若き日の俳優中村メイコさんは困ってしまった。結婚することが決まったと、ボーイフレンドの一人だった永六輔さんに伝えたら、泣かれてしまったからだ▼公衆電話から作家の父に電話すると、こう助言された。「『上を向いて帰りたまえ』と伝えたまえ。『涙がこぼれないように』とね」。そのまま永さんに言ったと、著書『もう言っとかないと」にある…
天声人語に引用された中村メイコ氏の「上を向いて歩こう」創作秘話に、
初めて乗った飛行機は戦闘機、初めて乗った船は潜水艦
親友は美空ひばり、初恋は吉行淳之介
84歳で芸歴82年、生涯女優……
スーパーおばあさんの、スーパー人生!友人知人が鬼籍に入り、戦争のこと、芸能界の黎明期から現在まで、そこで活躍していた才能ゆたかな盟友たちのことを語れる人がいなくなった。彼らが活躍していた頃には話せなかったこと、秘めた恋、スキャンダル、そして介護生活も経験した家族への思い……。
古舘さんに全部話したから、あとは死ぬだけーー
古舘伊知郎
「メイコさんは〈生ける世界文化遺産〉!
メイコさんの話を聞いていると、菊池寛、黒澤明、市川崑、エノケン、森繁久彌、力道山、三島由紀夫、田中角栄……放送、映画、芝居だけでなく、文化、スポーツ、政治・経済と歴史上の人物、昭和史を飾る人たちの名前をごくごく自然に口にされています。メイコさんと神津善行さんの仲人は德川夢声さん、父・中村正常さんと母・チエコさんの仲人は菊池寛さん。それぞれの方々とかなり親密な関係にあったことに、驚天動地の思いがします」
しかし、これについて重要なツイートがなされた
#朝日新聞 がある人物の《妄想》をそのまま引用することに朝から腹が立って仕方ない
— 永麻理 (@ok_eimari) January 19, 2022
生前の父は嫌悪しながらもいちいち反論するのは同じ土俵にのることになるからと無視し続けていましたが「死人に口無し」をいいことに言いたい放題
我が家では長年の名誉毀損案件です#天声人語 pic.twitter.com/6jQK8OHizY
かいたひと
twitter.com
ja.wikipedia.org
中村メイコ氏が著書にそう書いてあるなら、それを「天声人語」が紹介するのは致し方ない。
当人が「生前の父は嫌悪しながらもいちいち反論するのは同じ土俵にのることになるからと無視し続けていました」という態度をとっていたなら、それこそ、それを考慮しようもない訳で。
だからこのコラムに、その著書から引用されたというのは致し方ないとして、今回、永六輔氏の娘という立場にある人物が、このようにtwitter上で証言した、そのことを出発点にして、中村メイコ証言と対比させればいい。
なにしろかなり古い歌な訳で、今となっては両論併記…「父は、あれを妄想だと怒ってた」「そんなことはない、私は確かに直接こういうことを体験した」の、言った言わない話になる可能性もある。
それでも、こう書かれて、歴史のためによかった。
実際の所、この話をいまウィキペディアに追加したいな、と思ったが、中村メイコ証言は活字となり、本として出版され、新聞に引用された。永麻里氏証言も、活字にならないとウィキペディアには記載できないんだよな…
だから、これを起点、スタ-ト地点にして、話題を「永六輔の娘が中村メイコ本の記述に対して事実でない、と反論」というところから始めたい。
そしてそれは共著者である古館伊知郎氏にも問われる問いではあろう。元報道ステーションのキャスターだ、何しろ。
元発言がどれほどクリアだったのかについて違いが出て来るが、「Aが〇〇と証言した。その証言は事実か」という部分では、年末のNHKのドキュメンタリーとも共通する部分はある。
余談だけど、これをかくためにウィキペディアを見たら
全日本プロレスにおいて、全試合終了後に場内に流されている。これは創設者のジャイアント馬場が20代の頃、アメリカ修行時代にホームシックになるとよく聴いていたことに由来する
ja.wikipedia.org
そうだったね、懐かしく思い出された。
会場の、興行終了後の客だし音楽文化は、同じく全日本プロレスの年末の世界最強タッグ限定「クリスマス・イブ」が有名だが、他の団体でも、イベントでもぜひやってほしいものであります。
www.youtube.com