼太郎の一人語りをドキュメンタリーにする(「脳内の思考」の映像化に興味があったという)「太郎の国の物語」で、それが活字化されてベストセラー「明治という国家」になった。
その後書きで、吉田直哉という人物がいかに端倪すべからざる知性の持ち主か、ということが語られている。
だから吉田直哉映像作品に、自分個人としてはギリギリ間に合った、ということになるのかな。
ただ、そういうわけで文章は彼にとってはあくまでも余技、副業だ。
亡くなって14年、もう本が再版を重ねたり、再度ベストセラーになる、というのは正直考えにくいだろう。
だからこそ、こういう貴重な話題の盛り上がりの時に、
光を当てていきたい。
自分がもし、埋もれた良書を細々と電子出版か何かで売り続けたい…という、文化的活動兼商業活動をしたいなら、まっさきに再発売したい著者のひとりだ。
だからこの機会に、興味ある人は読んでいただきたい。
岩波新書でも書いてたな。このへんならまだ入手可能かな?
「吉田直哉」もっとやまほどエピソードがあるのに貧弱だな。あとで追加しようかな。
ただ、そのためには上記の本を、本棚から探すという難作業がある。
ja.wikipedia.org
そしてこのブログで、「吉田直哉」について触れている記事の一部。
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