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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「デモ側、カウンター両方の節度が必要」「市民にとっては迷惑」…罰則付きHS禁止条例が絶賛された川崎市会見が反響


なんのこっちゃかと思ったので見てみた。
ああ、この部分か…9分35秒から11分ぐらいのあいだ。
なお、質問者のほうはダイレクトにマイクを通って録音されてないのか、はなはだしくクリアではない。動画公開が前提なら一考を要す。

www.youtube.com

でさーーーーー、今youtubeを聞きながら音声をオウム返しにする形式で、文字起こししてみたのよ。
けっこうできるので、あっこれはイイネ、と思ったんだが、ふと「あ、川崎市政令指定都市だよな…この規模ならすでにテキスト化が…」と気づいて調べたら、案の定すでにあった(笑)
いや、エライんだけど、いま文字起こししてた人間からすると_| ̄|○ですよ(懐かしい絵文字)。

でもまあ、あるんだから紹介させてもらう

https://www.city.kawasaki.jp/170/cmsfiles/contents/0000129/129707/21.06.15.pdf

川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例について≫

【NHK(幹事社)】 NHKです。
ちょっと話題提供と別件で申し訳ないんですが、来月、差別のない人権尊重のまちづくり条例の全面施行から1年ということになりますが、この1年振り返って、条例制定後の効果ですとか課題について、御所感をお聞かせください。


【市長】 そういう意味では、条例制定によって、明らかにこれはヘイトスピーチに当たると、条例に抵触するようなものというのはなくなっていくとは思っていますが、一方で、それに至らなかったとしても、そういった触れる可能性があるというような事象みたいな懸念というのが全て消えたわけではありませんので、そういった意味では、これからも適切に条例を運用していくということが大事だと思っていますし、何よりも不当な差別を生まない、そういった土壌づくりというのは、引き続いてしっかりやっていきたいと思って、改めて決意をしているところです。


【NHK(幹事社)】 ありがとうございます。
先々週の日曜日に、また予告街宣というのがありまして、ちょっと現状を見ていると、街宣をする側も条例に違反していないだろうということを強く言っていて、見方によっては開き直っているようにも見れて、それに対して、カウンターと呼ばれる方たちが、さらに怒ってというような状況で、よりお互い過激化しているというか、そういった印象も個人的には持ったんですが、そういった状況についての受け止めと、何か今後取り組んでいきたいというようなところが、もしあれば、お願いできますか。


【市長】 個別の言動のことについて、あれがいい悪いというのは差し控えたいとは思うんですけれども、しかし、デモをしている側も、いわゆるカウンターと言われる側も、双方に節度が求められると思っています。
正直、あそこの前を通る市民の皆さんからすると、一体何の騒ぎだという話で、結局、何言っているかも聞こえず、ただ何かに反対していて、それにさらに反対する人たちが、ガーガーやっているというのは、はっきり言って普通の市民から見れば、ただの迷惑でしかないとは思います。
正直言って、主張されている団体の言動の一部は私も聞いていますが、それが条例に抵触する、あるいはそういった発言をしていないと思っているところでも、いわゆるカウンターと言われる人たちのところで、もう発言自体、封じ込めてしまうということというのは、ある意味、民主主義にとっての表現の自由というものを守っていく上では、どちらにとっても脅威だと言わざるを得ないと思います。ですから、この国で、ちゃんとした表現の自由と民主主義というものを守っていくためには、それぞれの主張というのを発言する自由もあるけれども、その節度というのが当然求められると思っています。そういう意味では、両方、どっちがどっちという話ではありませんけれども、市民から見れば、はっきり言って迷惑な状況が続いていると言わざるを得ないと思います。これはもう本当に条例云々の話以前の問題だと思います。


つづいて第二部。

川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例について≫

【東京】 分かりました。
それとあと、先ほどのヘイトのまちづくり条例の関係なんですけれども、なかなかちょっと難しい状況だなというふうに思っていまして、もともと、そういういわゆるカウンターと言われる方たちが体を張ってヘイトスピーチを止めてきたという経緯もある中で、条例が実現をして、それで今、街宣がなお続いているという状況が駅前ではあるかと思うんですけれども、そういう中で、では、この状況というのを止めるというか、決して今の市民の方たちにとっても、あるいはこれまで差別を受けてこられたマイノリティーの市民の方たちにとっても、今の状況というのは決してよい状況ではないという中で、先ほど言われたような市長のメッセージというのも、1つ、そういう節度のある対応というところで、呼びかけることも市のできることの1つなのかなと思うんですけれども。現状、こういうちょっと混沌とした状況が生まれていることというのが、この条例から1年たっても続いているという中で、行政としてできることがあるとすると、どういうことがあるのかなという、感じていらっしゃるか、伺えますでしょうか。


【市長】 行政としてできること。うーん。その質問の、御質問いただいているところというのは、何をちょっと求められているのかというのはあれですけれども、少なくとも私が先ほど申し上げているのは、この条例というのを適切に運用していくということが大事だと思って、これは繰り返し言っているとおりです。そして、この条例の意味、含意というのは何かということを広く市民の皆さんにお伝えしていくこと。
一方で、路上で双方のところに対しては、先日の議会でも申し上げましたけれども、正直、両方に節度ある行動が求められていると。今日も言っている話ですが。ということを御理解いただかないと、正直、先ほどから申し上げているとおり、一般市民からすると、本当に迷惑としか思えませんので、そのことは強く言いたいと思っています。


【読売】 読売です。
すいません。今の関連で、じゃあ、双方に何か文書を出されたりとか、何か呼んで話したりというお考えもあるんでしょうか。


【市長】 いや、正直、これ条例に基づく行為なのかといったらそうではありませんし、まさに道路使用許可の問題だとか、要するに、例えば、街宣するという形で、公道で何かをするとかという話というのも、ある意味、ルールに基づいてやればできることですから、そのことについて、この発言がいいとか悪いとかという話というのは、私はそんなこと言ったら大変なことになると思うんですよね。そこの主張がいいとか悪いとかって私が決めるということではない。ある意味、条例にのっとった運用をするということは大事ですけれども、この発言がいいとか悪いとかというのが、市長という立場の人間がやるというのは、まさに表現の自由への挑戦だということになりますし、本当に憲法だとか法律だとかに抵触するものだと思っていますので、その辺りは慎重にならなくちゃいけないと思います。


【読売】 じゃあ、節度は双方に求めたいけれども、直接言ったりはできない。


【市長】 要は、私の持ち得ている権限の中で、それを行使するということはないということです。呼びかけはさせていただきたいと思いますけれども、双方が節度あるというのは市民の求めている声だし、ということは、こういった場を通じて発信をしていきたいと思いますが。


【読売】 分かりました。ありがとうございます。


【市長】 あくまでもそういう、いわゆるこういった状況というのは普通じゃないということを、ちゃんと伝えていくということが大事だと思います。


【読売】 ありがとうございます。


というわけで「川崎市長(談)」でありました。