『ある朝めざめたら、昨日の友は今日の敵だった。大国は小国を包囲した。
戦車は国境を越えた。宰相官邸は占領された。領袖たちは拉致された。戦車は放送局に迫りつつある。
「これが最後の放送になるでしょう。皆さんさようなら―」
何度私はこの声を聞いたことだろう。十年前に聞いた。百年前に聞いた。千年前に聞いた。』
「放送局」や「戦車」という言葉が入っても、それを千年前、百年前に聞けたと考えられるのが山本夏彦の慧眼である。
…という話を、自分は「武田氏滅亡」の紹介で、イスラム国崩壊になぞらえて書いた。
m-dojo.hatenadiary.com
その後、「今川氏滅亡」という本も出たんだね
その、イスラム国滅亡から4年後。まさに録画映像の再現のように、ほぼ同じことが起きている
それを各種情報から適宜紹介しているアカウントがこちら。
中国は、ターリバーンがカーブルを陥落させ次第その正統性を承認するつもりではないかとの記事 https://t.co/iLtowZci97
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) 2021年8月12日
米国は今後一ヶ月以内にカーブルの陥落と現政権の瓦解が起こりうるとの想定の下、「有事」の際に米大使館員と在留米国人を安全に脱出させるため、海兵隊員数千名をいつでも派遣可能な状態にしておくとのこと。
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) 2021年8月12日
https://t.co/YVGnl3Eqr6
これ、シビアすぎへん??
米国はターリバーンに対し、カーブルに侵攻する場合も米国大使館を攻撃しないよう要請 https://t.co/tsCY15y1VN
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) 2021年8月12日
ヘラートに続いて、カンダハールマザーリ・シャリーフの双方陥落すれば現政権は降伏するとの見方もあるらしい。その場合、カンダハールはもはや陥ちたも同然なので、やはりマザーリ・シャリーフが最終決戦の場となるのか。で、ラスボスはドスタム元帥という..。 https://t.co/GxH7Ztb3BP
— 露探【円谷猪四郎】 (@karategin) 2021年8月12日
ということで、氏をフォローしておくとよいぞ。
ユーリィ・イズムィコ氏はこう語る。
しかし米帝の支援でそれなりの装備と兵力を有するアフガン軍がターバンにサンダルのタリバンにこうもボロ負けなの、まさにマクマスターのいう「戦争とは人間の意志と意志のせめぎあいである」を想起するぬ
— ユーリィ・イズムィコ (@OKB1917) 2021年8月12日
この点は現代ロシアの軍事思想におけるグルであるマフムート・ガレーエフの思想にも共通する。ガレーエフは「テクノロジーもそりゃ大事だが、最後は兵力と精神力なんだよ」という考え方で一見アナクロなのだが、しかし戦争の勝敗って結局こういうことなんじゃねえかな、という気がどうにもする。
— ユーリィ・イズムィコ (@OKB1917) 2021年8月12日
まあイズムィコさんは軍人でないので知らんけど
— ユーリィ・イズムィコ (@OKB1917) 2021年8月12日
ちなみにガレーエフは所謂ハイブリッド戦争的な闘争とか専らハイテク兵器による戦争とかの非古典的な戦争の可能性を排除しないのだが、こうした闘争形態は主に戦争の開始前から最初期段階(IPW)に集中するとされており、これを凌ぎ切ったら我らがクラウゼヴィッツの出番という訳である
— ユーリィ・イズムィコ (@OKB1917) 2021年8月12日